ブドウ(grape)を使った英語フレーズ【くだもの英語表現3】

ブドウはワインの原料となる果物であり、西洋世界では古来より栽培されてきた、とても重要な植物です。ぶどうを使った慣用句も数多く見られます。

ブドウは酒の代名詞

grape

■ワイン

英語では単にブドウといってワインを指す言い方もあります。

No more grapes for me. My head started aching.
もう酒はいいよ。頭が痛くなってきた

in the grip of the grape

■酒にのまれる
grip は「つかむ」「掌握する」という意味の語で、ここでは「酒にのまれている」というような意味を取ります。grape と韻を踏んだ言い回しです。

Toshiro was in the grip of the grape and what he talk was gibberish.
敏郎は泥酔していて何を言っているかわからなかった

belt the grape

■酒をガブ飲みする
belt は「たらふく酒を飲む」という意味のスラングです。

He had a habit to belt the grape after the work.
彼は仕事の後酒をたらふく飲む癖があった

 

※初出時「grape shot」に関するフレーズを掲載しておりましたが、不確かな情報とのご指摘を受け当該記述を削除いたしました。心よりお詫び申し上げます(2016/05/13)

「負け惜しみ」に「ビキニパンツ」

sour grapes

■負け惜しみ
sour grapes はイソップ寓話に由来する表現で、負け惜しみを意味します。(一般的に grapes と複数形で用いられます)

イソップ寓話では、キツネが樹の高い所に生っているブドウを取りたくても取れず、あのブドウは酸っぱいに違いないから取れなくてもいいんだと言い捨てて去っていった。という話があります。

He says he didn’t want to get the job, but I think that’s just sour grapes.
彼はあんな仕事は嫌だなんて言ってるけど、ただの負け惜しみだろう。

心理学(精神分析学)では防衛機制・合理化の典型として、この sour grapes の話が例示されます。

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hear through the grapevine

■噂を耳にする
grapevine は「ぶどうの蔓」を指す語ですが、「秘密の情報源、口コミ」という意味も持っています。hear through the grapevineは、目新しい情報を「風の噂」で聞く、というような意味です。アメリカの南北戦争時代に井戸端会議で戦況について話していた黒人奴隷達が、噂の情報源を「ブドウの蔓」と言っていたことに由来しています。

I heard through the grapevine that she was ill.
風の噂で彼女が病気だと聞いた

grape smugglers

■小さい水着のブリーフ
smuggler は「密輸業者」のことで、grape smugglers は字義通りには「ブドウを密輸する者」という意味ですが、これは「極小のキワドイ水着(♂)」を意味するスラングです。

男性用ビキニパンツで、外目でも形状が分かってしまうようなもの。あたかもブドウを隠し持っているように見えるもの。密輸されているブドウはやはり「2粒」でしょうか。

He always wore his favorite grape smugglers to the beach.
彼はいつもビーチにお気に入りのブリーフを履いていった



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