日本の定番料理コロッケは、西洋料理のクロケット(croquette)を日本風に改良して発展して別モノと化した料理、すなわち「洋食」です。日本的コロッケを海外に紹介する場面では、croquette の語を用いて表現する言い方もありますが、いっそ Korokke と固有名詞的に表現した方がよい場合も多々あります。
【まとめ】英語で伝える和の文化の記事一覧 |
|
英語で伝える和の文化に関連してる記事をまとめたよ! |
「生卵」「生魚」「生クリーム」、生のつく英語表現集
日本語表現における「生」、たとえば「生卵」「生魚」「生クリーム」に「生パスタ」のような表現は、英語に訳しにくく注意を要します。日本語の「ナマ」が指す意味合いが、英語的には複数のニュアンスに細分化できるためです。
和英辞書の標準的な解釈では、食べ物の「生」の状態を示す英語は raw が基本です。が、すべての「生なんちゃら」食品が raw で表現できるとは限りません。「生」の意味合いを今一度よく噛んで味わってみましょう。
「銭湯」「温泉」は英語でどう言う?
日本の銭湯に相当する「公衆浴場」は、英語では public bath あるいは bathhouse のように表現します。最近ではリラクゼーションを提供する複合施設の業態が増え、spa と呼ばれることの方が多いかもしれません。
温泉は英語では hot spring といいます。必ずしも入浴を想定したものを指すとは限らず、入浴なんて到底できない高温の熱湯が湧出する危険スポットも含みます。
特に日本文化としての銭湯を紹介する場面では、Onsen と表現した方がうまく伝わることもあるでしょう。
「居酒屋」は英語でどう言う?
いわゆる居酒屋は和風文化が凝縮された場所です。賑やかな空間で酒と日本食を堪能できる喜びは、言葉には言い表しがたいものがあります。
日本式の居酒屋には、海外の大衆酒場には見られない独特のシステムがあります。居酒屋ならではの事情を英語で表現できるようになっておくと、海外から日本を訪れた友人知人を居酒屋に誘いやすくなるでしょう。
「おもてなし」と「ホスピタリティ」の違いとは
日本の「おもてなし」は世界から注目される日本の精神文化です。しかし英語圏の人々から見て「おもてなし」のどこに特徴があるのかは日本人にはなかなか想像しにくいところです。
「おもてなし」は英語では大抵 hospitality (ホスピタリティ)と訳されます。しかし英語の hospitality は、日本語では「ホスピタリティ」と外来語のまま扱われる場合が少なくありません。その辺の意味・ニュアンスの違いはどこにあるのでしょうか。
続きを読む