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「discrimination」の意味は?どのように使う?
英単語「discrimination」は、「物事や人を異なる基準で扱うこと」や「物事を見分ける能力や判断力」を意味します。一般的に「差別」や「区別」として使われることが多いですが、良い意味での「識別力」や「判断力」を指すこともあります。ここでは、「discrimination」のさまざまな意味とその使い方について詳しく見ていきましょう。
- 差別(待遇)
- 区別
- 識別(力)
- 判断力
①「差別(待遇)」としての使い方
「discrimination」は、特定のグループや個人を不公平に扱うことを意味する場合があります。例えば、性別や人種に基づいて異なる扱いを受けることを指します。このような使い方は否定的なニュアンスを持っています。
例文:Many organizations are working to eliminate racial discrimination.(多くの組織が人種差別をなくすために取り組んでいます。)
例文:Laws against discrimination ensure equal opportunities for everyone.(差別を禁止する法律は、全ての人に平等な機会を保証します。)
例文:She faced discrimination in her workplace due to her gender.(彼女は職場で性別による差別に直面しました。)
②「区別」としての使い方
「discrimination」は、物事を他と区別することを指す場合もあります。これは良い意味で用いられることが多く、違いを見分ける能力を示します。
例文:The test measures one’s ability to make fine discriminations between similar sounds.(このテストは、似た音の間の微妙な区別をする能力を測定します。)
例文:She has a keen eye for discrimination in art.(彼女は芸術において鋭い識別力を持っています。)
例文:Good critics have the discrimination to distinguish between good and great works.(優れた批評家は、良い作品と素晴らしい作品を区別する識別力を持っています。)
③「識別(力)」や「判断力」としての使い方
「discrimination」は判断力や識別力を示す際にも使われ、これらはポジティブな文脈で使われることが多いです。何かを見分ける能力を強調する場合に使います。
例文:Her discrimination in choosing quality wines is impressive.(彼女の高品質なワインを選ぶ判断力は見事です。)
例文:The musician’s discrimination between different tones was remarkable.(その音楽家の異なる音の識別力は素晴らしかったです。)
例文:He has a great discrimination in fashion trends.(彼はファッショントレンドにおいて優れた判断力を持っています。)
実際の使用例
これまでに「discrimination」のいくつかの意味と使い方を見てきました。次に、実際の会話の中でこれらの意味がどのように使われるかを見てみましょう。
A: Have you ever experienced any form of discrimination?
(何らかの形の差別を経験したことはありますか?)
B: Yes, I have. It’s important to speak up against it.
(はい、あります。それに対して声を上げることが重要です。)
A: The art critic showed great discrimination in evaluating the paintings.
(その芸術批評家は絵画を評価する際に優れた識別力を示しました。)
B: Indeed, his reviews are always insightful.
(確かに、彼のレビューはいつも洞察に富んでいます。)
「discrimination」と似ている単語・同じように使える単語
distinction
「distinction」という単語も「区別」や「違い」という意味があり、「discrimination」と同様に使えますが、特に良い意味での識別を強調する際に用いられます。
例文:She made a clear distinction between the two theories.(彼女は二つの理論の間に明確な区別をつけました。)
discernment
「discernment」は「洞察力」「識別力」という意味で、「discrimination」に近い使い方ができます。特に深い理解や判断力を強調するときに使われることが多いです。
例文:His discernment in matters of taste is highly regarded.(彼の嗜好に関する識別力は非常に高く評価されています。)
それぞれの使い分け方
「discrimination」:一般的に区別や差別を指すときに使います。
「distinction」:良い意味での識別を強調するときに使います。
「discernment」:特に深い理解や判断力を強調するときに使います。
「discrimination」を含む表現・熟語
「discrimination」は単独で使われることも多いですが、いくつかの表現や熟語の中にも登場します。以下にその例をいくつか挙げてみましょう。
① discrimination against(〜に対する差別)
例文:Discrimination against women is still a significant issue in many workplaces.(女性に対する差別は、多くの職場で依然として大きな問題です。)
② positive discrimination(積極的差別)
例文:Some companies implement positive discrimination to promote diversity.(一部の企業は多様性を促進するために積極的差別を実施しています。)
③ discrimination in favor of(〜に有利な差別)
例文:There was discrimination in favor of local candidates during the job selection.(職業選考では地元の候補者に有利な差別がありました。)
