犬は何と鳴きますか?と問われれば、ほとんどの日本人は「ワン」「わんわん」のように回答するでしょう。ネコなら「ニャー」。英語の勉強に励んでいる方なら、もしかすると「犬は bowwow」と回答をしてくれるかもしれません。
動物の鳴き声は英語でも onomatopoeia (擬音表現)の形で多く見られます。同じ動物の鳴き声でも、日本語とはかけはなれた音になっているものが多く、聞こえ方にも違いがあるのだと感じさせられます。
犬の鳴き方は、典型的には「ワン」でも、「クゥーン」と弱く鳴いたり「ッハッハッハ」というように息巻いたりする音もあります。英語でも、犬や猫のように身近な動物は、複数の擬声表現を持っています。bowwow 以外の英語の犬の声はどんな風でしょうか?
犬の鳴き声
犬は人間にとって最も身近な動物のひとつです。人とある程度のコミュニケーションも取れ、表情も豊か、さらに犬種によって体格も大きく異なります。日本語の「ワンワン」に相当する擬声表現だけでも複数の言い方が見つかります。
・bow wow /bou wou/ 一般的な英語の犬の鳴き声。
・ruff ruff /rəf/ 通常の鳴き声。声に出してみるとそれっぽい。
・woof woof /wʊf/ ウ~と低くうなる声。
・yelp /jelp/ キャンキャンと吠える声。特に小型犬の。
・yip /jip/ yelp と同様、小犬が高く吠える声。
・howl /houl/ 犬あるいは狼の遠吠え。アオーンというやつ。
では。この動画で子犬が鳴いている様子は、どのように表現されるでしょうか?
(答えは最後に!)
猫の鳴き声
猫もたくさんの擬声表現を持っています。
・meow /meou/ 最も一般的な猫の鳴き声。ニャー。
・mew /mju/ こちらもニャー。
・purr /pər/ 喉をゴロゴロ鳴らす様子。いちおう擬音語です。
・hiss / his/ 威嚇する際のシャーッという声ならぬ声。
・spit /spit/ こちらも威嚇のフーッとうなる様子。
spit は一般的には「つばを吐く」という意味で用いられる動詞。いちおう擬音表現に由来する言葉のようです。
牛、豚、馬、羊、エトセトラ
・moo /mu/ 牛 のモーという鳴き声。
・oink /ɔɪŋk/ 豚のヒンヒンという鳴き声。鼻声を出すとそれっぽい。
・neigh / neɪ/ または /na/ 馬のいななき。ヒヒーンというやつ。
・baa / bά/ 羊のメェェという鳴き声。発音よりビブラートがコツかと。
・screech /skríːtʃ/ 猿が甲高くキーキーと鳴く様子。
・roar /rôr/ ライオンのような猛獣の雄叫び、轟音。
・caw /kɔː/ カラスのカー。これは日本語の感覚に近そう。
・chirp /tʃərp/ 小鳥や昆虫がチチチと鳴くさま。
・cheep /tʃíːp/ ヒナ鳥のピヨピヨ声やネズミのチューチューのような声。
犬の声クイズ回答
動画では犬が遠吠えしています。ということで英語は howl が最も妥当といえます。当たりましたか?