回転寿司は英語では conveyor belt sushi と呼ばれてしまう。ベルトコンベヤー寿司。まあ確かにその通りです。
ベルトコンベヤーは英語では belt conveyor とも conveyor belt とも呼ばれます。どちらかというと conveyor belt の方が一般的です。
回転寿司は英語では「ベルトコンベヤー寿司」という
回転寿司のレーンはベルトコンベアの一種であると考えましょう。もし、なんだか味気ないように思えてしまうとしたら、それは気の迷いと割り切ってしまいましょう。
conveyor は「運搬するもの」という意味合いの語です。ベルト状の機構によって物などを運ぶ仕組みだから belt conveyor 。でも英語表現としては conveyor belt と表現する言い方の方が一般的です。
文脈によっては単に conveyor と略して belt conveyor を指すことも多々あります。
sushi-go-round という言い方もある
回転寿司を指す英語表現としては sushi-go-round という呼び名も挙げられます。メリーゴーラウンド( merry‐go‐round )ならぬ寿司ゴーラウンド。
メリーゴーラウンド(回転木馬)は米国英語では carousel(カルーセル)ともいいます。
sushi-train とも
sushi-train も「回転寿司」を指す英語表現のひとつに挙げられます。
train (トレイン)というと日本語的には「列車」と直結してしまいがちですが、train には「連続(した機構)」とか「一連のもの」といった意味合いもあります。たとえば自動車ではエンジンを中心とする駆動系の機構を総称して「パワートレイン」といいます。
Sushi-Train はオーストラリアの回転寿司チェーン店の名称でもあります。
「回らない寿司」を指す表現
いわゆる一般的な(板前が握る)寿司屋は、普通は sushi restaurant とでも表現すればよいのですが、あえて回転寿司と対比して「回転寿司じゃない方の寿司屋」と表現する言い方としては non-conveyor belt sushi のように表現する言い方はアリでしょう。
カウンターに座るという形式に着目して sushi-bar と表現する言い方もあります。
回転寿司の作法を伝える英語表現例
回転寿司のお店には普通の飲食店とは違った独自の注文システムやマナーがあります。
- You can pick any sushi you like from a rotating conveyor belt.(回るコンベヤーに乗っている好きな寿司を取ることができます)
- Please do not cough or sneeze near the dish.(お皿の近くでの咳やくしゃみは禁物です)
- Please take sushi with its plate.(寿司はお皿ごと取ってください)
- Once you get sushi, you can’t put it back.(一度手にとった寿司をは戻してはいけません)
- The prices vary depending on the colors of dish.(寿司の値段は、お皿の色によって違います)
「醤油」「ガリ」「わさび」の説明
机の上に置いてある「醤油」や「ガリ」、「わさび」についても説明しましょう。「醤油」は今や世界の至る所で見るため、知っている人も多いかもしれませんが、「ガリ」や「わさび」はあまり見かけることがないので詳しく説明しましょう。
- Pour soy sauce into a small plate.(小さなお皿に醤油を入れてください)
- “Gari”is a sliced ginger prepared in vinegar. We eat it with sushi.(”ガリ”はスライスしたショウガをお酢に漬けたものです。寿司と一緒に食べます)
- “Wasabi” is a pungent Japanese condiment made from the plant. We put it on sushi.(”わさび”は、葉から作られた、ピリッとする日本の薬味です。私たちは寿司の上に乗せて食べます)
実は海外にもわさびはあり、西洋わさび(horseradish)と呼ばれています。日本のわさびは西洋わさびよりも刺激が強いため、種類が異なるということを注意してあげるとよいでしょう。