「犬猿の仲」を英語では「犬【?】の仲」という

何かにつけていがみ合っているような仲の悪い関係を、日本語では「犬猿の仲」といいます。英語をはじめ海外の多くの言葉でも、険悪な関係を動物にたとえた言い回しがあります、が、これを「犬」と「猿」の組み合わせで表現する言葉は日本の他にはあまり見られません。

英語でも「犬猿の仲」に相当する、動物を使った慣用表現があり、そこには「犬」が登場します。ただし、犬と対立する動物は「猿」ではありません。

イヌといがみ合う相手はネコ

英語で「仲が悪い」「ケンカばっかりしている」という意味合いで用いられる慣用表現には、「猫と犬」(cats and dogs)を引き合いに出してたとえられている言い方が複数あります。

たとえばこんな感じです。

fight like cats and dogs
lead a cat-and-dog life
rains cats and dogs


1.「fight like cats and dogs」

「fight like cats and dogs」で「激しく口論する、喧嘩する」という意味があります。そこから「犬猿の仲である」「仲が悪い」という意味でも使われています。「be on cat‐and‐dog terms」も同様に、「犬猿の仲である」という意味があります。

  • 「They always fight like cats and dogs.」(彼らは犬猿の仲だ)
  • 「My two brothers are on cat-and-dog terms.」(私の2人の兄は犬猿の仲です)
  • 「My boyfriend and I don’t fight like cats and dogs so far.」(私とボーイフレンドは、今まで激しく喧嘩をしたことがない)


2.「lead a cat-and-dog life」

「lead a cat-and-dog life」で「喧嘩の絶えない生活をする」という意味があります。これは特に仲の悪い夫婦間で使われる表現です。

  • 「They lead a cat-and-dog life. I don’t know why they stay together.」(彼らはいつも喧嘩をしているよね。なんで一緒に暮らしているんだろう)
  • 「He and his mother lead a cat-and-dog life.」(彼と彼のお母さんは喧嘩ばかりの生活をしている)

3.「rains cats and dogs.」

「rains cats and dogs.」で「土砂降りの雨」という意味になります。これは、「犬猿の仲」である犬と猫が喧嘩して激しく吠えあう様子から、激しい雨を連想したものです。

  • 「When it rains cats and dogs, an umbrella is of little help.」(もし土砂降りが降ったら、傘はほとんど役に立ちません)



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