「それは言えません」を英語で表す場面別フレーズ集

英会話の中にも「英語で表現はできるけど敢えて口には出さない」という場面はあります。たとえば秘密の事、あるは、言いはばかられる種類の言葉など。そんな状況に備えて「それは言えないよ」のように伝える言い方を把握しておきましょう。

秘密を共有する場面では「これは秘密にしといてね」「誰にも言わないでね」というような前振りが必要です。

英語で「それは言えない」と表現する言い方

「秘密」と表現する英単語

特に表現をヒネらなくても、This is secret.(これはヒミツですので)のように表現できれば、「言えません」という趣旨は伝わります。

This is top secret.
これは極秘事項です
Sorry, but whether Bruno Mars stays here or not is confidential.
すみません、しかしブルーノ・マーズがここに滞在しているかどうか伝えることはできかねます

「明らかにする」という意味の英単語

否定形を使って「それは申し上げられません」と表現する言い方もアリでしょう。英語では「明らかにする」「暴露する」といった動詞を(否定して)使うとうまく表現できます。

I can’t leak it to anyone.
これは誰にも言うことはできません
Don’t spill the fact that I see Jecicca.
俺がジェシカと付き合ってるってことばらすなよ

※spill はスラングです。

「隠す」という意味の英単語

秘密にしておけ、という意味で用いるなら「隠す」「隠しておく」といった意味合いの語が便利に使えます。

Hide the picture. It would be terrible if she realized it.
写真かくしておけよ。彼女に見つかったら大変なことに

《秘密》だから口外できませんと言う慣用表現

Lips are sealed.

lips are sealed は文字通りにいえば「唇が閉じている」という意味合いです。口を開けない、という意味で「それは言えない」「秘密なんだ」というニュアンスを示す言い方です。

take the secret to the grave

take the secret to the grave は「その秘密を死ぬまで言わない」という強い意志を示しています。 grave は「墓場」という意味です。

I can’t tell anybody about this. I will take this secret to the grave.
これは誰にも言えない。この秘密は墓場まで持っていくよ

off the record

off the record は「非公式の」という意味合いの表現です(record は「記録」)。日本語のいわゆる「オフレコ」の元といえる語であり、意味合いもほぼ同じです。

off the record は、その発言は公にできない種類のもの=だから秘密、というニュアンスが表現できます。

sub rosa

sub rosa はラテン語がそのまま英語に取り入れられた表現です。 rosa は rose (バラ)、 sub は under (~の下で)という意味、つまり文字通りには「バラの下で」と表現して「秘密」を示す慣用表現です。

sub rosa の語には形容詞の用法も副詞の用法もあります。

The massage of this mail is sub rosa.
この手紙の内容は秘密です

そんな《下品な言葉》は口にできませんと言う慣用表現

罵倒表現や性・性行に関するような汚い言葉(卑俗な表現)は、公の場では言いはばかられます。

そんな汚い表現を「言えません」と述べる場合、 I don’t say ~ や I can’t say ~ のような言い方で無難に言い表せます。

いわゆる「汚い言葉」は英語では bad language や bad word などと総称されますが、そのほかにも婉曲的な言い方があります。 I don’t say ~ や I can’t say ~ に続く「そのような下品な言葉」の部分は、工夫し甲斐があります。

swear word

swear は基本的には「~に誓う」というポジティブな意味の動詞ですが、翻って「汚い言葉を言う」をいう皮肉めいた意味でも用いらることもあります。特に swear word は「下品な言葉」という意味で用いられる名詞です。

swear word は可算名詞であるため、実際の使用場面では a swear word や swear words のように扱われます。

I don’t wanna say such a swear word.
そんな下品な言葉は言いたくないわよ

oath

oath も swear と同じく「宣誓」というポジティブな意味を基本とする語ですが、これも「罵り文句」というネガティブな意味でも用いらることがあります。

oath も可算名詞であり冠詞や複数形を伴って用いられます。

oath をネガティブな意味で用いる場合は、foul oath のように形容して細補足することが多々あります。

I don’t say foul oaths.
下品な言葉は言わないわよ

curse

curse  /kəːs/ は名詞で「呪い」、動詞で「~を呪う」という意味もを持つ表現です。皮肉な用法でも何でもない、基本的にネガティブな表現です。

four-letter word

four-letter word も下品な言葉の総称として用いられる言い方です。主に想定される(4文字の)語は、f*ck、 sh*t、cu*t、dam* などで、どれも下品な言葉の代表例です。

きわめてドギツい言葉なので、口にする場合は場所と相手を選びましょう。何かしら失う覚悟もしておいた方が良いかもしれません。

I can’t say four-letter words.
汚い言葉遣いなんてできないわ

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英語で「誰にも言わないでね」と伝える慣用表現

between you and me

between you and me は「あなたと私の間(だけ)よ」と言って他言無用と表現する言い方です。

you and me の他に between us とか between ourselves のように表現しても同じニュアンスを示すことができます。

This information is just between you and me, OK ?
この情報は私たちの間だけだからね、わかった?

keep something under one’s hat

keep something under one’s hat は直訳すると「何かを帽子の中に入れておけ」です。

Mum’s the word.

Mum’s the word は「秘密だぞ」というニュアンスの表現です。慣用表現というかスラングなので、フォーマルな場所では使用を控えましょう。

I let you in this time, but mum’s word.
今回は中に入れてやるけど、内緒だぞ

do not breathe a word

breathe には「ささやく」という意味があり、 breathe a word で「一言もささやくな」つまり「内緒だぞ」のニュアンスです。


ほどほどの秘密を会話のスパイスに

英語である程度会話が成り立つレベルに達すると、友達と幅広い内容の会話を楽しむことができるようになります。気の置けない間柄になると互いの秘密ごとを共有するようもなるでしょう。

秘密の共有はコミュニケーションにちょっとした刺激を加え、相手との距離を縮める、なかなか使える会話術です。何でも秘密にしたがる傾向は褒められたものではありませんが、ここぞという時に話術として使ってみるのは良いかも知れません。

 


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