スタディツアーは、社会問題を抱える地域の視察、支援、体験を通して現地の抱える問題や課題を考えるツアーです。
各国の問題を身近に感じられるツアーなので、学生の教育にも利用されています。
また、学生自身が、卒業旅行や短期留学の代わりにスタディツアーを利用するケースもあります。
実際に現地を訪問するスタディツアーの他に、オンライン上で参加できるスタディツアーもあるので、自分に合ったカタチで参加することが可能です。
今回は、スタディツアーを理解するための5つのポイントをご紹介します。
スタディツアーに関心がある学生やスタディツアーを企画したい先生は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
なぜスタディツアーに参加するのか?
昨今、社会問題をテーマにした交流が盛んに行われていますが、選ばれた人や特別なスキルがある人しか参加できないような空気感を感じる人も多いのではないでしょうか?
しかし、スタディツアーは誰でも参加でき、特別なスキルも必要ありません。
スタディツアーは訪問地の現状を視察し学ぶことが目的なので、興味がある方は誰でも参加することができます。
国内外で起きている社会問題を解決するために活動してきた人の知識や経験談は、自分の価値観を変えるような出会いになるかもしれません。
そして、同じような問題に関心がある人たちと、意見交換やグループセッションなどを行うことで、「自分の意見を相手に伝える」「相手の意見を聞いて理解する」といった、コミュニケーションスキルを鍛えることにもつながります。
つまり、スタディツアーに参加する理由は、以下の3つといえます。
・社会問題に関心のある人と出会える機会である
・社会問題について、現地の方々の話を通して、より深く問題を知ることができる
・もっと社会を良くするための意見交換を通して、コミュニケーションスキルを養う
どれくらいの期間スタディツアーに参加するのか?
スタディツアーの期間は、国内なら日帰りや2日~3日、中には1週間のスタディツアーもあります。
地域活性化などのスタディツアーは期間が短く、自然環境についてのスタディツアーは、期間が長く設けられているのが特徴です。
自然環境ツアーは、伊豆大島や小笠原諸島などの環境を自然豊かな現地で学べるプランなので、時間をかけてたっぷりと問題に取り組むことができます。
海外に渡航するスタディツアーの場合は4日~1週間ほどで、初日と最終日に自由時間が設けられていることが多いです。
オプションで観光ツアーも取り入れられますので、観光も楽しみたい人はオプションを追加するとよいでしょう。
スタディツアーはスケジュールも細かく決まっているので、自由時間にどこに行って何をするか計画をしておくことをおすすめです。
また、学生向けのスタディツアーは、夏休み期間に設定されているツアーが多いです。
夏休み期間は混み合う可能性も高いので、早めの予約を心がけましょう。
目的や予定に合わせたスタディツアーを選び、自身のニーズに合ったプランを計画しましょう。
海外?国内?スタディツアーでどこに行くのか?
スタディツアーの訪問先を考えるとき、まず自分がどういったことに関心があるのかを考えてみましょう。
地域活性化や自分たちが住む日本の自然環境について学ぶなら、国内のスタディツアーがおすすめです。
まちづくりや災害復興などを学ぶことで、観光やインバウンドについて意見を交換することができます。
東北地方では復興をテーマにしたスタディツアーが多く開催されています。
将来的に、まちづくりや地域活性化などに関連した仕事をしたいと考える人は、国内スタディツアーでの体験が役に立つでしょう。
また、途上国の貧困や孤児の問題など、国際的な社会問題について関心があるなら、海外のスタディツアーを選ぶとよいでしょう。
日本には届きにくい、リアルな現地の情報を自分の目で確かめることができます。
NGOやSDGsのWebサイトをチェックして自分が興味のある活動を調べると、どの地域に行きたいか、どのスタディツアーに参加するか、といったツアー選びの参考になります。
また、子供が好きな人やボランティアに関心がある人は、ボランティアスタディツアーがおすすめです。
孤児院や養護施設などで、子供とのふれあいを通して、より多くのことを学べるでしょう。
スタディツアーはだれか開催している?
スタディツアーは、大きく分けて以下の3つの団体が開催しています。
「JICA(国際協力機構)」
「NGO(非政府組織)」
「大学や地方自治体」
JICAは、ODA(政府開発援助)を目的として、青年海外協力隊などのボランティアや、インフラ整備などの活動を行っています。
国際協力を目的とした組織なので、海外の社会問題を扱っています。
社会問題を抱える地域の課題を調査研究し、支援内容の計画、現場の活動を行う人材の確保や派遣などの役割を担っている組織なので、そういった活動に関連した体験や支援できるツアーを開催しています。
NGOは、活動現場を視察・見学してもらうことで、活動への賛同者を増やすことを目的とした団体です。
国際交流やコミュニティーでの情報交換も盛んであり、誰でも気軽に参加できる点が特徴です。
スタディツアーを開催するNGOはたくさんあるので、自分が関心のある問題を取り上げたツアーを探してみましょう。
大学や地方自治体は、国際協力や現状の問題を深く理解するための活動を行っています。
大学では、海外でのスタディツアー体験を必須科目や単位化している大学もあります。
学ぶ場としてスタディツアーを利用する学校も存在するため、教育関係者からも注目を集めているといえるでしょう。
スタディツアーは、主にこの3つの団体が開催しているので、自分が関心ある問題をピックアップしている団体を選ぶことが大切です。
事前に関心のある問題を整理しておくことで、スムーズにスタディツアーを探すことができるでしょう。
スタディツアーはどれくらい費用がかかるのか?
スタディツアーにかかる費用は、国内と海外で違いがあります。
国内の自然環境に関するスタディツアーを2泊3日で行った場合は、おおよそ6万円の費用がかかります。
また、海外のスタディツアーにかかる費用は、3泊4日の期間でアジア地方の場合はおおよそ10万円必要です。
参加費の他に、食費・通訳代・ビザ代がかかる場合もあるので、必ずスタディツアーの詳細を確認しておきましょう。
スタディツアーの内容・訪問先によって金額が変動するため、ツアー内容と合わせて調べるようにしましょう。
近年増えているオンラインスタディツアーとは?
近年では、通信技術の発達や世界情勢の変化に伴い、オンラインから参加できるスタディツアーが多く開催されるようになりました。
ネット環境を整えるだけで、現地の視察・見学を行うことが可能です。
オンラインチケットを購入することで、現地で活動している団体が作った動画や生配信を観ることができます。
チケット代の一部は、活動資金・貧困層の支援金・災害復興支援などに使われるので、参加するだけで、関心のある支援活動をサポートすることができます。
また、フェアトレード商品や特産品などのお土産がセットになったチケットも人気です。
価格は2時間で2千円ほどであり、フェアトレード商品や特産品がセットになったチケットは5千円ほどです。
また、動画や生配信を観るだけではなく、オンラインのグループセッションなどでいろんな人と意見を交換ができるスタディツアーもあります。
受け身ではないオンラインツアーが楽しめるので、スタディツアーに興味がある人は、ぜひオンラインスタディツアーもチェックしてみてください。
初めてのスタディツアーならオンラインがおすすめ!
ここまでスタディツアーについて、解説してきました。
スタディツアーは、国内外問わず、今、世界のどこかで起きている社会問題について、深く考える良い機会になります。
今までは現地参加するスタディツアーがほとんどでしたが、ネット環境が整うことで、オンラインで開催されるスタディツアーが増えてきています。
参加者としても、オンラインであれば自宅や学校から参加できる点が魅力であるため、実際にオンラインスタディツアーを選ぶ人も増加していくことが考えられます。
SDGsといった活動によって、世界全体で解決すべき問題への意識が高まっているので、今後さまざまなスタディツアーが開催されるでしょう。
社会問題に関心がある場合は、まずオンラインスタディツアーで現地の人の声を聞いてみてはいかがでしょうか?
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