どちらも日常会話からビジネスまで使うことができる表現。
“Let me know”と“Tell me”の違いはズバリ「本気度」です。
と思いますよね?さっそく詳しく見ていきましょう。
この記事で分かること
- Let me knowの意味
- Let me knowの言い換えフレーズ
- Let me knowに似た表現
- Let me knowはビジネスメールで使える?
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この記事の目次
“Let me know”の意味と使い方
“Let me know”の意味
“Let me know.”(レッミーノゥ)の“let”には「(誰かに〜を)させる」という使役動詞の役目があります。
この場合、話し手である「私」に「知らせる」という意味になり、また、動詞が先頭にあるため、文全体は命令文です。
よって、
“Let me know.”
は「(私に)知らせてください」または「(私に)教えてください」という意味に訳すことができます。
注意しておきたいのは、使役動詞+命令形というと語調が強めの印象がありますが、“Let me know.”に限ってはフレーズ自体にやわらかいニュアンスが含まれるということ。
“Let me know”の使い方
“Let me know”(教えてください)はフレーズ単体で使われることも他の情報と組み合わせて使われることも両方あります。
“What do you think? Let me know.”(どう思うか教えてね)
のように、文脈から判断して意味が通じることもあれば、次のように「知らせてほしい内容」や「教えてほしいこと」と組み合わせて文中で使われることも多くあります。
I heard that you are back from vacation. Let me know about it when you can.
旅行から帰ったんだってね。できる時でいいから(旅行の)話を聞かせてよ
“at your convenience”は「都合のいいときに」という意味で、今すぐ回答を催促するのではなく「お手すきの際に」や「時間のあるときに」教えてほしいという丁寧さを表します。
Do you have any food preferences? Let me know at your convenience.
好き嫌いはありますか。ご都合のよいときにおっしゃってください
“if”は「もしも〜」という意味です。「もし〜だったら教えてね」のように、ある仮定をした上での催促や依頼事なので、やはり気軽なニュアンスが含まれます。
Christopher will be back in town. Let me know if you are available next weekend.
クリストファーが帰省するらしいから、次の週末空いてるか教えてね
“of”のあとには「教えてほしい内容」を表す名詞をおきます。場合によっては“of”が省略されることもあります。
I am thinking about toasting a party. Let me know of your availability.
パーティー開こうと思っているので、君の都合を教えてください。
Here are some ideas for the new web page. Let me know what you think.
いくつか新しいウェブサイトの案を持ってきたけど、どう思う?
let me knowのまとめ
Let me know〜(教えて)は、やんわりとしたニュアンスの表現
“Let me know”の言い換えフレーズ!
Tell me
“Tell me”も「教えて」を意味する命令表現ですが、“Let me know”に比べると語調がやや強まります。“Let me know”との違いは後ほど詳しく解説します。
Please tell me what happened last night.
昨夜何が起きたのか教えてください
Tell me when you will have time so I can call you.
後で連絡したいから空いてる時間を教えて
Inform me
“Information”(情報)という単語には馴染みがあるかもしれませんが、“inform”で「(情報を)伝える・知らせる」という意味の動詞になります。内容は業務連絡など仕事に関するものが一般的です。
Inform me of the current status.
現在の状況を教えてください
Please inform the reception when you arrive.
到着したら受付にお伝えください
Notify me
「知らせる」という意味の英語に“notify”があります。スマホなどの通知機能である“notification”(ノーティフィケーション)はこの単語に関係しています。
Notify me when there are seats available.
空席ができ次第教えてください
Notify us any suspicious objects as soon as possible.
不審物を見つけ次第すぐに我々にお知らせください
Keep me updated
直訳すると、「私をアップデートし続けてください」となります。つまり、進捗や新しい知らせがあった場合に「(私に)知らせてください」という意味になります。
Please keep me updated if any new matter comes up.
なにかあったら教えてください
Keep me updated on this topic. / Update me on this topic.
このことに関して随時進捗を報告してください
“post”(情報を載せる)を使った“Keep me posted.”も同じ意味になります。
Good luck in your exams! Keep me posted how it goes.
試験頑張って!どうだったか後で教えてね
Give me a call / Text me
「知らせる」や「教える」行為を「電話する」や「メッセージを送る」という行為に直接結びつけた表現です。友人同士などのメッセージのやりとりではとてもよく使われています。
Give me a call when you are in the lobby.
ロビーについたら電話して
Text me when you are leaving.
出るとき連絡(メッセージ)して
“Let me know”に関する類似表現の違い
“Let me know”と“Tell me”の違い
ズバリ違いはこれ!
- 本気度が違う
- 回答率が違う
- 使う場面が違う
冒頭でも述べた通り、“Let me know.”と“Tell me.”にはどちらも「教えて」という意味があります。しかし、この2つの表現は、話し手にとっても聞き手にとってもニュアンスが異なるので注意です。
例えば、友人を映画に誘うために次のようなフレーズを言ったとします。
“Let me know”を使った文だと、
「映画に行こうと思っているけど、(もし)空いている日があったら教えて」
というやんわりしたニュアンスが含まれます。
聞き手は、相手に対して早急に回答を求めているのではなく、「気が向いたら教えてほしい」という意図が含まれます。
一方、“tell me”は“let me know”に比べてより直接的な意味をもちます。相手から答えを聞き出そうとする意図も強くなり、
「映画に行こうと思っているので、空いている日を(今すぐ、または、確実に)教えて」
という意味になります。
最後に、ビジネスで「教えて下さい」という意味を英語で言う場合は、やんわりしたニュアンスを持った“Let me know”が使われるのが一般的です。
仕事の依頼をしたり質問をするときに“Tell me”を使ってしまうと催促や強制している印象が強くなってしまうので、TPOに応じた使い分けができることが重要です。
“Tell me”と“Teach me”の違い
ズバリ違いはこれ!
- 「教える内容」が違う
- tell(言う)とteach(教える)の違い
- 使う場面が違う
“Tell me”と“Teach me”は、日本語ではどちらも「教えてください」と訳すことができます。そこで、次の例文を見てみましょう。
Tell me what you think.
どう思うか教えてください
Teach me math.
数学を教えてください
“Tell me”に続く内容は、基本的に情報やお知らせです。
一方、“Teach me”に続く内容は専門知識・学問になります。
また、“tell”には「教える」の他に「言う」という意味があります。
のような文では「(学問を)教える」という意味の“teach”は使うことはできません。
情報や連絡のやりとりが基本のビジネスシーンでは、“teach”(教える)を使うことはほとんどありません。都合の良い日時を聞いたり、相手の意見を求めたりするときも“tell”を使います。
Please tell me your convenient dates.
ご都合のよろしい日にちをお知らせください
Please tell us of your impression.
お受けになった印象をお聞かせください
“Let me know”はビジネスメールで使える?
“Kindly”には「親切に」「やさしく」という意味があります。ビジネスメールでは頻繁に使われる敬語表現で文頭にも文中にも置くことができます。
Kindly let me know of the dates that are convenient for you.
Could you kindly let me know when will be convenient for you?
ご都合のよろしい日を教えていただけますよう、よろしくお願いいたします
前述の“inform”(伝える・知らせる)はプロフェッショナルの世界では頻出度の高い単語です。“Please”と合わせて使うとさらに丁寧な表現になります。
Please inform us of your convenient dates.
ご都合のよろしい日をお知らせください
また、「輪っか」という意味の“loop”に含めることで、「同じ立場になる」または「やりとりをしているグループの一部になる」という意味になり、次のようが表現はビジネスの世界ではよく使われます。
Please keep us in the loop.
定期的に連絡してください
Keep me in the loop just in case.
もしものために、進捗報告をお願いします
※仕事のメーリングリストに含めてくださいという意味で使われることもあります
ビジネスで使える“Let me know”の丁寧な表現をいくつか紹介してきましたが、大切なのは伝える内容です。
敢えて難しい表現を使おうと頭を悩ませるのではなく、知っている言葉を心を込めて伝えるのも誠実さを表す方法の一つです。シンプルに“Please”を使ってみましょう。
Please let me know of your convenient dates.
ご都合のよろしい日を教えてください
Please let me know when you can.
分かり次第お知らせください
“Let me know”を使いこなそう!
カジュアルな会話からビジネス会話まで、さまざまに変化して使われる“Let me know”について解説してきました。使う相手や場面によっては意図の伝わり方も変わってくるので、使い方をしっかり理解して実践してみましょう。
また、日本語では「教えて」とひとまとめして訳されがちな“Tell me”や“Teach me”との違いもしっかり理解して、スムーズなコミュニケーションを目指してください!