英語学習における理想的な方法は「英語を使って学ぶ」ことにあるといえます。要は日本語を使わないということです。
日本語を使った学習では「いったん訳して訳し直す」という思考プロセスがどうしても発生します。この思考プロセスの排除は言語獲得における最大の難関です。
言語をマスターするには、その言語を使って思考できるようになることが重要です。英語を英語のまま理解し、さらに自分の考えを直接に英文で考え出せるようになれば、ほぼ英語マスターは目前、と言ってよいでしょう。あとは、子供が言葉を身につけるようにして語彙力や表現力を磨いてゆくだけです。
机上の学習なら「英和辞典ではなく英英辞典を引く」習慣が効果的です。英会話においても、英語で何と言うか分からない物事は、英語で尋ねて英語で教えてもらうことが最良です。――その時に必要となるフレーズが「これは英語で何といいますか?」です。
これは英語で何といいますか?と質問できれば、(そして相手が答えてくれれば)、英会話を通じて新たな英語表現を獲得できます。その質問のやりとりを通じて、英会話の実践訓練も捗ります。この積み重ねが、英語を自由自在に操る第一歩となります。
前置きが長くなりすぎました。それでは本題に入ります。
「これは英語でなんといいますか」と伝えるフレーズ
「これは(英語で)何といいますか?」と尋ねる言い方はいくつかあります。状況に応じて使い分けられると理想的です。
What’s this?(これは何ですか?)
What’s this called in English?(これは英語では何といいますか?)
What do you call this in English?(これをあなたは英語で何と言いますか?)
How do you say “Arigato” in English?(「ありがとう」は英語で何と言いますか?)
基本的には、対象物を指さして「What’s this?」と発言すれば、質問の意図は通じます。英語での会話が前提なら「in English」とは言わなくてもOKでしょうが、「What’s this called in English?」や「What do you call this?」のように少し詳しく述べた方が質問の意図が伝わりやすくなります。
「How do you say ~?」は「どのように言うのか」というニュアンスをもち、モノ以外にも使うことができます。相手が日本語について知識のある人なら、日本語を英語に直してもらうこともできます。
思い切って「ナゼなに坊や」になろう
身近なものごとを「これ何?」と尋ねることは、まさに子供の学びと同じです。その意味では、子供のようにゼロから始める心構えは重要です。
「これ何?」という質問はボキャブラリーを増やすだけでなく、言葉のやりとりが続いているという実感を得る点でも効果的です。知らない事ばかりでもコミュニケーションできるという感覚は、モチベーションの向上にはうってつけの材料です。
英会話の話題に困ったらジェスチャーなり何なりを駆使して「こういうとき英語で何て言うのでしょうね?」なんて言えれば、もう、英語力で困ったと感じることもなくなっているはずです!