英語の「通訳案内士」とはどんな職業?何を学ぶべき?

2020年東京オリンピック開催が決定した前後から、「通訳案内士」という言葉を耳にする機会が増えています。通訳案内士とは、外国人旅行客に観光ガイドをして報酬を得る(プロとなる)ために必要な国家資格です。

2020年の東京オリンピックに向けて、政府も通訳などの人材育成に力を入れようとしています。またとないオリンピックイヤーに向けて、通訳ガイドの資格取得を目指してみてはいかがでしょうか?

通訳案内士の試験では何を勉強すればいいの?

通訳案内士の試験は筆記試験と口述試験に分けられます。筆記試験には、外国語、日本地理、日本歴史、産業・経済・政治及び文化に関する一般常識の4科目があります。外国語は英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、韓国語、タイ語の10か国語のなかから選んで受験することになります。通訳案内士の試験の特徴は、高い語学力だけでなく日本の歴史や文化についての知識も問われることです。合格率は年によって変動しますが、10パーセント台から30パーセント程度と決して高くはありません。外国語の種類によって合格率には差がありますが、いずれも難関であることは間違いないでしょう。試験は年に1回行われます。

日本政府観光局(JNTO) 通訳案内士試験概要

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外国語の試験は、他の資格で条件を満たしていると免除される場合もあります。例えば、TOEIC840点以上を取得していると英語の受験者は「外国語」筆記試験を免除されます。英語以外の言語でも、実用フランス語技能検定試験やドイツ語技能検定試験などの1級合格者が「外国語」筆記試験を免除されるという措置があります。


資格がなくても、ボランティアで活躍できる

通訳案内士の資格はとる予定がないけれど、通訳ガイドをやってみたいという人にはボランティアがおすすめです。報酬を受け取らない限り、「通訳案内士」の資格を持っていなくても観光ガイドを行うことはできます。東京都をはじめ、多くの市町村や自治体でボランティア通訳ガイドを募集しています。東京オリンピックに向けて、観光ガイドの腕を磨いてみてはいかがでしょうか。


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