バナナ(banana)を使った英語フレーズ【くだもの英語表現1】

目に鮮やかな黄色い見た目、食べるとまろやかな甘さ。フルーツの大正義「バナナ」。英語にはバナナを使った表現・言い回しが沢山あります。日本でもなじみの深い果物ですが、英語圏では日本以上に生活文化に根付いていると言えそうです。

バナナが登場するフレーズは、必ずしも好ましい意味ばかりでなく、ちょっとネガティブな意味を持つ表現が多めです。「実が柔らかい」「皮がスベる」といった要素がそうさせるのでしょうか。

バナナな奴はバカのイメージ

banana は俗に「頭がわるい」「正気でない」という意味で用いられることがあります。

banana-head

馬鹿
バナナヘッド はスラングで「ばか」「まぬけ」といった意味の語です。てめえの脳みそはバナナかよ、というようなニュアンスなのでしょうか。

Ask that banana-head why she is wearing a coat like that in July.
なんで7月にあんなコートを着てるのか、あの馬鹿女に聞いてみてよ

go bananas

狂ったようになる
直訳すると「バナナになる」ですが、これで「気が狂う」「頭がおかしくなる」といった意味合いが表現されます。「怒る」「感情的になる」というニュアンスです。

I thought he was going to go bananas.
私は彼の頭がおかしくなるかとおもった

a banana republic

貧しい途上国
a banana republic (バナナ共和国)は、貧しく頽廃した小国を指す言い方です。特に中南米あたりの国について用いられることが多くあります。バナナ農園すなわち第一次産業を主力とし、政府も弱く、外国資本に国運が左右されるような国を指します。

People fear that the country will become a banana republic if the economy doesn’t pick up.
人々は、経済が立ちゆかなければ国が崩壊するのではないかと恐れている

banana oil

不真面目な話
banana oil は、バナナ由来の油分、ではなくて、バナナの香りの元となる芳香成分(酢酸アミル類)を指す語です。バナナの香りがするのに、バナナから採れるわけではない。ここから「不真面目な話」「ナンセンス話」といった俗な用法が生まれたようです。

ただし、この「不真面目な話」といった俗な用法は20世紀前半に用いられていた言い方で、今日では半ば廃れた言い回しと考えた方がよさそうです。

Look, I know I won’t get past the first round of this tournament, so you can stop feeding me banana oil.
僕が予選1回戦に通らないことはわかってるから、おべっかを使うのはよしてくれ

bananas-652497_640


バナナの皮は滑る

バナナを見て思い浮かぶイメージは、皮を踏んですっ転ぶ姿。バナナを皮が滑るという認識は洋の東西を問いません。

make like a banana and split

すぐに立ち去る
split には「割く」「割る」といった意味の他に、「立ち去る」という俗な意味があります。make like a banana and split は、バナナを半分に切り割って(split)アイスクリームに乗せたデザート banana split と「立ち去る」(split)をかけたシャレです。

They needed to get home to feed the baby, so they made like a banana and split.
その人たちは、赤ちゃんに授乳するために帰宅せねばならず、すぐに立ち去った

one-banana problem

サルでも解決できる問題
one-banana problem は「サルがバナナを1本とるぐらい」という、簡単さの程度を表現する言い方です。難しく考えたり努力したりする必要のない問題。日本でいえば「朝飯前」くらいの感覚でしょうか。

No worries, that’s a one-banana problem.
心配しないで、それぐらい簡単にできるから

a banana skin

恥ずかしい問題を引き起こす原因
バナナの皮は踏めば滑って転ぶもの。人前で転ぶという赤恥の原因となる忌まわしき物体です。banana skin は特に政治の分野において、「公に失態をさらすような要因となるもの」という意味で用いられます。

The new tax has proved to be a banana skin for the government.
新しい税制度は政府にとって転落のもととなった

トップバナナは第一人者

悪いイメージとは関係なく、ポジティブな意味合いで、人物を形容する表現にbananaが登場する用い方もあります。

top banana / second banana

■主役 / 脇役

組織において、その集団を率いるリーダー、目立っている人、輝いている人を指して top banana という言い方があります。そのトップバナナを引き立てる、次点に位置する名脇役は、同様に second banana と呼ばれます。

You’ll have to ask the top banana. He’s out right now.
リーダーに聞いてください。彼は今外出中です。

併せて参照:あの人は「トップのバナナ」? bananaを使った英語表現


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