英語のスキル別勉強法

英語学習者の方の、「基礎もわからず、何から始めていいかわからない」「次のレベルに引き上げるために何をしたらいいんだろう?」というお悩みに関して、英語スキル別に学習アドバイスをご紹介しています。
Reading/Listening/Writing/Speaking/文法・語彙 の5スキルを身に着けるための具体的な学習法をまとめております。英語学習のご参考にご利用ください。

Reading

文章を読み解くには、大きく3つのスキルが必要になります。文法、単語、発音などの「言語知識」、書いてある内容に関する「背景知識」、読んだものを理解する「認知・理解」です。Readingスキルは沢山の英語の文章に触れるほど力がついていきます。毎日コツコツ1文でも英文に触れるよう意識するのが成長への近道です。

基礎を身に着ける!

英語の文章を読みなれていない方には、スラッシュリーディングから始めてみましょう。英文を前から、意味のかたまりごとに理解しながら読み進めていく方法です。例えば、”She will come here after school.(彼女は学校の後にここへ来る)”という文章を2つに区切り、”She will go to library / after school.(彼女は図書館へ行く / 学校の後に)”と短く分けると、日本語としてきれいではないですが、文章の意味を素早く理解することができます。スラッシュリーディングは基本的に”about””after”等の前置詞や、”to~”などの不定詞の前で区切ると良いです。この方法は長い文章になればなるほど効果が出てきます。英文を細かく区切ることから意識していきましょう。

次のレベルに上げる!

英語の基礎が身についている方、英文を読むことに慣れてきた方は、多読でできる限り多くの英語の文章に触れていきましょう。どうしても1つの文章を読むのに時間がかかってしまうという方は、読み上げ音声を流してそのスピードで理解できるように何度も繰り返し読んでみましょう。多読は根気のいる苦しい練習と感じてしまうかもしれません。そんな時は楽しんで続けられるように興味のある内容の英文を積極的に選んでいきましょう。

Listening

リスニングでは、耳を慣れさせて、聞こえた音と英語の差をなくすことが大切です。一回慣れてしまえばどんどん聞き取れるようになるので、早めに取り組んで行きましょう。

基礎を身に着ける!

まず英語を耳に慣れさせるために、多くの英語の音に触れていきましょう。英語の歌でもいいですし、動画配信サイトで好きな海外セレブの動画を検索するでもいいです。その時は、ただ聞き流すのではなくシャドーイングをおススメします。シャドーイングとは、音声で読み上げられる英文をシャドー(影)のように後から追いかけていく方法です。聞こえた音をそのまま自分の口から声に出してみるとより情報が頭に入ってきやすくなり、耳も慣れていきます。

次のレベルに上げる!

耳が英語に慣れてきたら、次は聞こえた音と英語をしっかりマッチさせるために、ディクテーションを行ってみましょう。ディクテーションとは、聞こえてくる英文を書き取る練習のことです。単語と単語のつながりや、聞き分けの難しい表現など自分が何を聞き逃しているか可視化することができます。

Writing

「学生時代の宿題以来英語で文章を書く機会なんてない、、、」という方がほとんどかもしれません。自分にはできないのではとあきらめず、まずは基礎から始めてみましょう。だんだんと英語を書く楽しさに気づいて習慣化できるようになるはずです!

基礎を身に着ける!

まずは基礎的な英文法を固めた状態であることが大切です。こちらに関しては後に書いてある「文法・単語」のセクションから実践してみてください。ある程度の文法の知識が入ったら、1日5行程度の短い日記を英語で書いてみましょう。書いただけではもったいないので、オンライン英会話の講師に”Can you correct my English essay?(英作文を添削してくれませんか) ”とお願いして文法や英語のつづりに間違いがないか確認してもらってみてください。1文に全てを収めようとするととても難しいので、短い文章を細切れに書くよう意識していきましょう。添削の際に、より良い表現を教えてもらい、次の日以降に実践してみると良いでしょう。

次のレベルに上げる!

英語を書くことへの抵抗が無くなってきたら、次は何かの議題に沿って自分の意見を書く練習をしてみましょう。基本的に「導入:重要な主題・自分の意見をあらわす」「メイン:具体的な根拠・事例・手順を述べて導入をサポートする」「結論:導入の強調・全体の要約をまとめる」の3段落に分けて書いていくときれいな流れになります。自分の書きやすい題材から始めるのもいいですし、オンラインレッスンを受けている講師と一緒に決めて、宿題にしたり難しい場合はレッスンの時間で一緒に考えたりすることも良いでしょう。

Speaking

英語を話せるようになりたいけど、どうしたらいいのか分からないという方は多いと思います。日本語が話せる日本で過ごしているのだから最初からペラペラと英語が話せないのは当然です。難しく考えずに、まずは短いフレーズから覚えていき、少しずつ自分の言葉で話してみましょう。

基礎を身に着ける!

会話で使えるフレーズから練習しましょう。短い単語やフレーズから覚えていき、日常のちょっとした状況で、「これって英語だとなんて言えばいいのかな?」と考えたり調べたりすることで、自分のリアルな体験にもとづく実践的な英語を身につけていけます。オンライン英会話で教材を使った基礎を効率的に学びつつ、ふとした時に英語が出るようにするトレーニングとして普段から「今この時英語でなんていうか?」を意識してみましょう。

次のレベルに上げる!

ある程度思ったことを英語で言えると感じたら、オンライン英会話のレッスンでフリートークを選んでみましょう。緊張して言葉に詰まったり、ど忘れしてしまっても大丈夫です。ゆっくり、自分の思ったことを考えていることを丁寧に伝えてみましょう。間違っている箇所があっても半分の単語が相手に伝わっていれば会話は続けることが可能です。講師からのフィードバックで、自分では気づかなかった文法や発音の誤りを聞き、次に活かしていきましょう。

文法・語彙

「中学生から英語の文法に苦手意識をもっていて不安、、、」という方も沢山いらっしゃると思います。「文法」と聞くと何かとても細かくて難しいものと感じてしまうかもしれませんが、そうではありません。英語という言語を使ってコミュニケーションをとる際にお互いが理解しやすいためのルールでしかないのです。最初は間違ってしまって当然です。怖がらずに少しずつ使いながら覚えていきましょう。

基礎を身に着ける!

単語は、日頃の英語学習の中で気になったもの、英語の言い方がわからなかったものを調べる習慣をつけましょう。Weblio英和和英辞典では調べた単語を単語帳に登録することで、フラッシュカードやテストで何度も復習することができますので、ぜひ使ってみてください。
文法に関しては、「品詞」と「文型」を理解することが大切です。

品詞:単語の役割や形を分類したもの

例)名詞…人や動物、物の名前をあらわす
I like apple.(I = 私⇒名詞)
Students go to school.(Students = 生徒たち⇒名詞)
動詞…主語となる名詞の動作や状態をあらわす
He went to the library.(彼は図書館に行った:動作を表す動詞)
I am a singer. (私は)

文型:主にS(主語)、V(動詞)、O(目的語)、C(補語)の4要素からなる語順のルール

これらは、リーディング、ライティング、リーディングなどの学習の際に一緒に覚えていくことで身に着けることができます。

次のレベルに上げる!

単語、文法が身についたら、熟語を積極的にインプットアウトプットしていきましょう。簡単な言葉で英語を使うことができても、自然でスムーズなコミュニケーションを行うにはもう一段ステップアップすることが必要です。英会話の教材内でレベルがあがるに連れて新しい熟語や表現も使う機会が増えると思います。1回で覚えることはとても難しいので、Weblio英和和英辞典の例文帳に登録して自分の言葉でつかえるようになるまでもっていきましょう。数え切れないほどの英語の表現方法を目の当たりにし、途方にくれてしまいそうになるかもしれませんが、覚えれば覚えるほど自分の伝えたいことがそのまま英語になって楽しくなるはずです。頑張っていきましょう!