「vanity」の意味は?どのように使う?
英単語「vanity」は、自分を過大に評価する気持ちや、それに基づく行動を意味します。具体的には「虚栄心」や「うぬぼれ」といった意味を持っています。また、実質的な価値がないことを表す場合もあります。そんな「vanity」の意味や使い方について、これから詳しく見ていきましょう。
①「虚栄心」「うぬぼれ」の場合の使い方
「vanity」は、自分を過大評価し、自己満足に浸る心の状態を表します。たとえば、自分の容姿や成功を誇示することで他人に良く見せようとする場面で使われます。
例文:His vanity made him buy a sports car he couldn’t afford.(彼の虚栄心が、高価すぎて手が出ないスポーツカーを買わせた。)
例文:She spoke with vanity about her achievements.(彼女は自分の業績をうぬぼれた口調で語った。)
②「空虚」「むなしさ」の場合の使い方
「vanity」はまた、実質的な価値がないことを示すときにも用いられます。何かが表面的には大きく見えても、実際には中身がないという状況を表します。
例文:He realized the vanity of his pursuit of wealth.(彼は富を追求することのむなしさに気づいた。)
例文:The vanity of the awards was apparent when no one took them seriously.(賞のむなしさは、誰もそれを真剣に受け取らなかったことで明らかになった。)
実際の使用例
これまでに「vanity」の意味と使い方を見てきました。次に、実際の会話の中でどのようにこれらの意味が使われるかを見てみましょう。
A: Why does he always talk about his expensive watch?
(彼はどうしていつも自分の高い腕時計のことを話すの?)
B: It’s probably his vanity showing through.
(たぶん、彼の虚栄心が表れているんだね。)
A: After achieving everything, he felt a sense of vanity.
(すべてを達成した後、彼はむなしさを感じたんだ。)
B: Sometimes, success isn’t what it seems.
(時には、成功は見た目通りではないからね。)
「vanity」と似ている単語・同じように使える単語
pride
「pride」という単語も「誇り」や「うぬぼれ」という意味で、「vanity」と似ていますが、ポジティブな意味合いを持つこともあります。自分の達成や所属するグループに対する誇りを示すときによく使われます。
例文:She takes pride in her work as a teacher.(彼女は教師としての自分の仕事を誇りに思っています。)
conceit
「conceit」は「うぬぼれ」や「自己満足」という意味があり、「vanity」と同様な場面で使えることが多いですが、より強い自己評価を示す場合に用いられます。
例文:His conceit made him believe he was the best in the world.(彼のうぬぼれが、自分が世界一だと信じさせた。)
それぞれの使い分け方
「vanity」:自己評価が過大であることや、実際には価値がないことを示すときに使います。
「pride」:自己やグループの達成に対する誇りを示すポジティブな場面でも使われます。
「conceit」:特に強い自己中心的なうぬぼれを示すときに使います。
「vanity」を含む表現・熟語
「vanity」は単独で使うことが多いですが、いくつかの表現や熟語の中にも見られます。以下にその例を挙げてみましょう。
① vanity fair(虚栄の市)
例文:The city’s nightlife is a vanity fair.(その街のナイトライフは虚栄の市だ。)
② in vain(むだに、効果なく)
例文:He tried in vain to convince her.(彼は彼女を説得しようとしたが、むだだった。)
③ vanity project(自己満足のためのプロジェクト)
例文:The skyscraper was a vanity project for the billionaire.(その高層ビルは億万長者の自己満足のためのプロジェクトだった。)
