TOEICテストの試験問題はアメリカのETSが制作しています。ETSはテストの作成と採点を行っていますが、テストの実施には携わっていません。テストのスケジュールを組んで場所を用意し、受験者を募るといった、テストの実施運営に関する事項は、各国の提携団体が行っています。
日本においては一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会がテストの実施機関となっています。TOEICテストの発案者が創設した、TOEICテストと非常に縁の深い団体です。
韓国では、YBM (YBM Sisa.com, Inc)がTOEICテストの実施機関となっています。YBMは株式会社であり、語学教室の運営や出版事業など、教育関連事業を幅広く手がけています。辞書の刊行や、ナショナルジオグラフィック韓国語版の販売なども行っています。
韓国におけるTOEICテストへの取り組みは、日本に次ぐ規模であり、受験者の情熱は日本を超えるといっても過言でありません。ヒュンデやLGといった韓国発のグローバル企業は、TOEICベースの(きわめて高難度の)スコアを新卒採用の条件に掲げていることでも知られています。