英語で「死」や「死亡」に当たる語といえば die や death などが挙げられますが、ばっさり「死ぬ」と言ってしまわず、より婉曲的に遠回しに「死」を表現する言い方も沢山あります。
死はとても繊細な話題です。穏便な言い方・情緒に富んだ言い方を把握しておくと、きっと役立つ時がきます。
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英語で「死」や「死亡」に当たる語といえば die や death などが挙げられますが、ばっさり「死ぬ」と言ってしまわず、より婉曲的に遠回しに「死」を表現する言い方も沢山あります。
死はとても繊細な話題です。穏便な言い方・情緒に富んだ言い方を把握しておくと、きっと役立つ時がきます。
日本語の「喪中」や「忌中」は、英語ではどちらも in mourning と訳されます。mourning が「喪」「物忌み」に相当する語であり、喪に服している状態が前置詞 in で示されます。
親しい人の死を悼み、ある程度の期間を慎ましく過ごす、という振る舞いは、普遍的な人の心です。喪中も忌中も、in mourning も、死を悼むという要素において共通しています。
いわゆる「喪中はがき」(喪中ハガキ)を英語で表現するなら mourning card(s) あるいは mourning postcard(s) が穏当でしょう。
ただし、喪中はがきのやりとりは日本の年賀状の慣習を前提とする習わしであり、英語圏では年賀状ともども「喪中はがき」を送る習わしは一般的ではありません。
何の脈絡もなく mourning (post)card とだけ述べると、いわゆる訃報、葬儀法要のご案内、会葬礼状、あるいは、お悔やみのメッセージカードなどと理解される可能性もなくはありません。適宜補足する用意と、状況によっては敢えて話題にしないという割り切り方も心得ておきたいところです。
英語では「誕生日」を birthday といいますが、「命日」は deathday といいます。「忌日」や「年忌」という意味では、故人を偲ぶ記念日という意味で anniversary of one’s death という表現も多く用いられます。
葬儀や弔いの作法は国や文化によって異なります。とはいえ、死者を悼み、弔い、葬送する、という考え方は普遍的なものです。