TOEICテスト受験に使用する筆記用具を正しく選ぶ

TOEICテストは選択問題をマークシートに記入する回答方式が取られています。マークシートに記入する際に用いる筆記具としてはHBの鉛筆もしくはシャープペンシルが公式に推奨されています。

最近の「消せるボールペン」ではなぜいけないのか?という疑問も起きそうなところですが、HB鉛筆やシャープペンシルが推奨される理由はちゃんとあります。正しく背景を理解し、最適な筆記具で試験に挑みましょう。

しっかり塗り潰せてちゃんと消せることが最重要

筆記具選びのポイントは「マークシートリーダーが識別しやすい」ようにマークできる点が第一の要素に挙げられます。

マークシートリーダーは、マークシート上のマーク箇所を機械的に判読して採点する装置です。

マークシートリーダーはマークを1か0かの二者択一で判別しているわけではありません。おおよそ十数段階の濃淡を判定してマークが認識されています。マークといっても人によって色々な塗り方や塗りつぶしの濃さがあります。筆圧が弱くて全体的に薄い塗り方の回答者も正しく判別しなくてはなりません。

制度判定はマークシートリーダーにも頑張ってもらうとして、受験者の側としてできることは、一定以上の濃さを確保することです。そのためにHBが推奨されます。

そして、いったん塗りつぶして訂正(取消し)した名残などを回答と混同しないようにする必要があります。消せないボールペンは訂正できません。消しゴムによってほぼキレイに白紙に戻せる鉛筆またはシャーペンは、その意味で最良の選択肢というわけです。

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可読性だけなら実はボールペンが最強

Daily Portal Zと株式会社セコニックが、マークシートリーダー「SR-430」で19種類の筆記具で行ったマークを読み取らせるテストを行っています。検証の結果、黒色のゲルインクボールペンを用いたマークが、最も読み取られやすい(平均スコア15の最高値)という結果が報告されています。

推奨筆記具であるHBの鉛筆は、ゲルインクボールペンには及ばなかったものの、それに次いで高い平均スコア14.3の結果でした。


消せるボールペンには変色によるエラーの可能性がある

検証の結果、最もマークが読み取りやすい筆記具の栄誉を授かったゲルインクボールペンの中には、書いた内容を消すことができるペンも登場しています。となると、鉛筆より消せるボールペンの方がいいのではとも疑いたくなります。

しかしながら、消せるボールペンは鉛筆+消しゴムとは消し方の仕組みが異なります。消しゴムは鉛筆の筆跡を包み剥がすようにして消していきますが、消えるボールペンは消す際の摩擦熱によって色を消すという方法が取られています。

このため、いったん消えたかのように見える跡が、機械の熱に感応してさらに変色する可能性が残ります。

インクが消せるボールペンのメーカーも製品に「マークシートには使用できません」という但し書きを記載しているところがあります。

鉛筆の芯や消しゴム選びには対策・最適化の余地あり

確実に自分が解答したとおりの内容で採点してもらうには、やはりTOEICテストで公式に推奨されているとおり鉛筆かシャープペンシルと消しゴムの組み合わせが最良です。

鉛筆とシャープペンシルにも改良・工夫の余地はあります。たとえば、机から転がり落ちる、芯がすぐ折れるといった点は、些細ながら気を削ぐアクシデントです。

鉛筆には滑り落ちを防止できる外付けの小物などを利用できます。あらかじめ芯の露出や尖り具合を調整しておくことで、塗りつぶしやすくできたり、長く使えたりといった改良が可能でもあります。

シャープペンシルの中にもマークシート専用の太芯の製品があります。

筆記具は自分と答案用紙を直接に結びつける大切な道具です。凝り過ぎる必要はないとしても、できる範囲で最良の状態にして試験に臨みましょう。




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