TOEIC(R)テストのリスニングセクションにおいての出題形式変更点とそれによって考えられる難化点

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2016年5月29日からTOEICテストの出題形式が変更されます。リスニングセクションでは主にパート3とパート4において6つの点が変更されることになりました。

【1】発言が短くやり取りの多い会話

従来、パート3の会話問題ではせいぜい3.4往復以内の会話のやり取りが基本でした。しかし、変更後はこれに加えて「発言が短い代わりにやり取りの多い会話」が加わることになりました。会話がいつまで続くのかが予想しづらくなる、という点でこの変更は難化と言えるでしょう。


【2】3人での会話問題

今までの会話問題では、会話は2人でのやり取りだったものが、変更後はこれに3人の会話が加わることになりました。この変更により、さらに会話内容が複雑化されたと言えそうです。


【3】音の短縮形

音の短縮形を含む会話が出題されるように変更されます。例えば、

got to→gotta
want to→wanna
have to→hafta
has to→hasta

といった感じです。こういったリンキングは、知らないと会話から意味を聞き取ることができません。形式変更により、リンキングの知識を知る必要性が出てきたと言えるでしょう。

【4】会話やトークに図が加わる

今までの問題では、会話やトーク内容だけで判断するものだけでしたが、それだけでなく問題用紙に印刷されている図と関連付けて解く必要のある問題が追加されます。リスニング能力だけでなく図から状況を把握する力も問われるようになったという点で、難化したといえるでしょう。

【5】会話やトークで話し手が暗示している内容を問われる

例えば、話し手が

“I can’t believe it”

と発言したときの、その発言の理由などが問われます。ただ日本語で「私はそれを信じられない」と訳せるだけでなく、文脈でその発言を理解しなければ、問題が解けなくなります。

【6】時間配分

パート3の時間配分が多くなります。問題数は

パート1 10→6
パート2 30→25
パート3 30→39
パート4 30→30

のように変更されました。比較的点数の取りやすかったパート1,2の配分が小さくなった代わりに、パート3の配分が大きくなりました。


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