アマゾン(Amazon.co.jp)のカスタマーレビューは実際に商品を利用した人の生の声が聞ける有益な情報源です。しかし全てのレビューを鵜呑みにするわけにはいきません。最低限の警戒心を持ちつつ、参考にする、という態度が求められます。
カスタマーレビューの文章は、あくまで一般人の個人的感想です。書かれている内容の妥当性や公平性、他書との比較といった視点には、どうしても限界があります。もちろん、とても整然とした見識を完結な文章でまとめているプロ級のレビュアーもいますが。
カスタマーレビューは関係者が自作自演的に高評価をつける(または競合に低評価をつける)といったステルスマーケティングの場という側面もあります。投稿者が過去にレビューした書籍が極端に少なかったり、レビュー対象が「TOEIC」や「英語」といった脈絡でなく特定出版社の書籍ばかりだったりした場合、版元の関係者であることを疑う必要がありそうです。
学習参考書は最終的には「自分に合うか合わないか」が決め手です。ウェブ上で下調べをした後は、是非大きな書店に赴き、実際に書籍をめくってみて内容を確認して下さい。参考書選びでは、そのくらいの手間をかける価値はきっとある筈です。