IT技術の進歩やSNSの普及により、インターネットを通して簡単に世界と繋がれる時代になりました。
今後、今まで以上に世界中の人とコミュニケーションを取るための英語力が必要となっていきます。
そのような時代の中で「世界と触れ自ら考える機会」をつくってあげることが大切です。
今回はコロナ禍でも世界中の人と繋がれる、生徒の貴重な経験のひとつとなる「オンライン国際交流」について解説します。
この記事の目次
オンライン国際交流の特徴
新型コロナウイルスをきっかけに、さまざまなサービスのオンライン化が進んでいます。
そんな今だからこそ、オンライン国際交流が注目されています。
オンライン国際交流の特徴を見てみましょう。
特徴1:質の高い授業やプログラムが受けられる
現地で参加させる場合は、近隣で開催されていなかったり、プログラムの内容に不安があったりと、積極的に生徒を参加させることが難しかったと思います。
オンライン国際交流では、国際交流の実績がある企業や団体が企画する、生徒に合わせたプログラムが多く開催されています。
人気の国際交流イベントは運営やサポートがしっかりしている場合が多いですし、オンラインで何度も開催されていてプログラムもしっかりしていますので、安心して生徒を参加させることができます。
特徴2:費用を抑えられる
オンライン国際交流のメリットのひとつは、実際の国際交流や留学より費用を抑えられることです。
オンラインであれば、PCとネット環境さえあれば、自宅や学校から世界の人と繋がれます。
国際交流の会場に行く交通費もかかりませんし、実際に海外に行くより費用を抑えることができます。
特徴3:国際交流のテーマや言語など選択肢が多い
オンラインで参加するため、よりたくさんの選択肢から生徒の興味関心に合わせた国際交流を選ぶことができます。
国際交流とはいっても、単に海外の言語で自由に話すのではなく、テーマに沿ってコミュニケーションする内容であることがほとんどです。
・気になる地域の街並みをオンラインで見ながらクイズ形式で交流する
・人気のSNSを活用して、現代人にあった交流をする
・医療知識をシンプルな英語で学ぶ
このように様々な視点から国際交流を企画しているので、生徒が積極的に参加したくなるようなプログラムを選びましょう。
また、オンライン国際交流では、英語圏だけでなく、他の言語での国際交流に参加するなど、選択肢が増えます。
中学生向けオンライン国際交流の注意点
オンライン国際交流ではどんな注意点があるのでしょうか?
特徴でもある「オンライン参加」「海外の言語での交流」という点で気をつけるポイントがありますので事前に確認しておきましょう。
注意点1:ネット環境などの環境整備
オンライン国際交流では、Zoomのようなオンライン通話サービスを利用するケースが多いです。
事前にツールをインストールしておきましょう。
また、ネット環境がないと参加できませんし、通信環境が悪いとプログラムの途中で通信が途切れてしまう、といったことも起こりかねません。
事前に参加する環境を整えておきましょう。
注意点2:参加に必要な語学力は適当か
海外の言語での交流となるため、どれくらいの語学力が必要か確認するようにしましょう。
生徒の語学力にあわないプログラムですと、内容が理解できず、せっかくの機会が無駄になってしまい、生徒が自信をなくす原因になりかねません。
まずは、高い語学力を必要としないプログラムに参加することをおすすめします。
日本語によるサポートがある場合は、自信がなくても参加しやすいです。
オンライン国際交流を成功させるためのポイント
オンライン国際交流を成功させるためのポイントを見てみましょう。
ポイント1:生徒自身の相互理解や成長に繋がる
国際交流を通して生徒がどうなりたいか、どうなってほしいかを明確にして取り組みましょう。
異文化に触れて刺激を受けることや、同じ課題について色んな角度からの意見や視点を持ち解決していくプロセスも大切です。
事前に、参加するオンライン国際交流の内容やテーマに興味関心を高めてあげることで、参加にて何を学びたいかを理解させる時間を作りましょう。
また、どのオンライン国際交流に参加させるか生徒に選ばせるのも1つの方法です。
ポイント2:サポートやファシリテーターの役割
初めて対面する海外の学生と話すのは緊張します。
英語を話すのもやっとで、楽しむ余裕がないかもしれません。
そのときに必要なのが大人のサポートやファシリテーターです。
英語を学んでも内容についていけないと身につきにくく、有意義な参加にならない場合もあります。
日本語でのサポートや理解度のチェックなど、生徒の学習をサポートがあるか事前にチェックするようにしましょう。
楽しみながら英語で交流できる企画といった、生徒のモチベーションアップを考えているプログラムであればさらに良いと思います。
ポイント3:継続的な交流で理解も学びも深まる
生徒が一歩ずつ成長するためには、継続的に交流の機会をつくりましょう。
一度だけの交流では、緊張や慣れないこともあり本当の目的である「相互理解」「学び」の部分まで意識を向けられません。
継続的に交流の機会をもつことで、お互いに慣れて理解しようとする余裕も生まれ、さらに前回の反省を次回に活かす、などのフィードバックも可能です。
国際交流は1回限りの参加でなく、中長期的な計画の中で定期的に国際交流に参加させるようにしましょう。
中学生が参加できるオンライン国際交流イベント
中学生が参加できるオンライン国際イベントをみてみましょう。
現在は開催されていない可能性もあるので、イベント選びの参考にしてくださいね。
おすすめイベント1:【EC Virtual 】小中高生対象ジュニアサマープログラム
対象 | 8~17歳 |
英語力 | Beginner(初心者)以上 6段階のレベル設定 ※事前にオンラインテストでレベル分けを行う。 |
受講期間 | 1週間〜 |
費用 | 39,000円/1週間〜 |
イベント詳細 | 留学ジャーナル公式サイト |
世界各国にキャンパスをもつ語学学校「EC」の夏休み限定のオンライン留学プログラムです。
1日の流れは、90分間(45分×2セッション)の英語を学ぶ授業と45分のオンラインアクティビティの2つ。
後半のオンラインアクティビティでは、海外の都市をオンラインでめぐるバーチャルウォーキングとクイズや、ゲーム、プレゼン競争といった、楽しく英語で交流できる企画が用意されます。
おすすめイベント2:【FLS International】小中高生対象バーチャルサマーキャンプ
対象 | 10~18歳 |
英語力 | 英語力によるレベルわけなし |
受講期間 | 1週間〜 |
費用 | 54,000円/1週間〜 |
イベント詳細 | 留学ジャーナル公式サイト |
小中高生に人気のバーチャルオンラインサマーキャンプで、海外の同じ年頃の子供達と一緒に英語の授業を受けることができます。
1日2時間の授業と1時間のアクティビティがセットになっており、ダンスやヨガを楽しみつつしっかりと英語を学べるプログラムになっています。
このプログラムでは、教師による生徒一人ひとりの進度確認もあり、イベント参加期間の中で身についたことが実感できるのも特徴のひとつです。
期間中であれば最短1週間から受講可能なため、自分の予定に合わせて計画しやすく気軽に参加できます。
おすすめイベント3:セブ島の医療研修施設とつながるオンライン英会話体験
対象 | 中学生・高校生 |
英語力 | 簡単な英会話ができる語学力(英検3級程度)があると望ましい。 日本語でフォローあり |
受講期間 | 1日2回 |
費用 | 5,500円/1日 |
イベント詳細 | Qulii公式サイト |
「救命に必要な医療知識をシンプルな英語で学ぶ」というテーマのプログラムです。
セブ島にある日本人医療関係者向けの語学学校とオンラインで繋ぎ、アドバンスドな英語や医療の世界共通知識を学べます。
英語に自信がある生徒でも、医療で使う英語は普段の生活では学べないので、大きな刺激になるのではないでしょうか?
語学学校側でのサポートもあり、英語についていけないときにもフォローがあるため内容を理解しながら進めることができます。
中学生からオンライン国際交流で楽しく英語に触れよう!
国際交流というと、ハードルが高いと感じている生徒や先生もいるかもしれません。
しかし、今回紹介したプログラムのように、楽しく遊びながら英語で交流をしたり、普段の生活では学べない専門知識にも触れながら英語を学習できたりと、生徒のモチベーションアップを意識した国際交流がたくさん企画されています。
さらに、オンラインで自宅や学校から参加できるため、実際に現地参加してもらう国際交流よりも安心して参加させることができます。
英語力を上げるためだけでなく、様々な考えを持つ人とのコミュニケーションをとれる場を作ることで、生徒のさらなる成長の機会をつくることができます。
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