映画の名言から学ぶ英語フレーズ7選

映画のセリフやキャッチコピーには、人の心を揺さぶる「名言」が数多くあります。印象的なフレーズを印象的な情景(シーン)とともに見聞きすることで、英語フレーズはぐっと記憶に留まりやすくなります。

映画に登場するフレーズは、映画のテーマ、時代、主人公の職業や性格や人間関係などによっても違ってきます。そうしたさまざまな表現の使いどころを、映画では視覚的にどういうシチュエーションかを理解しながら学ぶことができます。

youth-570881_640

【厳選】英語が学べる映画の名言

Do, or do not. There is no “try”.

――「やるか、やらないかだ。『試し』は無しだ。」

1980年公開の映画「Star Wars Episode V: The Empire Strikes Back」(スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲)で長老ヨーダが口にする台詞です。

「There is no “try”.」(「試す」という選択肢がない)という表現で、「半端ではいけない」という意味を表しています。似たような表現で「There are no ifs, ands, or buts.」(「もし」も、「それで」も、「だけど」もない)という言い回しがあり、「つべこべ言ってはいけない」という意味を持ちます。どちらも口語らしい表現といえます。

Fear can hold you prisoner. Hope can set you free.

――「恐怖があなたを囚人にする。希望はあなたを解放する。」

1994年公開の映画「The Shawshank Redemption」(ショーシャンクの空に)を象徴するキャッチコピーです。

英語では、「fear」や「hope」のような、生物でないものが主語になることはしばしばあります。例としては、「Business took her to Sapporo.」(彼女は仕事で札幌へ行った)のような文があります。

Oh yes, the past can hurt. But you can either run from it, or learn from it.

――「そう、過去は辛いものだ。しかし、過去からは逃げることも、学ぶこともできよう。」

1994年公開の映画「The Lion King」(ライオン・キング)で、呪術師ラフィキが主人公シンバに語る言葉です。

英語独特の響きを感じやすいフレーズです。「run from it, or learn from it」(そこから逃げる、もしくはそこから学ぶ)という部分を口に出すと、流れるような言葉のリズムを味わうことができます。

There are three ways of doing things around here, the right way, the wrong way and the way that I do it.

――「やり方は3つある。正しいやり方、間違ったやり方、俺のやり方だ。」

1995年公開の映画「Casino」(カジノ)の劇中で主演のロバート・デニーロが語る言葉です。

「way of ~ing」は「~の方法」を意味します。また、「the way that I do it」(私がそれをやる方法)は、「how I do it」と言い換えることができます。

It is not our abilities that show what we truly are… it is our choices.

――「我々が真に何者かを示すのは、能力ではなく選択だ。」

2001年公開の映画「Harry Potter and the Chamber of Secrets」(ハリー・ポッターと秘密の部屋)で、校長ダンブルドアが語る台詞です。

「It is ~ that」という強調の形が使われている英語表現です。「it」や「that」を使わずに、「Our abilities don’t show what we truly are… our choices do.」(能力は、私たちが本当は何なのかを示さない。選択が示すのだ)と言い換えることもできます。強調の形は、「It was you that made this cookie.」(このクッキーを作ったのは君だった)のように使います。

The greatest thing you’ll ever learn is just to love and be loved in return.

――「人生で学ぶ最も素晴らしいことは、愛した相手に愛されること。」

2001年公開の映画「Moulin Rouge」(ムーラン・ルージュ)の冒頭とラストに登場する台詞です。

「you」は直訳すると「あなた」となりますが、特定の誰かを示さない使い方をしています。「just to love and be loved in return」は、「ただ愛し、そしてその代わりに愛されること」を意味します。日本語にすると長い説明になってしまう内容をすっきり表せるフレーズといえます。

Close your eyes and pretend it’s all a bad dream. That’s how I get by.

――「目を閉じて、全て悪い夢だったと考える。そうやって俺はやってきた。」

2007年公開の映画「Pirates of the Caribbean: At World’s End」(パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド)に登場する言葉です。

「you」(あなた)に対する命令形が使われていますが、特定の誰かを示さない言い回しともいえます。また、「how I get by」(私がなんとかやっている方法)は、「the way I get by」と言い換えることもできます。


スピーキングにも、さらに英語の興味を広げる手がかりにも

映画の名言をじっくり味わうことで、文法や語彙、会話表現やリズムなど、英語に関する様々なことを知ることができます。好きな名言を覚えることで、英語の知識も身についていくでしょう。

映画のセリフまわしを口まねすれば、よいスピーキングの練習になります。実際の英会話でも使える気の利いた言い回しにも事欠きません。映画を代表するような名言は、「その映画を知っているの?」と会話を弾ませるとっかかりになってくれるかもしれません。

ちなみに、トップに掲げた男女の画像は1938年アメリカで公開された映画「Algiers」のワンシーンです。




englishcompany



WebRTCで無料英会話