飲み物の名称「コーラ」「ラムネ」「麦茶」「梅酒」などなどの英語表現

日本で当たり前に飲んでいる「麦茶」や「梅酒」は海外では馴染みのない飲み物です。これらの英語名はなかなか思い浮かびません。また、「ミルクティー」や「ラムネ」など、英語でも通じるかのようなカタカナ名称が、実は和製英語であり、英語圏では一般的な呼び方でない場合もあります。

日本の飲み物の名称について、改めて振り返ってみましょう。そして、海外の人との話の種として覚えてしまいましょう。

ソフトドリンク系(お茶・お水・コーヒー等)

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「ミルクティー」は white tea

ミルクティーは、紅茶に温かいミルク(牛乳)を加えた飲み物。海外でも広く飲まれています。ただし「ミルクティー」という言い方はほぼ和製英語と言ってよく、英語圏では milk tea とは普通は言いません。

tea with milk か white tea

海外で「ミルクティー」を注文したい場合には、tea with milk のような言い方がもっとも無難な表現といえます。

イギリスでは、紅茶に牛乳やクリームを入れた飲み物を white tea と呼んだりもします。

牛乳も砂糖も入っていない紅茶は black tea と呼ばれます。

「レモンティー」は tea with lemon

ミルクティーと同様にレモンティーも和製英語と言ってしまってよい言い方です。レモンを添えたお紅茶を注文する際には(lemon teaではなく) tea with lemon と言いましょう。

tea with milk and something の可能性もある

tea with milk はあくまでも「ミルクを加えた茶」を指す表現であり、日本のいわゆるミルクティーと一意に対応する語というわけではありません。場所によっては、ミルクの他に謎の香味が入っていたりする可能性は否定できません。

意外すぎる風味に出会っても、ご当地の味として楽しめる余裕(というか心の準備)を持っておきましょう。

「ココア」は hot chocolate

「ココア」は、日本語ではココアパウダーを溶かした飲み物を指します。ただし英語ではココア(cocoa)は別ものです。

飲み物としてのココアは英語では hot chocolate (ホットチョコレート)と呼ばれています。

cocoa は「カカオパウダー」を指す

英語の cocoa は、カカオ豆から作られた粉末「カカオパウダー」を指す呼び名です。

「アイスコーヒー」は iced coffee

アイスコーヒーは、そのまま英語で言っても意味は通じるでしょうけど、厳密にいえば  ice coffee ではなく iced coffee と表現しなくては正しい英語とは言えません。

アイスティー も同様に iced tea と表現しましょう。

coffee は基本的にホットコーヒーを指す

コーヒーと聞いて「ホット」と「アイス」の両方を想定する文化は比較的まれでです。たいていの文化圏では無前提で「コーヒー」といえばまずホットコーヒーを指します。

もっとも、昨今では世界的なコーヒーチェーン店の進出などにより、コーヒーには「アイスコーヒー」もあるという認識が広がりつつあるようです。

いわゆる「ミネラルウォーター」は still water

いわゆる「ミネラルウォーター」は英語では still water と表現します。still water は、炭酸も何も添加されていない「ふつうの水」を指す言い方です。

レストランで「お水ください」と述べる場合に日本人の感覚で想定される「お水」が still water です。

海外では炭酸水が好まれる

英語で mineral water(ミネラルウォーター)と、鉱水(本当にミネラル成分を含有した飲料水)が想定されるか、あるいは、炭酸水が想定されてしまいます。

日本では炭酸水はまだ目新しい存在ですが、海外では適度に食欲をそそる飲み物としてレストラン等で常備されています。レストランで「水」というと炭酸水と認識されることが少なくない、という点は留意しておきましょう。

海外レストランで「お水」を頼む場合の注意事項

炭酸水を指す言い方には sparkling water などもあります。

「緑茶」は green tea

いわゆる緑茶(日本茶)は英語で green tea と呼ばれます。「緑茶」をそのまま直訳したような表現。

緑茶を日本を代表する茶という意味で Japanese tea と表現することもあります。Japanese tea という表現に遭遇したら、きっとそれは緑茶を指しています。

「麦茶」は wheat tea か barley tea

麦茶は、麦(wheat)の茶ということで wheat tea と呼ばれます。

barley tea という呼び方もあるようです。barley は大麦を指す語です。

もし「麦茶って何?」と英語で質問された場合には、roasted barley tea(大麦を炒ったお茶)のように説明してあげると、おおむね理解してもらいやすいでしょう。

mugi(麦)がそのまま通じることもある

麦茶は日本食・日本文化とともに海外でも認知度が広がっており、日本語そのままムギ茶= mugi tea と表現される場合があります。

「ウーロン茶」は oolong tea

ウーロン茶は oolong tea と呼ばれています。あるいは単に oolong  と言って通じたりもします。

oolong の発音は /ˈuːlɒŋ/ で、日本語の「ウーロン」とほとんど変わらないので、そのまま発音してもほぼ問題ありません。

ウーロン茶は中国茶の一種で、茶葉を半ばだけ発酵させて作ります。

「ほうじ茶」は roasted tea

ほうじ茶(焙じ茶)は、緑茶・日本茶の一種で、茶葉を強火で煎って作ります。「煎る」過程は英語で roast 。ということで、ほうじ茶は英語で roasted tea もしくは roasted green tea のように表現できます。

「玄米茶」は brown rice tea

玄米茶は、炒った玄米を茶葉に加えたお茶です。「玄米」は英語で brown rice と言います。ということで「玄米茶」は brown rice tea もしくは roasted brown tea と表現されます。

「コーラ」は coke

コーラは英語では cola といいますが、「コカ・コーラ」を念頭に置いている場合には coke と言いましょう。Coca-Cola でも通じます。

もともと「コーラ」(cola)は飲み物の種類を指す総称です。ペプシコーラをはじめ、さまざまな同種の飲料がコーラに含まれてしまいます。

まあコカ・コーラはコーラの代名詞的な商品ブランドでもあるので、cola といえばコカ・コーラという認識で通ることも決して少なくないでしょう。

「サイダー」は soda pop

いわゆる「サイダー」は、英語の cider に対応する語といえますが、サイダーおよび cider が指す対象は日本語、アメリカ英語、イギリス英語でそれぞれ異なります。

アメリカ英語では cider は炭酸入りリンゴジュースを指します。

イギリス英語では cider は主に炭酸が入ったリンゴ酒を指します。(アメリカにおいてリンゴ酒は hard cider と言います)

日本語の「サイダー」は、甘い炭酸飲料水。英語ではこの手の飲料を soda pop と呼びます。

「ラムネ」は soda pop か Japanese lemonade

ラムネは、ビー玉で栓がされた独特のビン入り炭酸飲料。これはほぼ日本独自の飲み物です。原料はいわゆるサイダーとほぼ同じ。英語で表現するなら、ラムネもサイダーと同様に soda pop と呼んでしまえまます。

ラムネは元来、文明開化の頃に日本に入ってきたレモネード(lemonade)を参考に開発されたと言われています。そして「レモネード」の発音が訛って「ラムネ」になったとか。日本風レモネード、という意味でラムネを Japanese lemonade と呼ぶことも、あながち間違いではないのかもしれません。


お酒

「日本酒」は sake

「日本酒」は sake と言います。オックスフォード英語辞典では、オックスフォード英語辞典では、「A Japanese alcoholic drink made from fermented rice」(発酵した米から作る日本のアルコール飲料)と紹介されていました。

同じスペルの単語で sake(~のため)があるので、「日本酒」と言いたい時には Japanese sake と言ったほうが伝わりやすいかもしれません。

「冷酒」や「熱燗」を英語で伝える

日本酒には「冷酒」や「熱燗」など様々な飲み方があります。それぞれ、「冷酒」は chilled、「常温」は room temperature、「ぬる燗」は warm sake、「熱燗」は hot sake と表します。

「焼酎」は distilled spirits か Japanese whiskey

「焼酎」とは、米、麦、芋などを使った蒸留酒のことです。全般的にアルコール度数が高いのが特徴です。「焼酎」を英語で表現すると、「蒸留する」という意味の distill を使って distilled spirits と言うことができます。ちなみに、spirit とは、アルコールの強いお酒を表しています。

「焼酎」は「日本版ウイスキー」とも言える

海外の代表的な蒸留酒には、ウイスキー、ブランデー、ウォッカ、テキーラなどが挙げられます。焼酎と同じ蒸留酒であるウイスキー(whiskey)を使って、「焼酎」を Japanese whiskey と呼ぶこともあります。

「芋焼酎」や「麦焼酎」

「芋焼酎」は distilled potato spirits、「麦焼酎」は distilled wheat spirits と表すことができます。

「梅酒」は plum liquor

「梅酒」は、梅の実を焼酎に漬けて作るお酒のことです。「梅」は英語で plum なので、「梅酒」は plum liquor plum wine と表されます。

また、「焼酎」が distilled spirits なので、「焼酎」を使っている「梅酒」は distilled plum spirits とも言えるでしょう。

「泡盛」は Okinawa’s distilled spirits

「泡盛」は焼酎と同じく蒸留酒の一種です。原料には、日本米ではなくタイ米を使っているのが特徴的です。「沖縄の焼酎」という意味で、Okinawa’s distilled spirits と呼ばれます。

「まっこり」は makkoli

「まっこり」とは、朝鮮の醸造酒の一種です。白く濁った色が特徴的で、麹によって甘さを感じることができます。英語では makkolimakoli などと表記されます。また、朝鮮独特のお酒なので、Korean alcoholic beverage と呼ばれることもあります。

「どぶろく」は unrefined sake

「どぶろく」とは、米・麹・水から作られている日本の白いにごり酒です。朝鮮の「まっこり」とも似ています。

英語では、「精製されていない酒」という意味で、 unrefined sake と呼ばれています。

「ハイボール」は whiskey and soda

海外でも highball という単語も使われていますが、これは強いお酒とソーダを割ったお酒全般を指しています。日本語でいういわゆる「ハイボール」は、ウイスキーとソーダを割ったものなので、whiskey and soda と言った方が伝わりやすいでしょう。

お酒の飲み方色々

「水割り」や「ソーダ割り」で飲みたいとき

お酒を何かで割りたいときには、「(お酒の名前)and(割る飲み物の名前)」で表します。例えば、「梅酒の水割り」は plum liquor and water、「梅酒のソーダ割り」は plum liquor and soda です。

ただし、「水割り」は日本独特の文化のようなので、海外で「水割り」を注文しても不審な顔をされる可能性もあります。

「ロック」や「ストレート」で飲みたいとき

グラス一杯の氷と一緒にお酒を楽しむ「ロック」で飲みたいときには、「(お酒の名前)+on the rocks」と言いましょう。

また、お酒に何も加えずに楽しむ「ストレート」で飲みたいときには、「straight+(お酒の名前)」と言います。


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