「tacit」の意味は?どのように使う?
英単語「tacit」は、何かを言葉にしなくても暗黙のうちに理解されたり、合意されたりする状態を示す単語です。「暗黙の」「言葉に表さない」「無言の」といった意味があります。言葉にせずともお互いに分かっていることってありますよね。そんなときに使えるのがこの「tacit」です。ここでは、「tacit」のさまざまな意味とその使い方について、わかりやすく解説していきます。
「tacit」の使い方
「tacit」には「暗黙の」という意味があります。たとえば、誰も言葉にしなくても理解し合っている状況や、言わなくても自然に合意していることを表現するときに使います。具体的な例を見てみましょう。
例文:They had a tacit agreement to not mention the incident again.(彼らはその出来事についてもう触れないという暗黙の合意をしていた。)
例文:Her nod was a tacit approval of the plan.(彼女のうなずきはその計画に対する暗黙の承認だった。)
例文:There was a tacit understanding that they would not interrupt each other.(彼らは互いに話を遮らないという暗黙の了解があった。)
実際の使用例
これまでに「tacit」の意味と使い方を見てきました。次に、実際の会話の中でこの単語がどのように使われるかを見てみましょう。
A: Did you actually tell them the rules, or was it just a tacit understanding?
(実際にルールを伝えたの?それとも暗黙の了解だったの?)
B: It was a tacit understanding, everyone just knew what to do.
(暗黙の了解だったんだ。みんな自然にやるべきことを知っていたよ。)
A: That’s impressive. It’s not easy to have such mutual understanding.
(それはすごいね。そんなに互いに理解し合うのは簡単じゃないよね。)
「tacit」と似ている単語・同じように使える単語
implicit
「implicit」という単語も「暗黙の」「暗示された」という意味があり、「tacit」と同様に使えますが、特に何かが間接的に示されているときに用いられることが多いです。
例文:Her words carried an implicit threat that was hard to ignore.(彼女の言葉には無視しがたい暗黙の脅しが含まれていた。)
unspoken
「unspoken」は「言葉にされていない」「無言の」という意味で、「tacit」に近い使い方ができます。特に言葉に出さずとも理解されていることを強調するときに使います。
例文:There was an unspoken rule about how to behave in the office.(オフィスでの行動については言葉にされていないルールがあった。)
それぞれの使い分け方
「tacit」:お互いに理解していることを示すときに使います。
「implicit」:間接的に示されていることを強調するときに使います。
「unspoken」:言葉に出さずとも理解されていることを強調するときに使います。
