日本語の「ん」の発音は3種類ある!「日本橋」のローマ字表記が「Nihombashi」である理由

東京で駅名のローマ字表記を見ていると、「ん」が「n」と表記されている場合と「m」と表記されている場合があることに気づくと思います。「にほんばし」の「ん」が「m」と表記されているのは、ネイティブの発音に忠実に表記しているからなんです。日本語の「ん」は英語にすると「m」「n」「ng」の3種類に分けられます。日本語のネイティブは意識していませんが、「ん」は後に続く文字によって発音が変わる音です。

「Nihombashi(日本橋)」の「m」

「m」は口を閉じて唇を全てつけた状態で発音される「ん」です。「ん」が「m」と表記されるのは、後にbやpなどの破裂音や同じmが続くときです。例えば、「tambourine(タンバリン)」「trumpet(トランペット)」「Mamma Mia!(マンマ・ミーア!」などの単語があげられます。これらの単語を発音してみると、「ん」のときは口を閉じて発音していることに気づくはずです。そのため、駅名のローマ字も「Nihombashi(にほんばし)」「Shimbashi(しんばし)」と表記されるのです。


「Shinjuku(新宿)」の「n」

「n」は舌を上の歯茎につけるイメージで発音する音です。「n」は後ろに破裂音が続くとき以外の「ん」だと考えると良いでしょう。例えば、「end(終わる)」「enter(入る)」などです。東京の駅名では、「Shinjuku(新宿)」「Kanda(神田)」の「ん」が「n」と表記されます。

Nihonbashi 12


もう1つの「ん」は「ng」

もう1つの「ん」は、「ng」です。「ng」は日本人が意識せずに「ん」という発音をしたときの音に近いといわれています。「king(王)」という単語は「キング」と読んでしまいがちですが、ネイティブの発音では「グ」の部分は発音しません。「香港」のつづりが「Hong Kong」でも「ホングコング」と発音しないのはこのためです。東京の駅名のローマ字表記では、「n」と「m」のみ区別しており、「ng」は「n」と表記されています。

※ Photo By Aimaimyi (Own work) [GFDL or CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons


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