魚(fish)は、さまざまな英語表現で用いられる単語です。水中で泳ぐといった特徴を活かしたユニークな表現ばかり。思わず納得してしまえるのではないでしょうか。
「鳥」もユニーク:
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魚の話
fish story
fish storyはアメリカ英語の俗語表現で、ほら話という意味合いです。ボラ話。過剰に誇張された話や自慢話を指します。fish storyは、釣り人が自分の釣った魚を誇張気味に吹聴していたことが由来だという説もあります。
彼女は宝くじが当たったと私に言ったが、ほら話だった。実際、300円が当たっただけだった。
魚のように飲む
drink like a fish
drink like a fishは、大酒飲みを指す言葉です。過剰にアルコールを摂取する様子を指します。
私の上司は毎晩大量に酒を飲んでいるが、会社には定時に出社している。
水を出た魚
a fish out of water
a fish out of waterは、完全に場違いな状況にいる人を指します。水の中でしか生きられない魚が、陸に上がったときの居心地の悪さをイメージして覚えましょう。
If I move in other post, I will be a fish out of water.
もし私が他の部署に異動したら、場違いになるだろう。
I felt like a fish out of the water at the party yesterday.
昨日のパーティーは居心地が悪かったよ。
大きな魚
a big fish
a big fishは、大物という意味です。bigを用いて大物を意味する英語表現は他にもあります。big cheeseもまた、大物や重要人物を表す英語表現です。
小さな池にいる大きな魚
a big fish in a small pond
a big fish in a small pondは、狭い世界でしか影響力を及ぼすことができない人を指します。日本語でいう「井の中の蛙」に近い言葉です。
彼はしょせん井の中の蛙だよ。もし彼が東京に行ったら、現実に直面するだろう。
魚でも鳥でもない
neither fish nor fowl
neither fish nor fowlは、どっちつかずだという意味の英語表現です。1つのカテゴリーに分類することが難しいものを指す表現で、批判的な意味合いで使われます。fowlは鳥や家禽という意味の単語です。日本語でいう「海のものとも山のものとも判らない」に近い表現です。
彼の作品は海の物とも山の物とも判らない。ちょっと理解しがたいな。
他にフライすべき魚がある
have other fish to fry
have other fish to fryは他にフライすべき魚がある、すなわち他にすべき大事な用があるという意味です。have bigger fish to fryという言い回しもあります。
私の仕事を代わりにやっていただけますか?15時に帰宅しなければならないんです。
B : I’m sorry, but I can’t. I have other fish to fry.
申し訳ないが、できません。他にやらなければならない仕事があるんです。
海にはたくさんの魚がいる
there are plenty of fish in the sea
there are plenty of fish in the seaは、選択肢はいくらでもあるという意味の英語表現です。特に、恋愛で上手くいかなかった人に対して、「他にも良い人はたくさんいるよ」と慰めるときに使われます。