季節の移ろいや気温の変化といった時候の話題は、共感を得やすく相手を選ばない定番の話題です。英会話のあいさつネタとしても活用しましょう。
世界のどこでもその土地なりの季節があります。季節が感じられると土地への愛着もわき方も違います。遠隔地の人へ連絡する際にも、こちらの状況を報告したり、あちらの状況を尋ねたりするとよいでしょう。相手への気遣いがきっと伝わります。
まずは日本の四季の季節感を伝える言い方を手がかりに表現の要領を見ていきましょう。
→ニュアンス別に言い分ける英語の「暑い」(熱い)単語5種
→英語で秋冬の「寒さ」をニュアンス別に表現する
まずは「季節の訪れを感じます」と言えるようになろう
季節の到来は、「気配」や「訪れる予感」といった言い方で表現できます。
気配も予感も、多分に主観的な事柄です。特に英語で表現する場合には(客観的事実のように述べるよりも) it feels like ~ や I think ~ といった表現で始めるとよいでしょう。
has+過去分詞で「~がやってきた」
「has+過去分詞」で、「~している」と訳せます。「(季節)がやってきた」と言いたい時には、has arrived や has come を使って表現します。
今日、蚊に刺されてしまいました。夏が訪れたようです
in the air で「~の気配が漂って」
in the air で、「~の気配がする」「~の気配が漂っている」を意味します。
気持ちよく晴れた天気でした。春の気配が感じられます
on one’s way で「~の途中で」
on one’s way は「~の途中で」「~が近づいて」といった意味の表現です。代名詞(one)部分は具体的には it で受けます。
春がそこまでやってきているようです。梅のつぼみがふくらんでいるのを見つけました
just around the corner で「すぐそこの角まで」
just around the corner は、文字通りには「すぐそこの角まで」「角を曲がったところに」といった意味合いです。「すぐそこまで来ている」さまを比喩的に示す、ちょっと詩的な言い方です。
日がだんだんと短くなってきました。秋はすぐそこまで来ているようです
「春(spring)」
冬の厳しい寒さが終わると、春がやって来ます。どのような兆しで春を感じるでしょうか。暖かな日差しや、春の花、もしくは花粉症で春を感じる人もいるでしょう。それぞれ、自分の感じた春を相手に伝えてみましょう。
春の暖かい気温について
「暖かい」は、warm を使って表します。段々と暖かくなっていく過程を表したいときには、get warmer and warmer と言いましょう。
日本はとても暖かくなってきたので、コートを脱いでしまいました
だんだんと暖かくなってきて、春の訪れが感じられます
桜の花について
日本の春の名物といえば、やはり桜でしょう。桜の花が咲きそうなのか、咲いているのか、それとも終わってしまったのか、それぞれの表現を覚えましょう。
そろそろ咲きそう
「そろそろ~」「あと少しで~」と言いたい時には、 be about to を使って表します。
春風が気持ちよく吹いており、桜の花もそろそろ咲きそうです
花が咲いている
in bloom で、花が咲いている状態を表します。花が満開であれば in full bloom、花が五分咲きであれば in half bloom です。
今、私たちは日本の四季の中で最も美しい季節を楽しめます。桜の花が満開です
もうシーズンが終わり
be over で、イベントやお祭りの「終わり」を意味します。「桜のシーズンが終わり」と言いたいときにも、be over を使います。
時が経つのは早いものですね。桜の季節ももう終わりそうです
花粉症について
「花粉症」は英語で hay fever です。医学英単語では pollinosis とも言いますが、日常会話ではもっぱら hay fever が使われています。
花粉症の季節が始まりましたね。一日中マスク無しでは過ごせなくなってしまいました
「夏(summer)」
夏の暑い気温や湿度について
場所にもよりますが、日本の夏は暑くてじめじめしています。日本の夏の気候を表すときには、hot and humid(高温多湿)が使えます。
夏の暑さは大丈夫ですか?日本は暑くてじめじめしていますからね
セミの鳴き声は、夏の暑さをより感じさせます
梅雨について
「梅雨」は英語で rainy season です。梅雨は、日本を含めたアジア地域特有の気象現象なので、アジア圏外から来た人は連日続く雨に驚いているかもしれません。
梅雨の時期には連日傘を持ち歩いた方が良いですよ
連日の雨は約1ヶ月ほど続きます。あなたの国にも梅雨はありますか?
夏休みについて
夏休み(夏期休暇)は学生も社会人も待ち焦がれる対象です。夏季休暇中の予定などは、話も広げやすくて便利に使える会話ネタです。
夏休みが始まりましたね。もう予定は立てましたか?
君、今年の夏休みはハワイに行くんだってね。羨ましいよ!
「秋(fall)」
秋の涼しい気温について
夏が終わり秋が始まると、肌寒くなってきます。「肌寒い」は英語で chilly や cool です。cold は、どちらかというともっと厳しい冬の寒さを表すことが多いようです。
長い夏もようやく終わったようです。日に日に寒くなってきました
朝方は肌寒いですが、秋は最も過ごしやすい季節のひとつでしょう
今日は優しい秋風が吹いています。秋の始まりを感じさせますね
紅葉について
紅葉の美しい代表的な木には、イチョウやカエデが挙げられます。それぞれ英語で maidenhair tree(イチョウの木)、maple tree(カエデの木)です。
「紅葉する」は、turn red and yellow と言います。木々ではなく、山全体が紅葉していることを表すときには、「燃え立つ」「輝く」を意味する ablaze を使って、the mountain is ablaze with autumnal color と言います。
秋には、赤や黄色に紅葉した山の美しい眺めを楽しめます
道端の木々が赤く紅葉していました。とても美しかったです
風邪について
季節の変わり目で寒くなる秋は、風邪を引きやすい季節でもあります。相手の身体をいたわるようなフレーズを入れると良いでしょう。
明日は寒くなるようです。風邪を引かないよう気をつけてくださいね
季節の変わり目は風邪を引きやすくなります。お身体には十分沖をつけて下さい
「冬(winter)」
冬の寒い気温について
冬の寒さは、基本的に cold で表現します。「凍てつくような寒さ」は、freezing cold、「肌を刺すような寒さ」は piercing cold、「身を切るような寒さ」は biting cold です。
寒い冬風のせいで、氷点下のように感じます
昨晩は急激に冷え込みましたね。冬はあっという間に来てしまったようです
凍えるほど寒かったので暖かい服を着込みました。雪もそろそろ降るでしょう
雪について
「雪」は英語で snow です。雪にまつわる単語はたくさんあり、「小雪」は flurry、「みぞれ」は sleet、「雪の結晶」は snowflake と言います。
天気予報によると、ここ10年間で最大の量の雪が降るそうです
起きたら雪が降り積もっていました。一面の白銀の世界です
寒いのは苦手ですが、今年のクリスマスに小雪が降ればいいなと思います