物音や動物の鳴き声を音声的に再現したような表現を擬音表現といいます。英語ではこれを onomatopoeia (オノマトペ)と言います。英語にも、日本語ほどではありませんが、オノマトペ的な表現が沢山あります。
日本語の擬音表現と英語のオノマトペとを見比べると、音の響きが全然異なるという点もさることながら、文章上の主な扱いに大きな違いがあると気づかされます。日本語の擬音表現はもっぱら副詞的に用いられますが、英語では動詞にオノマトペ的な役割が含まれている場合が多々あります。
日本語的には「ボコッと-殴る」と(副詞+動詞で)表現するであろう場面は、英語なら「ボコる」と(動詞だけで)表現する。・・・・・・という風に考えてみると、案外、多くの表現がスッと腑に落ちたりします。