「scarcely」の意味は?どのように使う?
英単語「scarcely」は、物事がほとんど実現しない、または非常に少ない程度であることを表す単語です。具体的には「ほとんど…ない」「かろうじて」「やっと」といった意味があります。この単語は、何かが非常に少ない頻度で起こる場合や、ギリギリで実現する状況を説明する際に使われます。ここでは、「scarcely」のさまざまな使い方について、わかりやすく解説していきます。
①「ほとんど…ない」の場合の使い方
「scarcely」には「ほとんど…ない」という意味があります。これは、何かが非常に稀にしか起こらない、またはほぼ不可能である状況を説明するのに使われます。
例文:He scarcely knows anyone at the party.(彼はパーティーでほとんど誰も知らない。)
例文:I scarcely understood a word he said.(彼の言ったことはほとんど理解できなかった。)
例文:There was scarcely any food left after the party.(パーティーの後、ほとんど食べ物は残っていなかった。)
②「かろうじて」「やっと」の場合の使い方
「scarcely」はまた「かろうじて」や「やっと」という意味でも使われます。何かを達成するのが非常に難しい状況や、ぎりぎりで達成できたことを示します。
例文:I scarcely finished my homework before the deadline.(締め切りの直前にかろうじて宿題を終えた。)
例文:He could scarcely believe his eyes when he saw the surprise.(彼はその驚きに、やっと目を信じられた。)
例文:She could scarcely contain her excitement at the news.(その知らせに彼女はやっと興奮を抑えることができた。)
実際の使用例
これまでに「scarcely」のいくつかの意味と使い方を見てきました。次に、実際の会話の中でこれらの意味がどのように使われるかを見てみましょう。
A: Did you have enough time to prepare for the test?
(テストの準備をする時間は十分にありましたか?)
B: I scarcely had time, but I managed to review the main topics.
(ほとんど時間がなかったけど、主要なトピックを確認することができたよ。)
A: I scarcely see you at these events anymore.
(最近はこういったイベントであなたを見ることはほとんどないですね。)
B: Yeah, I’ve been really busy with work.
(ええ、仕事で本当に忙しいんです。)
「scarcely」と似ている単語・同じように使える単語
barely
「barely」という単語は「かろうじて」や「やっと」の意味で、「scarcely」と似た使い方ができますが、こちらの方がポジティブな状況を暗示することが多いです。
例文:He barely passed the exam.(彼はかろうじて試験に合格した。)
hardly
「hardly」は「ほとんど…ない」という意味で、「scarcely」と非常に近い使い方ができますが、一般的には「scarcely」よりも少し柔らかい表現です。
例文:She could hardly keep her eyes open.(彼女はほとんど目を開けていられなかった。)
それぞれの使い分け方
「scarcely」:非常に稀な状況や、ギリギリの達成を示すときに使います。
「barely」:かろうじて達成したことを強調し、比較的ポジティブな状況で使われます。
「hardly」:一般的な否定的な状況や、少し柔らかい表現をしたいときに使います。
「scarcely」を含む表現・熟語
「scarcely」は単独で使われることが多いですが、いくつかの表現の中にも登場します。ここではその例をいくつか挙げてみましょう。
① scarcely any(ほとんどない)
例文:There were scarcely any seats left in the theater.(劇場にはほとんど席が残っていなかった。)
② scarcely ever(めったに…ない)
例文:She scarcely ever goes out on weekends.(彼女は週末にめったに外出しない。)
