日々の英語学習に役立つ「IPAチャート」で発音をマスターする方法

「IPA」(International Phonetic Alphabet)は、「国際音声記号」(あるいは国際発音記号)と呼ばれる世界共通の記号です。音声記号を使うと、様々な言語の発音を文字で表すことができます。英単語の発音も、IPAを用いて表すことができます。IPAを学習することで、辞書に発音記号が載っている英単語を正確に発音することができるようになり、英会話力が格段に上達します。

▼「コート」は発音によって意味が変わる

「コート」といえば、洋服の上着でしょうか、それとも球技が行われる競技場でしょうか。日本語では同じ「コート」でも、上着のコートとスポーツのコートは、英語では異なった発音をします。

「コート」を和英辞書で調べると、「coat」(上着)の項目には「/kóʊt|kˈəʊt/」という表記があり、「court」(球技の競技場)の項目には「/kˈɔɚt|kˈɔːt/」という表記を見つけることができます。これらの表記で用いられている文字が、音声記号と呼ばれるものです。英語を正しく話すためには、音声記号に沿って単語を発音する必要があります。

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▼ 世界共通の音声記号を学べるサイトをチェック

音声記号の正しい発音を聞くことができるサイトにアクセスすると、音声記号通りに発音する練習を行うことができます。

日本人が英語のスピーキングを練習する際につまづきがちなポイントは、母音です。例えば、カタカナでは「オ」と表記できる母音も、英語では「o」や「ɔ」のような種類が存在します。

参照:IPA Charts

そこで、上記サイトの「IPAチャート」と呼ばれる表を用いて、母音の音声記号をチェックしてみましょう。「Vowels」と書かれた表が、母音の一覧です。「Vowels」の表には母音を表す音声記号が数多く書かれていますが、表の上側に行くほど舌の位置が口の上側に近づき、表の右側に行くほど舌の位置がのどに近づいた状態で発音される音声を示します。試しに、発音を聞きたい音声記号をクリックし、音声を真似しながら舌の動きを確かめてみてはいかがでしょう。

舌の動きを確認しながら何度も母音の発音を練習すれば、音声記号を見ただけで正しい発音ができるようになります。子音も同様で、音声を真似しながら発音練習を繰り返すことで、綺麗な発音を身につけられます。IPAチャートを駆使し、より正確な発音を心がけ、「より伝わる英語」を目指してみては?


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