「査読」は英語で何と言えばよい?
みなさん、「査読」という言葉を聞いたことがありますか?研究や論文に関わる方ならおなじみの言葉ですね。「査読」を英語で表現する際には、どのように言えばよいのでしょうか?
「査読」の英語訳①peer review
査読の英語訳として最も一般的に使用されるのが「peer review」です。このpeer reviewは、同じ分野の専門家が研究や論文を評価するプロセスを指します。学術雑誌などでよく見られる手法です。
それでは例文をいくつか見てみましょう。
①The article was subjected to a rigorous peer review.(その記事は厳密な査読を受けた。)
②Peer review ensures the quality of academic publications.(査読は学術出版物の質を保証する。)
③She is involved in the peer review process for several journals.(彼女はいくつかの雑誌の査読プロセスに関わっている。)
「査読」の英語訳②referee report
「査読」を表すもう一つの表現が「referee report」です。これは特に、査読者が論文に対して書く評価やコメントを指します。報告書の形で提出されることが多いです。
それでは例文をいくつか見てみましょう。
①The referee report highlighted several areas for improvement.(査読報告書は改善すべきいくつかの点を指摘した。)
②Authors often revise their papers based on referee reports.(著者はしばしば査読報告書に基づいて論文を修正する。)
③The referee report was detailed and constructive.(査読報告書は詳細で建設的だった。)
「査読」の英語訳③review process
「査読」を指す表現として「review process」もあります。これは、論文や研究が評価される一連の手続きを指します。全体の流れを示す場合に使われます。
それでは例文をいくつか見てみましょう。
①The review process can take several months.(査読プロセスは数ヶ月かかることがある。)
②Understanding the review process is crucial for new researchers.(新しい研究者にとって査読プロセスを理解することは重要である。)
③The review process involves multiple stages.(査読プロセスは複数の段階を含む。)
それぞれの英語訳のニュアンス・文脈の違いまとめ
ここで、上記で解説したニュアンスや使われる文脈の違いについてまとめます。手っ取り早く違いを知りたい方はこちらをご覧ください!
peer review:同じ専門分野の研究者による評価プロセス全体を指す。例:Peer review is essential for maintaining research integrity.(査読は研究の誠実性を維持するために不可欠である。)
referee report:査読者が提出する評価やコメントの報告書を指す。例:The referee report suggested major revisions.(査読報告書は大幅な修正を提案した。)
review process:論文や研究が評価される一連の手続きを指す。例:The review process is transparent and fair.(査読プロセスは透明で公正である。)
「査読」を使う際によく用いられる表現
表現① undergo peer review
undergo peer reviewは査読を受けるという意味の表現である。
例文:The manuscript will undergo peer review before publication.(その原稿は出版前に査読を受ける。)
表現② submit for review
submit for reviewは査読のために提出するという意味の表現である。
例文:Authors must submit their papers for review by the deadline.(著者は締め切りまでに査読のために論文を提出しなければならない。)
「査読」を使う際に一緒に使われやすい単語
英単語 | 日本語訳 |
---|---|
manuscript | 原稿 |
editor | 編集者 |
journal | 雑誌 |
feedback | フィードバック |
revision | 修正 |
まとめ
査読は、研究や論文の質を保証するために不可欠なプロセスである。英語では「peer review」「referee report」「review process」などの表現が使われる。それぞれの表現には微妙なニュアンスの違いがあり、文脈に応じて使い分けることが重要である。査読に関連する用語や表現を理解し、適切に使うことで、学術的なコミュニケーションがより効果的になるだろう。