「dominant」の意味は?どのように使う?
英単語「dominant」は、他を圧倒する力や影響力を持つ様子を指します。さらに、音楽や遺伝学などの専門的な分野でも、特定の要素が他を凌駕する特性を表現する際に用いられることがあります。主に「支配的な」「最も有力な」「優勢な」といった意味があります。ここでは、「dominant」のさまざまな意味とその使用方法について詳しく解説していきます。
①「支配的な」「最も有力な」の場合の使い方
「dominant」を使うとき、何かが他を圧倒している、または一番強い立場にいる状況を表します。例えば、ビジネスの世界で最も影響力のある企業について話すときなどに使われます。
例文:The company is the dominant player in the tech industry.(その会社は技術業界で支配的な存在です。)
例文:Her opinion is often dominant in discussions.(彼女の意見はしばしば議論で最も有力です。)
②音楽における「dominant」の使い方
音楽の文脈では、「dominant」は第5音、つまり属音を指します。これは音階においてトニック(主音)から5番目の音で、和音の形成において重要な役割を果たします。
例文:The piece resolves on the dominant chord.(その曲は属和音で解決します。)
③遺伝学における「dominant」の使い方
遺伝学では、「dominant」は他の遺伝子よりも優勢な遺伝子を指します。この遺伝子は、形質が発現する際に顕著な影響を及ぼします。
例文:Brown eyes are a dominant genetic trait.(茶色い目は優勢な遺伝的特性です。)
実際の使用例
これまでに「dominant」のいくつかの意味と使い方を見てきました。次に、実際の会話の中でこれらの意味がどのように使われるかを見てみましょう。
A: The new smartphone brand has become dominant in the market.
(新しいスマートフォンブランドは市場で支配的になっています。)
B: Yes, their innovative features are hard to compete with.
(はい、その革新的な機能は競争するのが難しいですね。)
A: In this chord progression, the dominant chord creates tension.
(このコード進行では、属和音が緊張感を生み出します。)
B: It’s fascinating how music theory explains these feelings.
(音楽理論がこれらの感覚を説明しているのは面白いですね。)
「dominant」と似ている単語・同じように使える単語
predominant
「predominant」という単語も「支配的な」「優勢な」という意味があり、「dominant」と似た使い方ができます。特に、何かが他よりも多くや頻繁に見られるときに用います。
例文:Blue is the predominant color in the painting.(青はその絵で支配的な色です。)
superior
「superior」は「優れている」「上位の」という意味で、「dominant」と近い使い方ができます。特に質や能力が他よりも上であることを強調する際に使われます。
例文:Her skills are superior to those of her peers.(彼女のスキルは彼女の同僚よりも優れています。)
それぞれの使い分け方
「dominant」:他を圧倒する力や影響力を強調するときに使います。
「predominant」:何かが頻繁に見られる、または数が多いことを示すときに使います。
「superior」:他と比べて質や能力が優れていることを示すときに使います。
「dominant」を含む表現・熟語
「dominant」は単独で使われることも多いですが、いくつかの表現や熟語の中にも登場します。以下にその例をいくつか挙げてみましょう。
① dominant gene(優性遺伝子)
例文:A dominant gene is expressed over a recessive gene.(優性遺伝子は劣性遺伝子よりも表現されます。)
② dominant hand(利き手)
例文:Most people have a dominant hand they use for writing.(ほとんどの人は書くときに使う利き手があります。)
