「stigma」の意味は?どのように使う?
英単語「stigma」は、主に社会や個人において負の印象を与えるものを表します。具体的には、「汚名」「恥辱」といった意味があり、特定の状況や対象に対する否定的な評価や見方を指します。また、植物学では「柱頭」、宗教的な文脈では「聖痕」といった意味合いも持ちます。ここでは、「stigma」のさまざまな意味とその使い方について詳しく解説します。
①「汚名」「恥辱」の場合の使い方
「stigma」は社会的な文脈で「汚名」や「恥辱」として使われることが多く、何かしらの偏見や差別を受ける場面で用いられます。たとえば、特定の病気や状況に対する社会の否定的な見方を指す際に使われます。
例文:The stigma surrounding mental illness often prevents people from seeking help.(精神疾患にまつわる汚名が、人々が助けを求めるのを妨げることが多い。)
例文:She faced the stigma of being a single mother in a conservative community.(彼女は保守的な地域でシングルマザーであることの汚名に直面した。)
例文:Breaking the stigma takes time and effort from society as a whole.(汚名を打破するには、社会全体の時間と努力が必要です。)
②「柱頭」の場合の使い方
植物学における「stigma」は「柱頭」として使われ、花の一部を指します。具体的には、花粉を受け取る部分である柱頭を表現します。
例文:The stigma of the flower plays a crucial role in its reproduction.(花の柱頭は、その繁殖において重要な役割を果たします。)
例文:Bees often transfer pollen to the stigma while collecting nectar.(ハチは蜜を集める際に、しばしば花粉を柱頭に運びます。)
例文:Observing the stigma under a microscope reveals its intricate structure.(顕微鏡で柱頭を観察すると、その複雑な構造が明らかになります。)
③「聖痕」の場合の使い方
宗教的な文脈で「stigma」は「聖痕」として使われることがあります。これは、特にキリスト教で、キリストの受難を象徴する体の印を指します。
例文:The saint was believed to bear the stigmata of Christ.(その聖者はキリストの聖痕を持つと信じられていました。)
例文:Many pilgrims visit sites where stigmata have been reported.(多くの巡礼者が、聖痕が報告された場所を訪れます。)
例文:The phenomenon of stigmata has fascinated theologians for centuries.(聖痕の現象は何世紀にもわたり神学者を魅了してきました。)
実際の使用例
これまでに「stigma」のいくつかの意味と使い方を見てきました。次に、実際の会話の中でこれらの意味がどのように使われるかを見てみましょう。
A: Why do you think there’s still such a stigma around mental health?(なぜ精神的健康に関してはまだそんなに汚名があると思う?)
B: It might be due to a lack of understanding and awareness.(それは理解と認識の不足が原因かもしれません。)
A: Look at this flower’s stigma; it’s so detailed!(この花の柱頭を見てごらん、とても細かいね!)
B: Yes, nature’s design is truly remarkable.(ええ、自然のデザインは本当に素晴らしいですね。)
「stigma」と似ている単語・同じように使える単語
disgrace
「disgrace」という単語は「恥辱」や「不名誉」を意味し、「stigma」と同様に使えます。特に、個人や集団が社会的に非難される状況において使用されます。
例文:The politician’s actions brought disgrace upon his family.(その政治家の行動は家族に恥辱をもたらしました。)
shame
「shame」は「恥」や「屈辱」を意味し、「stigma」に近い使い方ができます。特に、個人の行動や状況が公に非難される際に用いられます。
例文:He felt deep shame for his past mistakes.(彼は過去の過ちに深い恥を感じました。)
それぞれの使い分け方
「stigma」:社会的または文化的な偏見に関連する否定的な印象を示すときに使います。
「disgrace」:特定の行動により引き起こされた不名誉や恥辱を強調するときに使います。
「shame」:個人が感じる恥や屈辱を表現するときに使います。
「stigma」を含む表現・熟語
「stigma」は単独で使われることも多いですが、いくつかの表現や熟語の中にも登場します。以下にその例をいくつか挙げてみましょう。
① stigma attached to(~に付随する汚名)
例文:There is still a stigma attached to seeking therapy.(治療を求めることにはまだ汚名が付随している。)
② social stigma(社会的汚名)
例文:Social stigma can prevent individuals from living fulfilling lives.(社会的汚名は個人が充実した生活を送ることを妨げることがあります。)
③ stigma of poverty(貧困の汚名)
例文:The stigma of poverty often leads to social exclusion.(貧困の汚名はしばしば社会的排除を招きます。)
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