Eaglesの「Hotel California」で学ぶ英会話

1970年代に大ヒットしたEaglesの「Hotel California」。
世代によってはとても馴染み深い曲かもしれませんね。

不思議な雰囲気で、いろんな解釈ができる曲です。
ぜひ英語の意味を理解して、あなた自身の解釈をしてみてください。

ENGLISH JUKE BOX

このコラムは、TOKYO FM「ENGLISH JUKE BOX」とのコラボでお届けしています。

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ENGLISH JUKE BOXって?

ニューヨーク・コロンビア大学付属病院の医師でありながら、大の洋楽フリークである加藤友朗先生が、ニューヨーカーが大好きなヒット曲を1曲取り上げ、英語の歌の意味を聞きとるためのレッスンをお届けする番組です。
アシスタントにはSUPER☆GiRLSの荒井玲良さんを迎えて、楽しく英語を勉強していきます。

歌詞の意味や背景を理解することによって、洋楽を今までと違った切り口でお楽しみいただくことができます。洋楽で英語を勉強してみてください!

加藤友朗先生って?

アメリカで活躍する現役の外科医。専門は移植および肝胆膵外科。多臓器移植の世界的第一人者であり、多臓器摘出対外腫瘍切除手術を世界で初めて成功させたことでも知られる。

東京大学薬学部、大阪大学医学部卒業後1995年に渡米、現在はニューヨーク、コロンビア大学医学部外科教授。 著書に「移植病棟24時」「Noから始めない生き方」(ともに集英社)がある。

荒井玲良さん(SUPER☆GiRLS)って?

1994.9.25 生まれ 21歳 東京都出身
スパガのファッションリーダー☆海外大好き!走れる美少女

2010年6月 「avexアイドルオーディション2010」7,000人の中から合格。アイドルグループ「SUPER☆GiRLS」に選ばれる
2011年12月 TBS「第53回 日本レコード大賞 新人賞」受賞
2013年6月 日本武道館公演
※現在も、発売したCDシングル全作品が、オリコンウィークリーランキング5位以内の記録を更新中
2014年、2015年と2年連続でホノルルハーフマラソン・ハパルア大会に出場し約2時間で完走。
現在、TOKYO GIRLS RUN4期生としても活動した。


「Hotel California」とは?

1971年にデビューした世界的なロックバンド、Eagles。その最大のヒット曲が、1976年にリリースされたアルバム「Hotel California」に入っていた、「Hotel California」です。

リリースされた当日、日本は洋楽ブームまっただ中!
しかし、今ほど英語も浸透していなかったため、メロディーや雰囲気を楽しむだけ、という方も多かったかもしれません。

カリフォルニアの夕日を眺めながら、昔過ごしたことのある「ホテルカリフォルニア」を懐かしんでいる……そんな歌だと思っている方もいるかもしれませんが、実は、全然違うストーリーが隠されています!

実はこの歌、カリフォルニアに向かう砂漠の中をドライブしていたある男が、一夜の宿を借りる「Hotel California」での物語。

実は、この歌では「Hotel California」を拝金主義で退廃したある「街」の象徴として歌われています。
その「街」が一体どこなのか?是非、English Juke Boxを聞いて歌詞のもう一つの「秘密」を知って、壮大かつ不思議なこの曲の世界を楽しんでください。


「Hotel California」から学ぶ英語表現・フレーズ

【1】grow

my head grew heavy
頭が重くなった

上のような歌詞で出てきた「grow」ですが、成長する、発展する、〜になる、といろいろな意味を持った単語です。
A→Bに変化する様子を表す単語だと意識しつつ、growの使い分けを学びましょう。

まずは基本的な「grow」の意味をおさらい

(1)成長する

例えば草木や動物、人間が成長するときにもこの言葉を使えます。

The tree grew and now it’s covering my garden.
その木は成長して、今や庭を覆っている。
(2)発展する

(1)では生き物の成長でしたが、growは都市などの成長、つまりは「発展」の意味でも使える便利な単語です。

The city keeps growing and it’s getting bigger.
その都市は発展し続けており、どんどん大きくなっている。
(3)〜になる

Hotel Californiaの「my head grew heavy」もこの表現ですね。

She is growing old.
彼女は年をとってきている。

「grow」を使った表現を学ぶ

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(1)grow up(成人する、大人になる)

「grown ups」という映画もありますが、この表現を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

She grew up so fast that I couldn’t recognize her.
彼女があまりにもはやく成長するものだから、気付かなかったくらいだよ。
He is a grown up man.
彼は成人している。
(2)grow on(高じる、気に入ってくる)

The box she gave me has started to grow on me.
彼女がくれた箱を気に入ってきた。

いろんなシーンで「grow」を使いこなしましょう!

【2】plenty

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Plenty of room at the Hotel California
ホテルカリフォルニアにはたくさんの部屋がある

「plenty」の意味をおさらい

「plenty」はたくさんのもの、充分なことを表す言葉です。
似たような言葉に、「a lot of」や「enough」がありますね。

There is plenty of food, so you don’t need to buy anymore.
食べ物はたくさんあるから、もうこれ以上買わなくていいよ。

「plenty」を使った表現を学ぶ

in plenty(たくさんに、裕福に)

「in plenty」で裕福に、という意味になります。満たされているイメージをすると、わかりやすいかもしれません。

He lives in plenty.
彼は裕福な暮らしをしている。

【3】get

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She got a lot of pretty, pretty boys she calls friends
彼女には友達と呼んでいる、可愛い男の子たちがたくさんいる

getは、手に入れる、持つ、受ける、などを表現したいときに使える言葉です。いろいろな場面で役立つので、使い方を複数覚えておくと便利ですよ。

「get」の意味をおさらい

(1)貰う
I got a letter from him.
彼から手紙をもらった。
(2)受ける
She got good education.
彼女はいい教育を受けた。

「get」を使った表現を学ぶ

(1)get ready(用意する、準備する)

歌のタイトルに使われることもあり有名な表現です。get readyで、用意をする、支度をする、といった意味になります。

Please hurry and get ready, otherwise we will miss the party.
急いで準備して! じゃないとパーティーに遅れちゃう。

(2)get away(立ち去る、離れる)

「get away!」と映画やドラマなどで叫んでいるシーンを見たことがある方も多いのではないでしょうか。立ち去る、という意味になります。

I wanted to get away from there because everyone’s staring at me and I was so nervous.
そこから逃げ出したかった。みんなが私のことを見つめていて、とても緊張したの。
(3)get across(渡る、超える、理解される)

前で説明した2つと比べたら、あまり聞いたことのない表現かもしれません。ここまで使いこなせるようになると、一歩ネイティブに近づいた気がしますね。

Get across the river and escape from him.
川を渡って彼から逃げよう。
Unfortunately, it seems he couldn’t get across what you just said.
残念ながら、彼には今きみが言ったことは伝わらなかったみたいだね。

洋楽からさまざまな表現を覚えて、ぜひ英語を使いこなしてください!

「Hotel California」をもっと楽しく聴くために

合衆国最大の州、カリフォルニアとは

カリフォルニアはアメリカ西部にある州です。人口は合衆国で最大。ロサンゼルスやサンフランシスコなど有名な都市も、このカリフォルニアにあります。一方で、南東には広大なモハーヴェ砂漠があったり、中央には農業地帯があったり、自然もたくさんあります。

レジャーにも最適

そしてやはり外せないのがレジャー。暖かで過ごしやすい気候のため、サーフィンをしたり、国立公園を訪れたり、外で遊ぶのも楽しいでしょう。

また、大きなショッピングセンターがいくつもあるので、買い物をするのも楽しいかもしれません。

日本から飛行機で9時間程度の土地ですが、ぜひ長期休暇の際におとずれてみてください。

「Hotel California」の時代背景は?

時代背景を知ることで、歌詞に込められた意味をいろいろと予想することができます。ぜひ、背景を知って自由に歌詞を解釈してみてください。

1960年代と1970年代を対比してみるのも、面白いかもしれません。

ウッドストック・フェスティバル

曲中に、We haven’t had that spirit here Since nineteen sixty-nineという一節があります。
1969年は、アメリカで大規模な野外コンサート、「ウッドストック・フェスティバル」が開かれた年。数十万人単位の人を集めたと言われています。

ヒッピー文化

1960年代後半にアメリカで生まれた文化です。
制度や伝統などの価値観に縛られた生活を否定し、自然への回帰を主張した人々を「ヒッピー」と呼びました。

アポロ11号

1969年は、アポロ11号がはじめて人類を月面へと踏み出させた年でもあります。
アポロ8号、10号に続く3回目の月への有人飛行でした。

オイルショック

1973年には、石油価格の制限、コントロールによりオイルショックが起こりました。

さいごに

壮大で不思議な物語、ホテルカリフォルニア。英語を理解すると、歌詞に込められた意味を知ることが出来て洋楽をさらに楽しむことが出来ます。

5月10日の「ENGLISH JUKEBOX」は、Ariana Grandeの「Problem」を取り上げます。2014年にリリースされたアルバムからのファースト・シングルで、彼女をスターダムに押し上げた記念すべき大ヒットナンバーです。是非お聞き逃しなく!

来週も、楽しく歌詞で英語を勉強しましょう!


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