「英語を使う仕事に就きたいけれど、未経験だし英語力に少し不安がある……」
「もっと高収入の仕事に転職するには、どれくらいの英語力が必要？」
グローバル化が進む現代において、英語を使う仕事は、未経験からのキャリアチェンジや、専門性を高めてさらなるキャリアアップを目指す方にとって、非常に魅力的な選択肢です。
この記事では、英語を使う仕事やアルバイトをレベル別に一覧で徹底解説します。ホテルの接客業から、空港での仕事、在宅やシニアでも可能な翻訳、外資系の高収入求人まで、35の仕事を幅広くご紹介します。
さらに、「未経験から転職を成功させる具体的なステップ」や「キャリアアップで年収を上げるための戦略」に加え、「これから英語を学び始める方がどのようにキャリアにつなげていけるか」についてもロードマップをご紹介します。
この記事を読めば、あなたにぴったりの仕事が見つかり、理想の英語を使ったキャリアを築くための具体的な行動が分かります。未来への第一歩を踏み出しましょう。
Weblio編集部はWeblio辞書や学校法人/教育機関へ250件以上導入されているWeblio英会話などの学習サービスを通して、学習支援事業を展開しているGRASグループ株式会社のメディア部門です。
【編集部メンバー】
・高校時代、英語の偏差値40台が勉強と半年の留学でTOEIC870点を取得
・オーストラリアの大学院卒業で留学経験があり、英検準1級取得
・前職が中学校・高等学校の英語教諭でIELTS Overall 7.0取得
・中学生でインターナショナルスクールに編入し、英検2級を取得。
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トライズには、初心者を含むすべての人に適した「スピーキング本科」や、上級者向けの「ビジネス上級英語コース」が用意されています。さらに、転職で試験のスコアが必要な方に適した「TOEICL&R対策プログラム」「IELTS対策コース」「TOEFL対策コース」もあり、一人ひとりのニーズに合わせた細やかなサポートが特徴。着実に短期間で英語を習得したいビジネスパーソンにおすすめです。
高価なサービスが多い英語コーチング業界ですが、トライズは1ヶ月あたり約8万円になるコースもあります。リーズナブルな料金設定であるうえ、いずれのコースも一般教育訓練給付制度対象で、最大10万円の給付を受けられることも大きなメリットです。
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この記事の目次
英語を使う仕事は未経験からでも挑戦できる！2つのキャリアパス
英語を使う仕事は、決して一部の特別な人のためだけのものではありません。現在のあなたの状況に応じて、2つの主要なキャリアパスを描くことができます。
ひとつずつ見ていきましょう。
キャリアチェンジ層：実務経験ゼロから英語を武器にする
実務経験がなくても、英語力を新たな武器としてキャリアを始めることは十分に可能です。なぜなら、多くの企業（特に観光業やサポート業務）では、専門知識よりも「英語でコミュニケーションを取ろうとする意欲」や「学ぶ姿勢」を重視するからです。
最初から完璧な英語は求められません。基礎的な英語力と柔軟な対応力があれば、それが実務経験の代わりとなり、採用の場で高く評価されます。
例えば、ホテルのフロントや海外からの問い合わせ対応など、カスタマーサポートは未経験から挑戦しやすい代表的な仕事です。
こうした職場で働きながら実践的な英語を身につければ、将来的には通訳や海外営業など、より専門的なキャリアにステップアップすることも可能です。
本当にスキルがなくても大丈夫？学ぶ意欲はどうやってアピールすればいいの？
現時点で高い英語力を求める仕事だけではないので、大丈夫です！学ぶ意欲をアピールするには、TOEICに挑戦してみたり、オンライン英会話を継続したりしていることを伝えれば、それが客観的な意欲の証明になります。まずは行動してみることが大切ですよ。
このように、まずは「英語を使える仕事に就く」という経験そのものが、あなたの市場価値を高め、未来の可能性を大きく広げる強力な資産となるのです。
キャリアアップ層：現職＋英語力で市場価値を高める
すでに専門スキルや実務経験をお持ちの方にとって、英語力はご自身の市場価値を飛躍的に高める「掛け算」のスキルとなります。
なぜなら、現代のグローバル企業や外資系企業では、「専門スキル」と「英語力」を両方持つ人材が常に求められており、それが昇進や年収アップといった好待遇に直結するからです。あなたの専門知識は、英語というツールによって世界中で通用する価値へと高められます。
- エンジニアなら…英語の技術論文を読み解いて最新技術を導入
- 営業職なら…海外クライアントと直接交渉して大型契約をまとめる など
このように「英語×〇〇」を意識することで、活躍の幅は無限に広がります。すぐに転職せずとも、社内で英語のプレゼンや資料作成を担うだけで、あなたの存在感は際立つはずです。英語力は単なる会話の手段ではなく、キャリアの選択肢を広げ、他者との差別化を図る戦略的な武器となります。
【英語レベル別に紹介】英語を使う仕事・アルバイト一覧35選
ここでは、英語を使う仕事を「日常会話レベル」「ビジネスレベル」「ネイティブレベル」の3段階に分け、それぞれの仕事内容やポイントをご紹介します。
TOEICスコアの目安も記載しているので、自分の挑戦したい仕事が見つかります。具体的な仕事内容やメリット・注意点はレベルごとの表でご確認ください。
| 仕事 | 英語のレベル | TOEICスコアの目安 | 在宅勤務 | アルバイト | シニア |
| ホテルのフロントスタッフ | 日常会話レベル | 550点～ | × | ⚪︎ | ⚪︎ |
| アパレル・飲食店の販売員 | 日常会話レベル | 500点～ | × | ⚪︎ | ⚪︎ |
| テーマパークのクルー | 日常会話レベル | 600点～ | × | ⚪︎ | △ |
| 海外旅行・ツアーの添乗員 | 日常会話レベル | 600点～ | × | △ | △ |
| 貿易事務 | 日常会話レベル | 600点～ | × | △ | △ |
| 入国審査官 | 日常会話レベル | 600点～ | × | △ | △ |
| ITエンジニア | 日常会話レベル | 600点～ | ⚪︎ | △ | △ |
| 企業のカスタマーサポート | 日常会話レベル | 600点～ | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ |
| 外資系企業の営業・マーケティング | ビジネスレベル | 700点～ | △ | △ | △ |
| 児童英語教師 | ビジネスレベル | 600点～ | △ | △ | ⚪︎ |
| 留学コーディネーター | ビジネスレベル | 700点～ | ⚪︎ | △ | △ |
| バイヤー・マーチャンダイザー | ビジネスレベル | 750点～ | △ | △ | △ |
| 人事・秘書 | ビジネスレベル | 750点～ | ⚪︎ | △ | ⚪︎ |
| 特許技術者 | ビジネスレベル | 750点～ | △ | △ | ⚪︎ |
| 英文経理 | ビジネスレベル | 700点～ | ⚪︎ | △ | ⚪︎ |
| 通訳・翻訳 | ネイティブレベル | 900点～ | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ |
| 海外赴任・海外駐在員 | ネイティブレベル | 850点～ | × | × | △ |
| 英会話講師 | ネイティブレベル | 850点～ | ⚪︎ | △ | ⚪︎ |
| 日本語教師 | ネイティブレベル | 800点〜 | △ | △ | ⚪︎ |
| 国際税務コンサルタント | ネイティブレベル | 800点～ | × | × | △ |
| パイロット | ネイティブレベル | 700点～ | × | × | × |
| キャビンアテンダント | ネイティブレベル | 700点～ | × | × | × |
| 航空管制官 | ネイティブレベル | 700点～ | × | × | × |
| 空港グランドスタッフ | ネイティブレベル | 700点～ | × | × | △ |
| 法務・特許関連 | ネイティブレベル | 850点～ | × | × | △ |
| ファンドマネージャー | ネイティブレベル | 850点～ | ⚪︎ | × | △ |
| バイリンガルセクレタリー | ネイティブレベル | 800点～ | △ | △ | △ |
| 中学・高校の英語教師 | ネイティブレベル | 750点～ | × | × | △ |
| ALTコーディネーター | ネイティブレベル | 700点～ | × | × | △ |
| 海外特派員 | ネイティブレベル | 900点～ | × | × | △ |
| 通訳案内士 | ネイティブレベル | 850点～ | × | × | ⚪︎ |
| 英文速記者 | ネイティブレベル | 900点～ | × | × | ⚪︎ |
| ブリッジエンジニア | ネイティブレベル | 800点～ | ⚪︎ | × | △ |
| 国際公認会計士 | ネイティブレベル | 800点～ | ⚪︎ | × | △ |
| 外務公務員（外交官） | ネイティブレベル | 850点～ | × | × | △ |
【日常会話レベル】未経験から挑戦しやすい仕事
まずは英語に触れる機会を増やし、実践経験を積みたい方におすすめです。完璧な英語力よりも、コミュニケーションを取ろうとする姿勢が評価されます。
TOEICの点数は、500〜600点台が目安になります。
| 仕事名 | 主な仕事内容 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ホテルのフロントスタッフ | 訪日観光客のチェックイン対応、観光案内、予約管理など。 | 接客スキルと語学力を同時に磨ける。アルバイトから始めて、外資系ホテルへの道も。 | シフト制で夜勤もあり、生活が不規則になりがち。 |
| アパレル・飲食店の販売員 | 海外からの顧客への商品説明や注文対応。 | 好きな分野で英語を活かせる。アルバイト求人も豊富。 | 基本的に立ち仕事のため、体力的な負担がある。 |
| テーマパークのクルー | アトラクションの案内や安全説明など、多国籍の来場者と接する。 | 楽しい雰囲気の中で国際交流を体験できる。リスニング力が自然に向上。 | 天候に左右されやすく、繁忙期は非常に忙しい。 |
| 海外旅行・ツアーの添乗員 | 旅行者のサポートや現地スタッフとのやり取り。 | 海外で働ける特別感があり、旅行好きに最適。 | 長期間家を空けることが多く、体力的にハード。 |
| 貿易事務 | 輸出入に関する書類作成やメール対応。読み書きが中心。 | 専門知識が身につきキャリアの安定性が高い。在宅勤務も可能。 | 細かい書類作業が多く、正確性や集中力が求められる。 |
| 入国審査官 | 空港や港で外国人旅行者に基本的な質問や確認を行う公務員。 | 国家公務員という安定した身分で、社会貢献度が高い。 | 国家試験に合格する必要があり、採用ハードルは高い。 |
| ITエンジニア | 海外の技術マニュアルの読解や、英語での開発ドキュメント作成など。 | ITスキルと英語を掛け合わせることで、高収入を目指せる。 | 技術の進歩が速く、常に学び続ける必要がある。 |
| 企業のカスタマーサポート | 電話やメールで多国籍の顧客に対応。マニュアルが整備されていることが多い。 | ビジネスマナーや対応力が身につく。在宅でできる求人もある。 | クレーム対応など、精神的な負担を感じる場面もある。 |
これらの仕事は、英語を話すことへの抵抗感をなくし、実践的なコミュニケーション能力を養う絶好の機会です。日々の業務を通じて異文化に触れながら英語力を伸ばし、将来のキャリアの土台を築きましょう。
TOEIC500点以上の成績表がないと、やっぱり応募は難しいでしょうか？
スコアはあくまで目安なので、職種によってはスコア不問の場合もあります。また、スコアよりも大切なのは「英語を話すことへの抵抗感がないかどうか」です。また、接客業では、スコアよりも人柄が重視されることも少なくありません。心配な方は、アルバイトから挑戦してみるのも一つの手です。
【ビジネスレベル】専門性と英語力を活かす仕事
ビジネスシーン特有の語彙や表現を使いこなし、専門分野での活躍を目指す方向けです。これまでの経験と英語力を掛け合わせることで、キャリアアップを実現します。
TOEICの点数は、600〜700点以上が目安です。
| 仕事名 | 主な仕事内容 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 外資系企業の営業・マーケティング | 海外拠点や顧客とのプレゼン、交渉、戦略立案など。 | 成果次第で高収入やキャリアアップの機会が豊富。グローバル規模で活躍できる。 | 成果主義の傾向が強く、高い目標達成へのプレッシャーがかかる。 |
| 児童英語教師 | 子どもたちに歌やゲームを通じて英語を教える。保護者との対応も必要。 | 子どもの成長を間近で感じられるやりがい。自身の英語力も向上する。 | 子どもたちの集中力を維持させる工夫や忍耐力が求められる。 |
| 留学コーディネーター | 留学希望者のカウンセリングや、海外の教育機関との連絡・調整業務。 | 人の夢をサポートするやりがい。自身の海外経験を活かせる。 | 時差のある海外とのやり取りが多く、勤務時間が不規則になりがち。 |
| バイヤー・マーチャンダイザー | 海外からの商品買い付け、流行を分析しての商品企画。取引先との商談や契約交渉を行う。 | 自分のセンスでヒット商品を生み出す喜びがある。 | 売上に対する責任が重く、常に市場の動向を追う必要がある。 |
| 人事・秘書 | グローバル企業での採用面接、労務管理、経営陣のサポートなど。 | 経営層に近いポジションで、組織全体の動きを把握しながら働ける。 | 機密情報を扱うことが多く、高い倫理観と責任感が求められる。 |
| 特許技術者 | 海外の特許出願や技術文献の調査・翻訳。法律や技術分野の専門的な英語力が必須。 | 専門性が高く待遇も安定。グローバルに知的財産を守る使命感がある。 | 専門分野の知識を常にアップデートし続ける探究心が必要。 |
| 英文経理 | 外資系企業などで、海外拠点との連携や国際会計基準に沿った英文レポート作成などを行う。 | 専門性と語学力を兼ね備え需要が高い。転職や年収アップに直結する。 | 各国の会計基準や税法に関する知識が求められ、学習意欲が不可欠。 |
このレベルでは、英語が単なるコミュニケーションツールから、ビジネスを推進するための強力な武器に変わります。あなたの専門性と英語力を掛け合わせることで市場価値は大きく向上し、より責任とやりがいのあるポジションへの扉が開かれるでしょう。
【ネイティブレベル】高度な語学力が求められる仕事
言葉の背景にある文化やニュアンスまで理解し、表現できる最高峰のレベルです。専門分野のプロフェッショナルとして、国際社会の第一線で活躍します。
TOEICのスコアの目安は700〜900点以上です。
| 仕事名 | 主な仕事内容 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 通訳・翻訳 | 会議での同時通訳や、契約書・文学作品の翻訳など。言葉の背景や意図を正確に伝える。 | 専門性を極めることで、フリーランスとして高収入を得ることも可能。 | 高い専門性と常に学び続ける姿勢が不可欠。AIとの差別化が課題。 |
| 海外赴任・海外駐在員 | 現地法人の経営や事業運営を担う。現地スタッフとの交渉やマネジメントを行う。 | 経営に携わる貴重な経験。国際ビジネスの最前線で活躍できる。 | 異文化への適応力と、事業全体への重い責任が伴う。 |
| 英会話講師 | 生徒のレベルや目的に合わせ、生きた英語コミュニケーションを指導する。 | 生徒の成長が直接的なやりがいになる。 | 講師自身の高い英語力と指導力が常に問われる。 |
| 日本語教師 | 外国人学習者に、日本語の文法や会話を論理的に教える。 | 日本語を客観的に見つめ直せる。異文化交流の架け橋となれる。 | 単に日本語が話せるだけでは務まらず、教育者としての専門性が必要。 |
| 国際税務コンサルタント | 多国籍企業の税務戦略を立案。法律や会計基準に関する高度な専門英語力が必須。 | 極めて専門性が高く、高収入が期待できる。 | 誤訳が許されない高いプレッシャーと責任が伴う。 |
| パイロット | 航空管制官と「航空英語」で交信し、航空機を運航する。 | 世界中を飛び回る、多くの人の憧れの職業。 | 聞き間違いが許されない極めて高い責任感と、心身の健康が求められる。 |
| キャビンアテンダント | 多国籍の乗客へのサービス提供、緊急時の安全確保・誘導を行う。 | 世界各国を訪れることができる華やかなイメージ。 | 接客だけでなく保安要員としての重責。不規則な勤務と時差への対応力が必要。 |
| 航空管制官 | 空港や空域で、航空機に離着陸や航路の指示を出す「空の交通整理」役。 | 空の安全を守るという非常に社会貢献度の高い仕事。 | 瞬時の判断力と高い集中力、聞き間違いの許されない正確な英語力が必須。 |
| 空港グランドスタッフ | 搭乗手続きや案内業務など、乗客と最初に接する「空港の顔」。 | 多くの人と接し、旅の始まりをサポートするやりがい。 | 遅延などトラブル時の冷静な対応力と語学力が求められる。 |
| 法務・特許関連 | 国際契約書の作成・レビューや、海外での特許申請などを行う専門職。 | 法律や技術の専門知識と英語力を活かし、企業の利益を守る重要な役割。 | 誤訳が企業に甚大な損害を与えるリスクがあり、極めて高い正確性が必須。 |
| ファンドマネージャー | 海外の経済情報を分析し、投資判断を行う。海外投資家との交渉も担う。 | 実力次第で非常に高い報酬を得られる金融の専門職。 | 巨額の資金を扱うプレッシャーと、常に世界経済を分析し続ける知的好奇心が必要。 |
| バイリンガルセクレタリー | 外国人経営者や役員の秘書として、スケジュール管理から翻訳、海外との連絡調整まで担う。 | 経営の中枢を支える重要なポジション。ビジネスマナーと英語力を両立できる。 | 高い機密保持意識と、臨機応変な対応力が求められる。 |
| 中学・高校の英語教師 | 生徒に「使える英語」を指導する。生徒の手本となる発音や表現力が求められる。 | 次世代を担う子どもたちの成長に関われる教育の仕事。 | 授業だけでなく、部活動指導や校務など業務は多岐にわたる。 |
| ALTコーディネーター | 日本の学校で働く外国語指導助手(ALT)と学校側の橋渡し役。 | 教育現場で国際交流を促進する、調整役としてのやりがい。 | 文化や考え方の違いを乗り越える、高度なコミュニケーション能力が必要。 |
| 海外特派員 | 海外でニュースを取材し、記事やレポートを発信するジャーナリスト。 | 歴史が動く瞬間に立ち会える可能性がある、刺激的な仕事。 | 危険な地域での取材もあり、心身ともにタフさが求められる。 |
| 通訳案内士 | 訪日外国人に対し、通訳だけでなく日本の歴史や文化を深く解説する。 | 日本の魅力を世界に発信する「民間外交官」としての役割。 | 国家資格が必要。語学力に加え、幅広い教養が問われる。 |
| 英文速記者 | 国際会議などで、英語での発言をリアルタイムで聞き取り、文字に起こす。 | 高い集中力とリスニング力が求められる、希少価値の高い専門職。 | 非常に高いレベルの速記技術と、多様なアクセントへの対応力が必要。 |
| ブリッジエンジニア | 日本と海外の開発チームの間に立ち、技術的なコミュニケーションを円滑にする。 | ITスキルと語学力を最大限に活かせる、プロジェクトの要となる存在。 | 技術と語学の両方に精通し、文化の違いも理解する必要がある。 |
| 国際公認会計士 | 国際会計基準に基づき、グローバル企業の監査やコンサルティングを行う。 | 国際的に通用する資格で、世界中どこでも活躍できる可能性。 | USCPAなどの難関資格の取得がキャリアの前提となる。 |
| 外務公務員（外交官） | 国際会議や二国間交渉など、外交の最前線で国益を背負って活動する。 | 国を代表して働くという、大きな使命感とやりがい。 | 極めて難易度の高い国家試験の突破と、国を背負う重い責任が伴う。 |
ここに挙げた仕事は、語学力だけでなく、深い専門知識や高度な思考力が求められるプロフェッショナルの領域です。
言葉の背景にある文化やニュアンスを理解して国際社会の最前線で活躍することで、他には代えがたいキャリアを築くことができます。
【未経験者向け】キャリアチェンジから英語を使う仕事の探し方とアピールポイント
「英語は好きだけど、実務経験がない…」そんな不安を乗り越え、理想のキャリアを掴むための3つのステップをご紹介します。
それぞれのステップを見ていきましょう。
STEP①：TOEICで客観的な英語力を証明する
未経験から英語を使う仕事に挑戦する場合、まずは客観的な指標で「自分にはこれだけの英語力があります」と示すことが最初の関門です。数ある英語試験の中でも、特にTOEICはビジネス英語力を測る指標として多くの企業が採用基準にしています。
採用担当者は、スコアを通じてあなたの英語力の現在地と学習への意欲を客観的に判断します。
- 600点台：基礎的なビジネスコミュニケーションが可能
- 700点台：より複雑な業務にも対応できるポテンシャルがある
- 800点以上：英語人材の即戦力として高く評価される
履歴書に具体的な数値を記載できることは、あなたの努力を証明してキャリアチェンジの扉を開くための信頼性の高い鍵となるのです。
STEP②：「英語を使って何をしたいか」を明確にする
「ただ英語が使いたい」という漠然とした動機では、面接時に説得力のある回答をすることが難しくなります。大切なのは、英語をあくまで「手段」として捉え、「英語を使って何を成し遂げたいか」を具体的にすることです。
まずは自己分析を行い、「自分の強みや好きなこと」と「英語力」をどう掛け合わせるかを考えましょう。
- 「人と接することが好きだから観光業で海外のお客様をもてなしたい」
- 「コツコツ作業が得意だから貿易事務で専門性を高めたい」など
自分の軸を持つことで企業選びの精度が上がり、志望動機に深みが生まれます。明確なビジョンは、未経験というハンデを乗り越える熱意の証明にもなるでしょう。
STEP③：未経験可の求人に強い転職エージェントを活用する
未経験から自力で求人を探すと、即戦力を求める募集が多く、心が折れそうになることも少なくありません。そこで有効なのが、未経験者歓迎の求人に強い転職エージェントの活用です。
エージェントは、一般には公開されていない「ポテンシャル採用」の非公開求人を多数保有しています。あなたの経歴や希望をヒアリングした上で、最適なキャリアプランを一緒に考えてくれます。
プロの視点から履歴書や職務経歴書を添削してもらえ、面接で「英語をどう活かしていきたいか」を効果的にアピールする方法について具体的なアドバイスを受けられるのは大きな強みです。一人で悩まず専門家と伴走することで、成功の可能性を大きく高められます。
【キャリアアップ向け】より専門的な英語を使う仕事の探し方とアピールポイント
英語力を武器にキャリアアップを目指すなら、単なる日常会話レベルではなく、専門性の高い英語スキルが求められます。現職の経験を活かし、さらなる高収入や好待遇を目指すための戦略的な3ステップをみていきましょう。
ひとつずつ見ていきましょう。
STEP①：ビジネス英語の運用能力を示す（VERSANT・IELTSなど）
キャリアアップ転職では、「TOEICの高スコア=前提条件」と見なされることも少なくありません。そこから一歩抜け出しライバルと差をつけるには、より実践的な「英語を話す・書く」能力の証明が不可欠です。
例えば、VERSANTは発音や流暢さといった「話す力」を客観的な数値で示し、IELTSは論理的な文章構成力も含めた4技能を国際基準で評価します。
これらのスコアは、あなたが即戦力として会議での交渉や海外拠点との調整を円滑に行える人材であることを雄弁に物語り、採用担当者への強力なアピールとなるのです。
TOEICしか受けたことがないけど、VERSANTやIELTSはどう対策すればいいの？特にスピーキングが苦手で…
スピーキングは独学が難しいですよね。トライズの「ビジネス上級英語コース」なら、ネイティブコーチとの実践的なレッスンで発話量を圧倒的に増やすことができます。またIELTS対策コースもあるので、目標に合わせて最適な学習が可能です。
STEP②：専門スキルと英語力を掛け合わせた実績を棚卸しする
採用担当者が知りたいのは、あなたの英語力そのものではなく、「専門スキルと英語力を掛け合わせて、どのようにビジネスに貢献できるか」です。そのためには、これまでの経験を具体的に棚卸しすることが重要です。
「単に英語で会議をした」ではなく、以下のように具体的な行動と成果を数字で示しましょう。
- 「英語での交渉でコストを5%削減した」
- 「海外チームをリードし、プロジェクトを納期内に成功させた」など
こうした実績は、あなたが語学力を実務上の価値に転換できる稀有な人材であることを証明します。
あなたの専門性が英語によってどれだけ高まったかを、ストーリーとして語れるように準備してください。
STEP③：外資系・ハイクラスに特化した転職エージェントに登録する
年収1,000万円を超えるような専門職や管理職の求人は、企業の採用戦略上、一般の転職サイトに公開されないケースがほとんどです。こうした非公開求人に出会うためには、外資系やハイクラスに特化した転職エージェントへの登録が必須となります。
専門分野に精通したコンサルタントが、あなたのスキルセットやキャリアプランを深く理解し、最適なポジションを提案してくれます。
さらに、あなたの市場価値を客観的に評価し、年収や待遇といったデリケートな条件交渉を代行してくれるため、より有利な条件での転職が可能です。
効率的に理想のキャリアを築くための、最も確実な近道と言えるでしょう。
【レベル別】英語を使う仕事に就くための勉強方法
あなたの現在の英語レベルから目標とするキャリアに応じて、最適な学習ロードマップを描きましょう。以下にレベル別の学習期間、目標スコア、そして目指せる職種の目安をまとめました。
| 現在のレベル | 学習期間の目安 | 目標スコアの目安 | 到達できるキャリアの例 |
|---|---|---|---|
| 英語初心者 | 約1年 | TOEIC600点 | 観光業での接客、ホテル・飲食店のスタッフ、簡単な事務サポートなど、まずは英語に慣れることを目的とした仕事。 |
| 英語中級者 | 約6ヶ月 | TOEIC700点以上VERSANT40点台 | 英文メールや資料作成を担う秘書や営業事務、留学コーディネーターなど、定型的なビジネス英語を使う仕事。 |
| 英語上級者 | 約3ヶ月 | TOEIC850点以上VERSANT50点以上 | 海外営業、外資系企業のマネジメント職、金融・法務・ITなどの専門職など、高度な交渉力や専門性が求められる仕事。 |
英語初心者におすすめの勉強方法
英語初心者は、まず「1年間」を学習の目安としましょう。大切なのは、単語力と中学レベルの文法を反復し、基礎体力を身につけることです。
1日30分でもよいので、英単語帳アプリや中学英語の参考書を繰り返し定着させましょう。仕事につなげるにはTOEIC600点が最初の現実的な目標です。
「英語を使って働ける自分になる」ための第一歩は、無理に会話力を伸ばそうとせず、基礎を固めることにあります。
独学での学習経験がなく、どのように進めたらよいかわからない場合は英語コーチングを利用してプロにサポートしてもらうのが最も効率的です。
英語中級者におすすめの勉強方法
中級者は、6ヶ月で「即応力のある実務英語」へステップアップを目指します。目安はTOEIC700点以上、またはVERSANT40点台。
このレベルに達すると、外資系企業のサポート業務や英語メール対応が十分こなせるようになります。オンライン英会話を毎日少しでも継続し、実務的なシチュエーションを意識して練習することが効果的です。
英語を「読む」「聞く」だけでなく「即座に話す」経験を積むことで、実用段階へ一気に跳躍できます。
英語上級者におすすめの勉強方法
上級者は、3ヶ月を集中期間とし「専門性のある英語」を伸ばしましょう。目標はTOEIC850～900点、VERSANT50点以上、またはIELTS6.5～7.0程度。
このレベルに達すれば、専門職やマネジメント業務、海外赴任候補としても十分戦えます。ビジネス英会話やディベート練習で交渉力を強化し、希望職種に関連した専門用語を徹底的に身に付けることが必須です。
既にある英語力を「どこで活かすか」「どう活かすか」を意識し、磨きをかけることがキャリア価値を最大化する鍵となります。
本気でキャリアを変えるなら、1年間の英語コーチング「トライズ」
| 受講形式 | 通学orオンライン |
| レッスン形式 | マンツーマンor少人数 |
| 受講料金（税込） | スピーキング本科：644,600円〜/6ヶ月 ビジネス上級英語コース：546,700円/3ヶ月 TOEIC L&R対策プログラム：374,880円/2ヶ月 IELTS対策コース：546,700円/3ヶ月 TOEFL対策コース：546,700円/3ヶ月 |
| 教育訓練給付制度対象コース （最大10万円割引） | 上記コースすべて |
| 返金制度 | あり（30日間全額返金保証） |
もしあなたが仕事で英語を必要としており、本気で英語力を伸ばしたいビジネスパーソンなら、1年間の英語コーチングプログラム「トライズ」が強力な選択肢となります。
やるべきことは分かったけど、仕事しながら学習を続ける自信がない。一番確実で、近道になる方法はないかな？
その気持ち、非常によく分かります。本気でキャリアを変えたいなら、学習を習慣化して挫折させない仕組みが不可欠です。
トライズの英語コーチングは、まさにそのためのプログラム。専属コンサルタントが1年間伴走し、あなたのキャリアプラン実現を全力でサポートしてくれるので、着実に短期間で英語を習得したいビジネスパーソンにおすすめです。
サポート内容を詳しく見ていきましょう。
なぜ「1年間」の学習がキャリアを変えるのに必要なのか？
ビジネスで通用する英語の「聞く・話す・読む・書く」の4技能をバランスよく育てるには、相応の時間が必要です。
トライズが提唱する1年で1,000時間の学習は、科学的根拠に基づいていることをご存知でしょうか。
アメリカ国務省の機関FSIの調査によると、日本人が英語を習得するには約2,200時間が必要とされています。学校教育で約1,200時間を学んでいるため、残りの1,000時間を確保することが目標となります。
しかし、この1,000時間を1回50分・週1回の英会話教室で学ぼうとした場合、最低でも23年かかることになります。
トライズはこれを1年間（1日約3時間）という短期間で達成するのが、多忙な社会人にとって最も現実的で効果的なプランだと提唱しています。1年という期間は学習を習慣化し、挫折を防ぎつつキャリアを変えるための安定した土台を築ける、最短かつ確実な道と言えるでしょう。
本気で英語力を伸ばしたいビシネスパーソンに！トライズおすすめコース
トライズがビジネスパーソンにおすすめするコースを紹介します。英語コーチングは高額なサービスですが、トライズは1ヶ月あたりに換算すると10万円以下になるコースも。業界内でもリーズナブルな料金設定なので、ぜひ活用してください。
【全レベルの方】「スピーキング本科」が抜本的な英語力向上を実現
トライズの「スピーキング本科」は、一人ひとりの目標や課題に合わせたオーダーメイドのカリキュラムが特徴です。専属コーチが日々の学習進捗を管理し、発話練習などアウトプットの機会を豊富に提供することで、「使える英語」が着実に身につきます。
未経験者も1年でビジネスレベルになれますか？
初心者でも体系的な指導により、1年でビジネス英語の習得を目指すことは可能です。英語への苦手意識がなくなり、多様なビジネスシーンで自信を持って対応できる力がつきます。
単に「伝わる」だけでなく、交渉やプレゼンで相手の「心を動かす」説得力や表現力を強化します。
【専門性を高めたい上級者】トライズ「ビジネス上級英語コース」という選択肢
既に高い英語力を持つビジネスパーソンにとって、さらなるレベルアップは容易ではありません。
- 日常的な英語コミュニケーションには困らないけど、グローバル企業での重要な商談に参加できない
- グローバル人材との会議で消極的になってしまう
- 真にプロフェッショナルなレベルでの英語運用には課題を感じている
このような悩みを抱えている方も、ご安心ください。トライズの「ビジネス上級英語コース」は、そうした上級者の悩みに特化した3ヶ月間の短期集中プログラムです。
本プログラムは単なる語学学習ではなく、グローバル会議の司会進行や契約交渉など、実際のビジネスシーンで求められる高度なスキルに焦点を当てています。
各受講者の業界知識と英語力を戦略的に融合させ、真のグローバルリーダーとして通用するハイレベルなコミュニケーション能力を短期間で伸ばせるのが特徴です。
【試験のスコアが必要な方】TOEIC・TOEFL・IELTS対策ができる短期集中コースも
転職時に資格試験のスコアが必要な場合は、2〜3ヶ月の短期で効率的に対策ができる各種コースも選択可能です。
- TOEIC® L&R TEST対策プログラム
- IELTS対策コース
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トライズのプログラムは、教育訓練給付制度対象のコースが多数あります。また、安心して学習を始めていただくための返金保証制度も充実。
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英語を使う仕事を選ぶ際の注意点とよくある質問
最後に、英語を使う仕事に関するよくある質問をまとめました。
事前に注意点を押さえておくことで大きなミスを防げるので、あわせてチェックしておきましょう。
AI翻訳の進化で将来なくなる仕事はある？
AI翻訳は日々進歩していますが、人間ならではのニュアンスや文化の理解、感情を伝える力までは完全に代替できません。
単純な文章の翻訳は自動化されやすいですが、専門的な通訳や創造的な文章作成、交渉力を要する仕事は今後も人間の役割が重要です。語学力だけでなく専門知識やコミュニケーション力を高めることが大切です。
TOEICスコアは最低何点必要ですか？
職種や企業によりますが、一般的にはTOEIC600点以上が最初の目安です。600点台で日常的なビジネス会話が可能とされ、730点以上になるとより専門的なやり取りもこなせると評価されます。
外資系企業では730点以上が応募条件となるケースも多いです。ただし、スコアだけでなく実際の英語運用能力も重要視されるため、面接での英語対応力や専門用語の理解力なども併せて評価されます。
海外留学の経験は必須ですか？
必須ではありません。オンライン英会話や英語コーチングなど、多様な学習手段で日本にいながら高い英語力を身につけられます。重要なのは実践的な英語運用能力であり、留学経験がなくても熱意と努力次第で英語を使う仕事に就けるでしょう。
英語を生かせる高収入の仕事はありますか？
専門性と英語力を兼ね備えた人材は需要が高く、高収入を得やすい傾向にあります。
高収入が期待できる英語を使う仕事
- 通訳・翻訳
- 国際営業
- 外資系金融
- 国際公認会計士など
実務経験を積むことで、さらなる年収アップが期待できます。
英語力以外に必要なスキルはありますか？
コミュニケーション力と異文化理解力が特に重要です。単に話せるだけでなく、相手の意図を汲み取り、誤解なく伝える能力が求められます。また、それぞれの職種に応じた専門知識やITスキル、問題解決能力などもキャリアを築く上で不可欠です。
まとめ
英語を使う仕事は、あなたのキャリアの可能性を大きく広げてくれるパスポートです。
未経験からの挑戦であれ、専門スキルとの掛け算であれ、最も重要なのは「英語で何を成し遂げたいか」を明確にすること。あなたの目標が、最適なキャリアへの羅針盤となります。
この記事で紹介した仕事一覧や具体的なステップを参考に、まずは自分に合った目標を見つけ、第一歩を踏み出しましょう。
キャリアアップや転職のために英語を学習するなら、今の仕事を続けながら、限られた時間でいかに効率的に学ぶかが非常に大事なポイント。英語コーチングでベストなプランを提案してもらい、専門家のサポートを借りながら学習するのが有効です。
ぜひこの記事を読み終わったら、キャリアアップに繋がる第一歩を踏み出しましょう。
Weblio編集部はWeblio辞書や学校法人/教育機関へ250件以上導入されているWeblio英会話などの学習サービスを通して、学習支援事業を展開しているGRASグループ株式会社のメディア部門です。
【編集部メンバー】
・高校時代、英語の偏差値40台が勉強と半年の留学でTOEIC870点を取得
・オーストラリアの大学院卒業で留学経験があり、英検準1級取得
・前職が中学校・高等学校の英語教諭でIELTS Overall 7.0取得
・中学生でインターナショナルスクールに編入し、英検2級を取得。
