中学校の生徒が英検3級に合格するための英語授業法まとめ
文部科学省は、2013年の第2期教育振興計画において、中学校卒業段階での英検3級取得者50%以上の目標を掲げています。中学生の英検3級取得率は毎年上昇傾向にあり、2017年度は中学生の40.7%が取得していますが、目標値には達していません。
英検3級合格を目指す中学生を合格へと導くための英語授業アイディアをいくつか紹介します。
目次
中学校英検3級に合格するための英単語と英語基本例文
英検3級では、中学卒業程度のレベルの問題が出題されます。そのため、中学校において学習する英単語と、文法事項が含まれる基本例文を覚えていくことが大切です。中学校で学習する英単語数は教科書によってまちまちですが、1000語~1200語程度と考えられます。
カードを使って中学校で習う英単語を覚える
中学校で習う英単語を覚えるには、単語カードの使用がお薦めです。単語カードは、100語程度を1つの束にしてまとめます。1つの束ごとに、英語を日本語にするテストや、英語を聞いて綴りを書くテストを行うとよいでしょう。テストは定期的に行って、中学生の語彙力アップを図ります。
中学校で習う、英語の基本例文を覚える
英検3級合格のための基本的な英文を作成します。そして、1つの英文を語句ごとに3つに区切って、フラッシュカードに書き込みます。例えば、How long have you lived in this city? の英文の場合は、How long と have 、you lived in this city の3つに分けます。3枚のフラッシュカードをランダムに黒板に貼り付け、生徒に正しい英文を完成させます。誰が一番早く英文を完成できたかを競わせるのもよいでしょう。何度も繰り返すことによって、英語の基本例文を習得できるようになります。
英検3級試験対策にゲームを取り入れる
ゲームで覚える英検3級英単語
- あらかじめ、小文字のアルファベットカードを30組ほど用意します。
- 生徒を2〜3人のグループに分けて、英単語7ブリッジを行います。1グループが使用するカードは、26枚のアルファベットカード2組分の52枚とします。
- 生徒には、7枚の単語カードを配ります。生徒は、手持ちの7枚のカードを使って英単語の完成を目指します。いらないカードがあったら、山札と交換します。
- うまく英単語を完成できた生徒が勝ちとなります。
完成させる英単語は、7語の単語1語か、3語と4語の単語でもよいことにします。生徒は、ゲーム感覚で英単語を覚えることができます。
ゲーム要素を取り入れて、楽しみながら英検3級テスト対策をする
英語のちょっとしたテストに、ゲーム要素を取り入れてみるとよいでしょう。ポイントカードを作って、得点ごとにポイントが貯められるようにしたり、グループ戦で点数を競わせたりするのもよいでしょう。
英検3級対策には、マンツーマンの授業が効果的
マンツーマンによる音読授業
クラスメートがいる中で英語を音読することが恥かしいと思っている生徒がいます。そのため、「話す」能力が思うように向上しないことがあります。そのような生徒には、放課後等を利用してマンツーマンで音読の授業をしてあげるとよいでしょう。オンライン英会話は、マンツーマンでのレッスンなので、恥ずかしい思いをすることはありませんのでお薦めです。
ディクテーションによるリスニング対策
英検3級1次試験では、リスニングの配点が40%と高く設定されています。リスニングを苦手としている生徒には、まずは英検4級レベルの問題を解いていくことから始めるとよいでしょう。英検4級の過去問を使って、ディクテーション(書き取り)をさせます。英検4級のリスニング問題は難しくはありませんが、正確に聞き取り書き取ろうとすると難しく感じることがありますので、何回も練習を繰り返すとよいでしょう。
自分の聞いた英語が、どんな英語で、どう綴るのかを確認することで、リスニングとライティングの2つの技能の対策にもなります。4級の問題に慣れてきたら、3級の問題に進みましょう。
ALTを活用して2次試験対策をする
英検3級2次試験は、面接式による試験です。面接委員から英語で質問され、生徒は英語で回答します。生徒が戸惑ったりしないようにALTを活用して、英検3級2次試験を疑似体験させてみましょう。
英検3級2次試験では、面接委員からパッセージ(文章)とイラストが印刷された「問題カード」が手渡されます。過去問を使って、2次試験と同じように進行します。
まず、パッセージを音読させます。うまく音読できなければ、その場で正しく音読できるように指導します。次に、英語での質問が5問続きます。ここでも、うまく答えられなかった時は、その場で指導して、正しい回答を導いてあげます。
英検3級2次試験において、生徒がよくつまずくのが4問目と5問目の質問です。受験者自身の意見などを問う質問で、即興で英語を使って答えなければなりません。疑似試験を繰り返して、生徒が即興で答えられるように訓練するとよいでしょう。ALT1人が生徒全員を指導するには時間がかかってしまうでしょう。そのような時は、オンライン英会話の活用がお薦めです。
関連サイト
平成29年度「英語教育実施状況調査」の結果について – 文部科学省
3級の試験内容・過去問 – 公益財団法人 日本英語検定協会
中学校の英語授業にゲームを取り入れよう – weblio英会話
リスニング能力養成のための自律学習:ディクテーションの効果 – 名古屋大学
中学校の英語授業にweblio英会話を導入しましょう
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