「IELTSリスニングが難しい。全然聞き取れないんだけど、おすすめの教材や勉強法は?」
「今度初めてIELTSを受験するんだけど、リスニングの試験時間や問題形式が知りたい」
「IELTSリスニングセクションのスコアアップのコツは?」
「音源付きの練習問題はどこで見られる?」
これからIELTSを初めて受験する方、あるいは既に受験をしているもののスコアが思うように伸びない方でこのような疑問や悩みを抱えている方はいませんか?IELTSのリスニング対策は、これまでの受験経験や、セクション、目標スコアなどによって効果的な勉強法が異なります。
本記事では、初受験の方におすすめの勉強法、セクション別対策法、目標スコア別対策法、さらにスコアアップするためのコツについて詳しく紹介します。読み終わる頃には、IELTS受験に向けてやるべきことが明確になるでしょう。IELTSのリスニングパートの対策について興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

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【編集部メンバー】
・高校時代、英語の偏差値40台が勉強と半年の留学でTOEIC870点を取得
・オーストラリアの大学院卒業で留学経験があり、英検準1級取得
・前職が中学校・高等学校の英語教諭でIELTS Overall 7.0取得
・中学生でインターナショナルスクールに編入し、英検2級を取得。
この記事の目次
IELTSリスニングパートの基本情報
まずは、以下の点からIELTSリスニングパートの基本情報を押さえましょう。
試験時間・設問数
IELTSリスニングテストは全体で約30分間行われ、40問の設問に回答します。4つのセクションに分かれており、日常会話から学術的な講義まで幅広いシーンが取り上げられています。
各セクションにつき10問ずつ出題され、問題は音声を1回だけ聞いて回答するスタイルです。リスニング中に設問の内容を確認し、メモを取りながら答える必要があるため、集中力と速読力も必要です。
音声についてはイギリス英語を中心に、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなど他国のの英語音声も含まれており、実践的なリスニング力が測定されます。試験後には10分間の解答転記時間が与えられます。
受験形式
IELTSは、紙ベースとコンピューターベースの2種類の受験形式があります。
いずれも全体の流れは同じで、30分で40問の設問に回答します。音声が1回しか再生されず、メモを取りながら設問に答えていく点も同じです。
しかし、紙ベース試験では答案用紙に転記するための10分間が最後に設けられますが、コンピュータベース試験では画面上に直接入力するため転記時間はなく、見直しに2分だけ時間が与えられている点が異なります。
手書きのテストに慣れている人は紙ベースのテストを、文字を書くよりタイプする方が速い人はコンピュータベースの試験がおすすめです。
試験問題のタイプと傾向
IELTSのリスニングパートでは、以下のように40問が4つのセクションに分かれて出題されます。
| セクション | 試験時間 | 話者数 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 1 | 6-8分 | 2人 | ホテルの予約の電話や空港でのチェックイン時の会話など日常生活に関する内容 |
| 2 | 6-8分 | 1人 | 会議室の手配方法やイベントの告知など、説明やアナウンスを中心とした日常生活に関する内容 |
| 3 | 6-8分 | 2-3人 | 教授と学生の議論やプロジェクトに関する学生同士の話し合いなど学術的な会話 |
| 4 | 6-8分 | 1人 | 大学の講義や講演、スピーチなど学術的で専門性の高い内容 |
セクションが進むについて難易度が上がるため、ハイスコアあるいはスコアアップを目指す場合は、前半のセクションで取りこぼしがないようにすることが大切です。
問題タイプは以下のように多岐にわたります。
| 問題タイプ | 内容・特徴 |
|---|---|
| 多肢選択 | 選択肢の中から正解を1つ、または複数選ぶ |
| 記述式(穴埋め) | 短い語句や数字を聞き取り、空欄に記入する |
| マッチング | 短い語句や数字を聞き取り、空欄に記入する |
| 地図・図表完成 | 場所や手順を聞き取り、図に書き込む |
| 要約 | 要点を聞き取り、文章を完成させる |
このように多様な問題タイプを通して、実生活からアカデミックな場面までの幅広いリスニング力を測定するのが特徴です。
スコア換算表
IELTSのリスニングテストは4つのセクションにそれぞれ10問ずつ出題されて、全40問で構成されていることを説明しましたが、各設問は1点ずつ配点され、合計で最大40点を獲得できます。最終的な正答数は、バンド1からバンド9までのバンドスコアに換算されて評価されます。
正答数とバンドスコアの目安・換算は下表を参考にしてください。
| 正答数 | バンドスコアの目安 |
|---|---|
| 39-40問 | 9.0 |
| 37-38問 | 8.5 |
| 35-36問 | 8.0 |
| 32-34問 | 7.5 |
| 30-31問 | 7.0 |
| 26-29問 | 6.5 |
| 23-25問 | 6.0 |
| 18-22問 | 5.5 |
| 16-17問 | 5.0 |
IELTSのリスニング以外の対策を行いたい方は以下の記事をご覧ください。
IELTSリスニングの練習問題・音源
IELTSリスニングの練習問題や音源は、公式サイトで無料公開されているものを活用するのがおすすめです。例えば、IDP IELTSが提供する無料練習問題や、IELTS公式テストセンターが配布している練習問題では、本番形式に近い問題と音源を体験できます。これらを繰り返し解くことで、試験の構成や出題傾向に慣れることが可能です。
さらに、書店では音声ダウンロードサービスやDC付きの問題集も販売されており、さまざまなバリエーションのアクセントや難易度の問題に取り組めます。公式問題と市販教材を組み合わせることで、IELTSのリスニングセクションで効率的にスコアアップを実現できます。
【初受験者向け】おすすめの IELTSリスニング対策法

初めてIELTSを受験する人は、以下の対策に取り組みましょう。
- IELTSに特化した単語帳を活用して語彙力を強化する
- 公式問題集を活用して問題の傾向や解答のコツを掴む
- 毎日英語を聴く習慣をつける
- ディクテーションに取り組む
- 多読に取り組み、英語を英語の語順で理解できるようになる
本章では、それぞれの対策法について詳しく説明します。
IELTSに特化した単語帳を活用して語彙力を強化する
IELTSのリスニングでは幅広いトピックが扱われるため、語彙力の差がスコアに直結します。初めて受験する方は、まず「IELTS専用の単語帳」を活用して効率的に語彙力を強化しましょう。
IELTSに特化した単語帳のメリットは、一般的な英単語帳ではカバーしきれない試験頻出の単語や熟語が体系的に整理されていることです。音声を聞いてすぐに意味を理解できるレベルになるまで何度も繰り返し学習しましょう。
また、IELTSでは単語の書き取りの問題もあるため、単語のスペルを正しく書けるようにしておくことも大切です。
公式問題集を活用して問題の傾向や解答のコツを掴む
IELTSのリスニング対策として、初受験者に最も効果的なのが公式問題集の活用です。
公式問題集は実際の試験を制作する機関が発行しているため、出題形式や難易度、設問の流れが本番とほぼ同じで、他の教材よりも信頼性が高いのが特徴です。繰り返し解くことで、問題の傾向を把握できるだけでなく、解答のスピードや注意すべき設問パターンも体感的に理解できます。
また、付属の音源を使えば多様な英語のアクセントにも慣れることができ、試験本番での聞き取り力の強化にも直結します。
間違えた問題は必ずスクリプトを確認して、答えに至る根拠を分析する習慣をつけましょう。得点力を着実に伸ばせます。
毎日英語を聴く習慣をつける
IELTSのリスニングセクションで良いスコアを取るためには、毎日英語を耳に慣らす習慣をつけることが欠かせません。
試験ではイギリスやオーストラリア、カナダなど多様なアクセントが使われるため、日常的に英語を聞いておくことで理解のスピードと柔軟性が高まります。ニュース番組やポッドキャスト、YouTubeの講義動画などを通じて幅広いテーマに触れるのがおすすめです。
最初は内容を完璧に理解しようとせず、音のリズムやイントネーションを掴むことから始めると継続しやすくなります。毎日15〜30分でも継続しているうちに耳が英語に慣れて、本番での聞き取りが格段にスムーズになります。
ディクテーションに取り組む
ディクテーション(書き取り練習)は、IELTS初受験者のリスニング対策として効果的な学習法です。音声を細かく聞き取り、聞こえた英語を1語ずつ書き出すことで、発音や音のつながり、音の強弱に敏感になるとともに、自分の弱点を把握できます。
最初は短いセンテンスから始めて、慣れてきたら公式問題集や過去問の音源を活用することをおすすめします。
書き出した後は必ずスクリプトと照合し、聞き取れなかった単語や表現を確認するようにしましょう。ディクテーションは時間がかかりますが、リスニング力を鍛えるのに非常に効果的な学習法です。
多読に取り組み、英語を英語の語順で理解できるようになる
IELTSのリスニングで高得点を狙うには、音を聞いた瞬間に意味を理解できるようになることが重要です。
そのスキルを身につける方法として効果的なのが「多読」です。英文を大量に読むことで、日本語を介さずに英語を英語の語順のまま理解できるようになります。特に新聞記事や学術的なコラムなど、IELTSで扱われるテーマに近い素材を読むと効果的です。英文を理解できなくても止まらずに読み進めることがポイントで、文脈から意味を捉える練習にもなります。
多読を続けているうちにリスニング中も頭の中で訳す癖が減り、自然なスピードで内容を理解できるようになります。
【セクション別】おすすめのIELTSリスニング対策法

つづいて、以下の4つのセクションごとにおすすめのIELTSリスニング対策法を紹介します。
セクション別の対策法
- セクション1 :数値・スペルなどの正確な聞き取りを意識
- セクション2:地図や図表に関するフレーズに注目
- セクション3:専門用語や抽象的な表現を理解する
- セクション4:集中力を切らさず難しい内容を聞き取る
セクション1 :数値・スペルなどの正確な聞き取りを意識
IELTSリスニングのセクション1は、日常生活に関連した会話が題材となり、比較的易しいレベルの問題が出題されます。予約、問い合わせ、申込書の記入など、実際の生活でよくある場面を想定した内容が多く、数字や名前、住所などを正確に聞き取る力が求められます。
対策としては、まず数値やスペルを確実に書き取れるように練習することが重要です。また、設問を先に確認し、どの情報が必要になるかを予測してから音声を聞くと正答率が高まります。ディクテーションで細かい部分の聞き取りができるように鍛えるのも効果的です。
セクション1は得点源にしやすいため、取りこぼしを減らして全体のスコアアップを目指しましょう。
セクション2:地図や図表に関するフレーズに注目
IELTSのセクション2もセクション1と同様に日常生活に関する内容を取り扱っていますが、観光地の案内や施設利用の説明など、説明やアナウンスが中心です。また、地図や図表を完成させる問題が多く出題されます。
話者が1人で会話形式ではないため、スピーカーの説明を集中して聞き取り、内容の全体像を理解する力が求められます。
効果的な対策としては、事前に設問や図を確認し、方向・位置を表す表現(north, left, oppositeなど)や場所を表すフレーズに注目することが重要です。また、音声中のシグナルワード(fist、next, finallyなど)を意識すると、話の流れを把握しやすくなります。
図表問題に慣れるために、多くの問題に取り組むこともおすすめです。
セクション3:専門用語や抽象的な表現を理解する
IELTSリスニングセクション3は、複数名の話者によるディスカッション形式の会話が中心です。大学生が課題について話し合う場面や、教授との相談といったアカデミックなシチュエーションが題材になるため、専門用語や抽象的な表現が出てくるのが特徴です。そして、複数の話者が登場することから、誰が何を述べているのか正しく聞き分けるスキルが重要になります。
対策としては、スピーカー交代のサイン(声のトーンや呼びかけ)に注意を払い、要点を素早くメモする習慣を身につけましょう。また、要約完成やマッチング問題が多く出るため、普段のリスニングの学習時から会話全体の流れを把握しながら細部まで理解できるように心がけてください。
セクション3は難易度が上がる分、事前の対策で問題形式に慣れておくことが得点力アップにつながります。
セクション4:集中力を切らさず難しい内容を聞き取る
IELTSリスニングのセクション4は、最も難易度が高いパートで、大学の講義や講演、スピーチなど学術的で専門性の高い内容を取り扱っています。会話ではなくモノローグで専門的な内容が一気に話されるため、集中力を切らさずに要点を聞き取れるようにすることが大切です。
問題タイプは主に穴埋めや要約完成で、詳細を正確に把握することが求められます。対策としては、TED Talksやアカデミック系のポッドキャスト番組など講義系の英語音声を活用して、長文を聞き取れるようになりましょう。スクリプトを併用して、重要なキーワードやディスコースマーカー(however, in contrast, for exampleなど)に注目すると流れを掴みやすくなります。
繰り返し演習をしているうちに、実際の試験でも焦らず対応できる力が身につきます。
【目標スコア別】おすすめのIELTS対策法
次に以下のようにスコア別におすすめのIELTS対策法について紹介します。
- IELTS 5.0〜5.5を目指す場合
- IELTS 6.0〜6.5を目指す場合
- IELTS 7.0〜7.5を目指す場合
IELTS 5.0〜5.5を目指す場合
IELTSリスニングで5.0〜5.5を目指す場合、まず英語の聞き取りに慣れることと基礎的な語彙の習得が最優先です。このレベルでは細部まで理解するよりも、大意を掴んで設問に対応できる力が求められます。
対策としては、公式サイトの無料問題や市販の初級者向けの教材と使って、音声を繰り返し聞く習慣をつけましょう。特に、数字・曜日・地名など基本的な単語を正確に聞き取れるようにすることが得点アップにつながります。
また、ディクテーションで短い文を正確に書き取る練習を行うと、聞き取りの精度が高まります。最初から完璧を目指すのではなく、部分的に答えられる問題を確実に得点する意識を持つことで、5.0〜5.5の到達が現実的になるでしょう。
IELTS 6.0〜6.5を目指す場合
IELTSのリスニングで6.0〜6.5を目指す場合、基礎的な聞き取りの力に加えて、「細部の理解」と「設問形式への対応力」を強化することが重要です。このスコア帯では会話や講義の大意をつかむだけでなく、具体的な情報や言い換え表現を正確に把握できるかがポイントになります。
対策としては、公式問題集を使って時間を計りながら演習を行い、解答後にスクリプトを確認して聞き取れなかった箇所を徹底的に復習しましょう。また、ディクテーションやシャドーイングを取り入れて、弱点の把握や語彙の補強をすることも効果的です。さらに、さまざまなアクセントに慣れるためにニュースやポッドキャストを活用するのもおすすめします。
以下の記事では、シャドーイングの学習におすすめのアプリを紹介しています、興味がある方はぜひ参考にしてください。
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IELTS 7.0〜7.5を目指す場合
IELTSで7.0〜7.5を目指すには、設問形式に慣れるだけでなく、細部まで正確に聞き取る力と要点を瞬時に整理する力が必要です。このスコア帯では、内容理解の精度や多様なアクセントへの対応力が得点を左右します。
対策としては、公式問題集を用いた演習を繰り返し行い、間違えた問題は必ずスクリプトで確認し、言い換え表現や聞き落としたフレーズを分析しましょう。また、ニュースや大学講義系のポッドキャスト番組など、アカデミックな音声素材を活用するのも効果的です。
さらに、ディクテーションやシャドーイングなどで処理速度を鍛えることで、細部まで聞き取る力が身につきます。継続的な実践演習が7.0〜7.5獲得への近道です。
【応用編】IELTSのリスニングでスコアアップを実現するためのコツ

IELTSのリスニングセクションでスコアアップを実現するためには、以下の点を留意することが大切です。
スコアアップするためのコツ
本章では、それぞれのコツについて詳しく説明します。
効果的なノートテイキングを学ぶ
IELTSのリスニングで高得点を狙うには、音声を聞きながら必要な情報を効率よく整理する「ノートテイキング」のスキルが重要です。本番の音声は一度しか流れないため、要点を素早くメモできるかどうかが得点を左右します。
効果的な方法としては、文章を全て書き取ろうとせずに、数字・固有名詞・キーワードだけを簡略化して記録することです。矢印や記号を使って情報の関係性を示すと、設問との対応がスムーズになります。
普段のリスニングの練習からノートテイキングを意識し、聞きながら要点を抽出する訓練を積むことで、本番でも焦らず解答できるようになります。聞き取りメモの質を高めることが、リスニングスコアアップの近道です。
イギリス英語に慣れる
IELTSのリスニングでは、イギリス英語を中心に、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなど多様なアクセントが使用されます。日本人学習者はアメリカ英語に触れる機会が多いため、イギリス英語特有の発音や語彙の聞き取りに苦戦しがちです。例えば、”schedule”の発音や「flat(アパート)」、「lorry(トラック)」といった単語は代表的な例です。
対策としては、BBCを筆頭にイギリスのポッドキャスト番組やドラマ、YouTubeチャンネルなどを活用し、日常的に耳を慣らすことをおすすめします。また、公式問題集の音源を繰り返し聞き、アクセントの癖を把握しておくと安心です。
イギリス英語を中心に多様な英語に触れることでリスニング力が総合的に高まり、スコアアップにつながります。
全ての解答欄を埋める
IELTSのリスニングセクションでスコアアップを目指すのであれば、「全ての解答欄を埋める」ことが基本かつ重要な戦略です。
IELTSでは誤答に対する減点はないため、空欄にして無得点になるよりも、推測でも何かを書いた方がスコア獲得の可能性が高まります。特にリスニングは音声が一度しか流れず、聴き逃しも起こりがちですが、前後の文脈や語彙の知識を活かして推測すれば、正解することもあります。
1点でも多く得点できるよう工夫しましょう。
ケアレスミスがないように注意する
IELTSのリスニングで高スコアを目指すためには、ケアレスミスを防ぐ意識を持つことが非常に重要です。
リスニングで内容を正しく聞き取れても、スペルミスや単数・複数の間違い、単位(kg、cm、dollarなど)の記載漏れがあるだけで不正解となってしまいます。
特に、セクション2以降は固有名詞や地名、数字といった注意が必要な要素も多く、集中力が必要です。解答用紙に書き写す際もミスが起こりやすいため、転記の時間を必ず確保しましょう。対策としては、公式問題集を使ってケアレスミスのパターンを洗い出し、自分の弱点を把握すること。
正確に聞き取る力に加えて「正確に書く力」も鍛えることで、リスニングの得点力は大きく向上します。
IELTS特有のルールを頭に入れておく
IELTS特有のルールを頭に入れておくことも、IELTSのリスニングセクションでスコアを伸ばす上で不可欠です。
例えば、「語数制限」がある問題では、指定された語数を超えると正しく書いても不正解になります。また、スペルミスや単位の省略も減点対象となるため、注意が必要です。リスニング音声は一度しか流れないため、事前に設問を読み、解答形式(選択式・記述式・地図問題など)に慣れておく必要もあります。さらに、イギリス英語特有のアクセントや固有の表現にも対応できるよう、日頃からIELTS公式素材でトレーニングを重ねましょう。
試験形式や採点基準を理解し、戦略的に臨むことで、着実なスコアアップが期待できます。
問題文の先読みをする
「問題文の先読み」は、IELTSのリスニングでスコアアップを目指すために必須のテクニックです。
IELTSのリスニング音声は一度しか流れず、迷っている間に次の問題が始まってしまうことも珍しくありません。そこで、音声が流れる前の準備時間に問題文を先読みし、「どの情報に注目すべきか」「空欄にどんな種類の語句が入るか」を把握しておくことで、集中すべきポイントが明確になります。特に、Who・When・Whereといった設問の意図や、数字、地名、名刺などのヒントになる単語を意識するのが効果的です。
先読みを習慣化することで聞き逃しが減り、より正確に解答できるようになります。とはいえ、いきなり先読みができるようになるわけではないため、試験本番だけでなく、日々の学習から意識して取り組みましょう。
リスニング中は音声の聴き取りだけにフォーカスする
IELTSリスニングでは、音声が流れている間に解答を書こうとせず、聞き取りに全神経を集中させることが大切です。
音声を聞きながら文字を書こうとすると、注意が分散し、次の重要な情報を聞き逃すリスクが高まります。繰り返しになりますが、IELTSでは音声が一度しか流れないため、聞き逃しは致命的です。
音声が流れている間はキーワードをメモする程度のとどめ、解答用紙への記入は音声が止まった後や転記時間にまとめて行うことをおすすめします。これにより、集中力を維持しながら必要な情報を確実に掴みやすくなります。
解答を書くタイミングを戦略的に分けることで、ミスを減らしスコアアップにつなげることが可能です。
音声を聴きながら状況を思い描く
IELTSリスニングで得点力を伸ばすには、音声をただ聞き流すのではなく「状況を頭の中で思い描きながら聴く」ことが効果的です。
具体的な場面を描くことで、単語やフレーズが記憶に定着しやすく、細い情報も拾いやすくなるからです。また、話の流れをストーリーとして理解できるため、多少聞き逃しても前後の文脈から推測することもできます。
例えば地図問題なら実際に道を歩いている様子を想像し、会話形式なら登場人物の立場や感情をイメージすることで理解が深まります。
リスニング中は頭の中で映像を描く意識を持ちましょう。
IELTSリスニングの独学が難しければ、スクールの活用もおすすめ!
IELTSのリスニング対策は独学でも対策可能ですが、勉強方法が分からず伸び悩む人も少なくありません。そのような場合は、専門スクールを活用するのも効果的です。
スクールでは公式問題集を使った実践的なトレーニングや、解答のコツを指導してもらえるため、独学では気づきにくい弱点を効率よく克服できます。また、グループ指導の場合、同じ目標を持つ仲間と学ぶことがモチベーションアップにもつながります。
独学に限界を感じたら、スクールを併用して学習効率を高めるのがおすすめです。
IELTSのリスニング対策におすすめのスクール
IELTSのリスニング対策におすすめのスクールは5校あり、以下の通りです。
本章では、それぞれのスクールの特徴や魅力について詳しく紹介します。IELTSのリスニング対策ができるスクールを探している方は、ぜひ参考にしてください。
日米英語学院
メリット
・リスニング対策に特化したコースがある
・目標スコアや弱点に合わせて、オーダーメイドのカリキュラムで集中的に対策できる
・約半数の受講生が6ヶ月以内にIELTS Overall 6.0以上を 達成した実績を持つ
デメリット
・料金が比較的高めで、入会金・教材費・プラン料金の負担が大きい
・主要都市にしか校舎がなく、地方からの通学には不便(オンライン受講で補完は可能)
こんな人におすすめ
・自分に合ったカリキュラムで効率的に学習したい人
・アットホームな講師やコーディネーターに囲まれて、安心した環境で学習したい人
日米英語学院では、IELTS向けの総合対策コースを提供しており、初心者から上級者まで段階別にスキルを伸ばせる体制が整っています。例えば、「Pre IELTSテスト」クラスをはじめ、「Pre Intermeriate」「Adnvanced」といったレベル設定があり、受講者それぞれの目標スコアに合わせた学習が可能です。
特に注目したいのが、セクション別対策としてリスニング対策コースが設置されていること。リスニング特有の音声処理スキルや問題形式への慣れを重点的に鍛える授業があり、聞き取りの力を底上げできます。
受講形式はグループレッスンのほか、プライベートレッスンも選択可能で、弱点をフォローしながら効率的にスコアアップを目指すことが可能です。
| 受講スタイル | 対面orオンライン |
| レッスン形式 | マンツーマンorグループ |
| 講師 | 日本人講師・ネイティブ講師 |
| スクール所在地 | 関東4校、関西5校 |
| 受講期間 | 3ヶ月〜 |
| 受講料金 | IELTSベーシックプラン:246,840円/3ヶ月 ※その他プランあり |
| 入会金 | 2.2万円 |
| 教材費 | 別途必要 |
| 1ヶ月あたり | およそ8.9万円 |
| 返金の有無 | 公式サイトに記載なし |

資格取得を目標に通いましたが、手厚いサポートもあるのでオススメできます!クラスごとにきちんと目標があり、内容も濃いものでした。
引用:みん評

一人ひとりに合わせたプログラムに沿って、授業を始めることができるので、初心者の中の初心者さんでもオススメです。現に私が、初心者の中の初心者ですので(笑)
引用:みん評
Liberty English Academy
メリット
・1回完結型レッスンで効率よく学習できるため、忙しい人にも向いている
・目標の達成率が高く、成果保証制度もある
デメリット
・校舎は東京都港区にしかなく、通学希望者は場所が限定される
・ネイティブ講師によるレッスンはなく、英会話の実践力の養成や正しい英語の発音を習得を目指す人には物足りなさを感じることも
こんな人におすすめ
・IELTS7.5以上を目指したい人
・「Grammar Table」という独自メソッドに興味がある人
Liberty English Academyは、TOEIC・IELTS・TOEFL・英検・高校/大学受験対策に強みを持つコーチング型の英語塾です。
同校のIELTS対策コースでは、6ヶ月でOverall 7.5達成の実績や、4ヶ月でOverall 6.0→7.0に伸ばしたケースが紹介されており、目標スコア到達を強く意識したカリキュラム設計がなされています。
また、リバティの最大の特徴である「Grammar Table(グラマーテーブル)」という指導理論を核に、英語の構造を体系化して理解させることで、英語4技能全体を底上げするアプローチを取っています。
| 受講スタイル | 通学orオンライン |
| レッスン形式 | マンツーマンorグループ |
| 講師 | 日本人バイリンガル講師 |
| スクール所在地 | 東京都港区芝5-13-14 MAビル芝Ⅲ 2F (オンラインコースあり) |
| 受講期間 | 柔軟に調整可能 |
| 受講料金 | 【IELTS対策コース】 ・ショート(24回×90分):316,800円 ・ベーシック(48回×90分):528,000円 ・アドバンス(72回×90分):776,160円 ・プライベートベーシック(24回×45分):924,000円 ・プライベートアドバンス(48回×45分):1,848,000円 ※オンラインコースも価格は同じ |
| 入会金 | 5.5万円 |
| 教材費 | なし(受講料金に含まれる) |
| 1回あたり | 13,200円 (ショート24回で計算) |
| 返金の有無 | 成果保証制度あり 成果に満足できない場合は受講期間を無料延長 |
| その他制度 | 一般教育訓練給付制度対象 対象:48回コース。最大10万円支給 |

先生がいつも仰っていた通り、Grammar Tableと英単語を頭に入れれば、英語力は自ずと身についてくるということが受講を通じてよくわかりました。自分は1日せいぜい2時間程度しか勉強していなかったのですが、それでも目標スコアに到達することができました。
イングリッシュイノベーションズ
メリット
・ネイティブ講師による全授業英語環境によって、英語を英語で考える力が身につく
・2ヶ月でIELTS平均1.97点アップの実績あり。短期集中で効果を感じやすい
・点数保証制度あり(目標達成できなかった場合は無料で継続授業)
デメリット
・認知度がまた低めで、口コミや情報が入手しにくい
・授業が全て英語で行われるため、慣れるまでストレスや負担を感じやすい
こんな人におすすめ
・アメリカ式のカリキュラムで効率的にIELTS対策を進めたい人
・IELTSのスコア保証のあるスクールを選びたい人
・英語の授業でIELTS対策がしたい人
イングリッシュイノベーションズは、IELTS対策に特化した英語学校で、点数保証制度を備えたコースが特徴です。点数保証制度では、開始後12週間以内に5.0点、18週間以内に6.0点、24週間以内に6.5点を取ることを条件として保証されるなど、明確な目標設定がなされています。規定のスコアまでに到達できなかった場合は、目標スコアに到達するまで無料で受講期間を延長することが可能です。
レッスンのカリキュラムは、Mentor Language Instituteというアメリカのカリフォルニア州で有名なTOEFL・IELTS対策スクールで開発されており、その歴史は20年以上。講師も現地から連れてきているので対策が本格的です。
また、授業は全てネイティブ講師が担当し英語オンリーで進行するため、英語脳を育成できます。さらに授業は毎週完結型で、いつからでも参加可能な点も嬉しいポイントです。
| 受講スタイル | 通学orオンライン |
| レッスン形式 | マンツーマンorグループ |
| 講師 | ネイティブ講師 |
| スクール所在地 | 東京1校、神奈川1校、大阪1校 |
| 受講期間 | 1ヶ月〜1年間 |
| 受講料金 | 1ヶ月コース:84,095円 3ヶ月コース:228,690円 6ヶ月コース:381,150円 12ヶ月コース:598,950円 |
| 入会金 | 別途必要 |
| 教材費 | 別途必要 |
| 1ヶ月あたり | 49,912円〜84,059円 ※契約期間に応じて長期割引が適用されます |
| 返金の有無 | △ ※受講回数が50%未満の場合は返金可能 |
| その他制度 | ・点数保証制度 ・一般教育訓練給付制度 ※一部コースのみ |
| 無料体験レッスン | ○ |

体験授業の中でストラテジー(攻略法)を聞いて、英語の勉強だけじゃなくて、やり方を理解しないとスコアを取れないって思い受講を決めました。ストラテジーの勉強がやっぱりよかったです。ストラテジーを理解していないとIELTSのスコアを上げることはできない!
トライズ(TORAIZ)

メリット
・3ヶ月間の短期集中プログラムで、英語4技能を総合的に強化できる
・ライティング添削(全9回)とスピーキング対策のロールプレイを通じて実践力が身につく
・個別最適化されたオーダーメイド学習プランで弱点を集中的に改善できる
デメリット
・短期集中・多レッスン受講であるため、時間的・学習負担が大きい
・週20時間以上の学習達成など延長保証の条件が厳しめ
こんな人におすすめ
・自分の適性や弱点に合わせてカリキュラムをフルカスタマイズしてもらいたい人
・費用よりも成果を重視している人
「初心者でも1年で英語が話せる。」をコンセプトに掲げるトライズは、1日3時間・年間1,000時間の学習を行う本気の英語コーチングです。決して楽ではありませんが、その分しっかり成果を実感できると評価されています。
特筆すべきは継続率96.1%という驚異の数字。これは日本人コンサルタントとネイティブ講師によるダブルサポート、質の高いレッスンとカウンセリング制度の成果と言えるでしょう。
トライズではIELSのような難易度の高い試験でも3ヶ月という短期間でスコアアップを実現。4技能を総合的に鍛えるカリキュラムにより、実践で使える英語力が身につきます。
また、全額返金保証や無料延長、振替制度など、安心のサポート体制も魅力の1つです。
| 受講スタイル | 通学orオンライン |
| レッスン形式 | マンツーマンorグループ |
| 講師 | ネイティブ講師 |
| スクール所在地 | 【関東】 東京6校、神奈川1校 【東海・北陸】 愛知1校 【関西】 大阪1校 【九州】 福岡1校 |
| 受講料金 | 3ヶ月プラン:546,700円 6ヶ月プラン:798,600円 12ヶ月プラン:1,349,100円 |
| 入会金 | 55,000円 |
| 教材費 | 要確認 |
| 1ヶ月あたり | 182,233円 (3ヶ月プランより計算) |
| 返金の有無 | ○ |
| その他制度 | ・無料1ヶ月延長保証:IELTSスコア0.5点アップ未達の場合、無料で受講期間を1ヶ月延長 ・レッスン振替制度:レッスンに参加できなかった場合、受講月数×1回まで振替可能 |
| 無料体験レッスン | × 無料カウンセリング実施 |

意外と言えば失礼ですが、毎日メールで連絡を頂けるだけでモチベーションが違うということに気が付きました。完全にカリキュラムをこなしたわけではないですが、毎日欠かさず少しでも英語の勉強する癖は身につきました。また、当然ですが、勉強したからと言って魔法の様に英語が話せる様になるわけではないものの、少しずつレベルが上がっていると実感することができました。(私の場合はリスニングについて)
まだ半年は経っていないですが、今後も勉強続けていきたいと思います。
引用:みん評

TORAIZの学習を始める前、勉強のモチベーションを保つのが難しく、また身になるには時間がかかるため、勉強方法が本当に合っているのか悩むことがありました。しかしTORAIZでは良い意味で毎日強制的に勉強する状況になります。基本的に同じことの繰り返しではありますが、時間をかけた分、上達している実感が持てます。おかげさまで、勉強の習慣がついたので、修了後も空き時間があれば英語学習を続けています。
引用:みん評
プログリット(PROGRIT)
メリット
・試験テクニックだけでなく、実際に使える本質的な英語力が身につく
・毎日のチャットや週1回の面談を通じて、英語学習を継続しやすい
・苦手分野や目標スコアに合わせて、専任コンサルタントが個別最適化したオーダーメイドカリキュラムを作成してくれる
デメリット
・毎日2〜3時間以上の自己学習が必要で、時間的な負荷が大きい
・オンライン英会話や一部教材は別契約が必要
こんな人におすすめ
・生活スタイルから徹底的に変えたい人
・一生モノの超効率的な学習習慣を身につけたい人
・IELTSのスコアが伸び悩んでおり、どうすればいいかわからず困っている人
プログリットのIELTSコースを通じて、短期間で英語の4技能のスキルを飛躍的に向上させることが可能です。
受講生一人ひとりの弱点を精緻に分析し、それを基にしたオーダーメイドの学習カリキュラムをコンサルタントが設計。習慣化支援や進捗モニタリングも徹底されています。
また、プログリットでは、2022年にIELTS特有の戦略を盛り込んだ3段階レベル別カリキュラムを導入。専門家の監修のもと、教材選定からトレーニング構築まで刷新されています。
IELTSのリスニング対策法が全くわからない初心者や、スコアが悩んでいる中・上級者の学習者におすすめです。
| 受講スタイル | 通学orオンライン |
| レッスン形式 | マンツーマン |
| 講師 | 日本人バイリンガル・一部ネイティブ講師 |
| スクール所在地 | 【関東】 東京8校、神奈川1校 【中部】 愛知1校 【関西】 大阪1校、兵庫1校、京都1校 |
| 受講期間 | 3ヶ月〜 |
| 受講料金 | 3ヶ月コース:577,500円 6ヶ月コース:1,102,200円 |
| 入会金 | 55,000円 |
| 教材費 | 要確認 |
| 1ヶ月あたり | 192,500円 (3ヶ月コースより計算) |
| 返金の有無 | ○ 30日間全額返金保証 |
| 無料体験レッスン | × 無料カウンセリング実施 |

最初の個別無料カウンセリングでは、テストとヒアリングで今の英語力を診断して、一人ひとりに合わせたオリジナルカリキュラムを作成してくれますが、カウンセラーも丁寧で、無料とは思えないほどの充実した時間を過ごせました。自分の弱点を克服するための学習方法も提案されますが、無理なくできそうだったので受講を決めました。実際、専属コンサルタントが卒業までサポートしてくれますし、毎日リアルタイムで質問もできるのでわからない点もすぐに解決できます。やる気が出ない時も、チャットで一緒になって親身になってくれますし、30日間無条件で全額返金保証も付いているので安心です。
引用:みん評

友人の紹介で入会しました。入会したきっかけは、短期間で英語力を伸ばせるというキャッチコピーに惹かれたからです。確かに、教材は分かりやすく短期集中にはもってこいの内容で、講師の対応も良かったので満足しています。しかし、料金があまりにも高いのではないかと個人的には思いました。もともとの料金に加えて入会金も請求されるので、コスト重視の方にはおすすめできません。とは言え、私も一括で支払うことは出来なかったので分割払いで契約しました。短期間で確実に実力を延ばしたかったので、私は入会してよかったと思っています。
引用:みん評
スクールでIELTSのリスニング対策をするのであれば、バークレーハウスもおすすめです!興味がある方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
IELTSのリスニングに関するFAQ

最後に、IELTSのリスニングに関するよくある質問とその回答をご紹介します。
0.5点アップするのにどれくらいの学習時間が必要ですか?
IELTSで0.5点スコアを伸ばすために必要な学習時間は、現在の英語力や学習方法によって異なりますが、一般的には約200〜300時間の学習が目安とされています。
例えば、英語を日常的に使うことが少ない学習者は基礎文法や語彙の強化に時間を割く必要があり、スコアアップにより時間がかかることが一般的です。一方で、すでにある程度の英語力があり試験形式に慣れている受験者の場合は、公式問題集を用いた集中トレーニングや弱点補強に注力することで、比較的短期間で0.5点の伸びが期待できます。
重要なのは、ただ長時間学習するのではなく、自分の弱点を分析し、効率的に学習を進めることです。
IELTSのリスニング対策におすすめの参考書やテキストはありますか?
IELTSのリスニング対策には、まず公式教材の活用が欠かせません。特に、「Cambridge IELTS」シリーズや「IELTS Practice Tests(公式問題集)」は、本番と同じ形式・難易度で構成されており、実際の試験に最も近い形で練習できるため、多くの受験者に支持されています。
また、スコアアップを目指す学習者にはCollinsの「Listening for IELTS」や「実践IELTS技能別問題集 リスニング」といった専門書もおすすめです。これらは設問タイプごとの解き方や注意点が整理されており、単なる問題演習にとどまらず、戦略的に弱点を克服するためのトレーニングができます。さらに、多様なアクセントや状況設定の音声に慣れることもできるため、実践的なリスニング力を高めるのに役立ちます。
IELTSのリスニングは何問正解すれば良いですか?
IELTSのリスニングセクションは全40問で構成され、正解数に応じてバンドスコアへ換算されます。例えば、バンドスコア5.5を目指す場合は20問前後の正解、6.5なら26〜29問程度、7.5であれば33問以上の正解が必要とされています。
つまり、高スコアを目指すほど取りこぼしを最小限に抑えることが重要です。特に、セクション1と2は比較的易しいため、確実に得点源にしたいパートです。一方、セクション3と4は難易度が高いため、日頃からアカデミックな英語の聞き取りに慣れておく必要があります。
目標スコアに応じて必要な正解数を意識しながら演習を積み重ねることで、効率的にリスニング力を高めることが可能です。
IELTSのリスニングは何回聞ける?
IELTSのリスニングでは、音声を聞けるのは1回だけです。
リーディングやライティングとは異なり、問題文を何度も繰り返し確認することができないため、集中力と事前準備が重要になります。
IELTSのリスニング問題は4つのセクションに分かれており、日常会話や講義などさまざまな場面が登場します。音声が流れる前に設問を読む時間が与えられるので、その間に問われる情報の種類(数字・場所・要点など)を予測しておくことが望ましいです。また、リスニング中はメモを取りながら答えを整理し、聞き逃しを最小限に抑えるようにしましょう。
本番は一発勝負の形式であるため、普段から「1回のみ」の聞き取りでリスニング問題に取り組む習慣をつけておくことをおすすめします。
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まとめ
本記事では、IELTSの基本情報、リスニングセクションの対策法、IELTSのリスニング対策におすすめのスクールなどについて紹介しました。
まずは、本記事を参考にしながら、独学でIELTSのリスニング対策に取り組んでみてください。もし独学で限界を感じた場合は、専門スクールの活用を視野に入れることをおすすめします。

Weblio編集部はWeblio辞書や学校法人/教育機関へ250件以上導入されているWeblio英会話などの学習サービスを通して、学習支援事業を展開しているGRASグループ株式会社のメディア部門です。
【編集部メンバー】
・高校時代、英語の偏差値40台が勉強と半年の留学でTOEIC870点を取得
・オーストラリアの大学院卒業で留学経験があり、英検準1級取得
・前職が中学校・高等学校の英語教諭でIELTS Overall 7.0取得
・中学生でインターナショナルスクールに編入し、英検2級を取得。



























