【英語】アヤシイ話は「一粒の塩で」聞け。塩に関する英語イディオム5種

「塩」は生命に不可欠の栄養素であり、おいしい食事には欠かせない調味料でもあります。交易品としても貴重でした。

英語にも「塩」に関するイディオムが複数見つかります。塩の含蓄を知っていると理解しやすく、理解すればきっと使ってみたくなります。

「一粒の塩」は、話半分

話半分に聞く、真に受けない、という意味の慣用表現として、take with a grain of salt という言い方があります。

「a grain of salt」は「一粒の塩」。料理に塩粒ひとつ投入したくらいでは味はそうそう変わらない、ということで、「一粒の塩と同じ程度の内容のあやしい話」という意味を含みます。

「a grain of salt」の grain を pinch に置き換えて「take with a pinch of salt」と言うこともできます。

He told me that he met a famous actor yesterday. I took it with a pinch of salt because he always exaggerates.
彼が昨日有名な俳優を見たと言ってきたんだけど、私は真に受けないでいる。彼はいつも大げさにものを言う人だから

You must take sales talks with a grain of salt.
セールストークはまともに受け取ってはいけない


「塩の価値」は、給料分の働き

be worth one’s salt という表現は、直訳すると「塩に値するだけの」というような意味ですが、これは「給料分だけの働き」という意味合いで使われる慣用句です。

古代ローマ時代は塩が貴重な物資であり、兵士の給料は塩で配給されていたと伝えられています。salary(給料)も塩を語源とする語です。ここから、塩を受け取るに相応しい働き=ちゃんと給料分働いている、という意味が出ていたというわけです。

Are you worth your salt? ― I have been working for 10 years, but I’m still not sure if I’m worth my salt.
あなたお金に見合った働きをしていますか。私は10年間働いてきたけれど、まだ、自分が給料に値する働きをしてきたか確信が持てません

「傷口に塩」は、追い打ち

日本語のことわざで「傷口に塩を塗る」という言い方がありますが、英語でも「rub salt into someone’s wound(s)」という言い回しがあります。意味も日本語と同じで「さらに傷つける」「追い打ちをかける」という意味合いです。

She is already depressed for that. Don’t rub salt into her wound.
彼女はすでにそのことで落ち込んでいる。彼女をさらに傷つけるのはやめてあげて

He failed in his business, and then losing wife because of it just rubbed salt in his wound.
彼はビジネスに失敗し、それが原因で奥さんを亡くしたことは、彼に追い打ちをかけた

日本語と英語で内容が全く同じことわざは、たいてい海外の(聖書などの)格言が日本に入って定着したというような由来があったりするものですが、傷口に塩を塗って悶絶する話は古事記の「稲羽の素兎」の話にも見られます。文化を問わない経験則という見るべきでしょうか。

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「大量の塩」は、素早さの例え

大量の塩のように(like a dose of salts)という表現は「とても早い」「迅速だ」という「早さ」に関する表現です。

塩は腸で吸収されないため下剤としての働きも持ちます。そこから、大量の塩(下剤)のように速攻で効くというような意味が生じたようです。

The ​medicine went through me like a dose of ​salts.
その薬はすぐに効いてきた

We went through this place like a dose of salts and never looked back.
その場所を素早く通り過ぎ、決して振り返らなかった

「塩を食べる」は、人の世話になる事

eat a person’s salt もしくは eat salt with a person という表現は、文字通りには「誰かの塩を食べる」という意味ですが、これは「人の世話になる」「厄介になる」という意味で使われる表現です。

塩は貴重なものであり大切に扱われてきました。そんな塩を食べさせてもらっているということは、身の世話をしてもらっているということ、しかも客として大事に遇してもらっていることの表れといえます。

What you can do when you’re eating someone’s salt is to help them.
誰かのお世話になったときには、世話してくれる方をお手伝いなさい

 





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