「いつか」「いつだか」「いつの日か」は英語でどう言う?

「いつか」と表現する英語の言い方には sometime、someday 、あるいは  one day、といった表現があります。「またいつか」は some other time と表現できます。

sometime も one day も、日本語の「いつか」と同様、未来の時点も過去の時点も指し示せます(someday はもっぱら未来を指す言い方です)。過去か未来かは、時制や助動詞づかいなどで判断できるでしょう。

未来の「いつか」で想定される時点が、漠然とであっても比較的近い未来であるなら、「近々」「そのうちに」と言い換えた方が聞こえが良いかも知れません。たとえば one of these days あるいは soon のような表現が「いつかそのうちに」くらいのニュアンスで使えます。

「いつか」の意味で汎用的に使える英語表現

sometime

sometime は「ある時点」を漠然と示す英語表現です。未来の時点にも過去の時点にも使えます。適当にボカす言い方としても、まだいつかは知らない、あるいはもう忘れた時点を適当に指す言い方としても使えます。

未来の時点を指す文脈なら「そのうち」「近々」「近いうちに」という風にも訳せます。過去の時点を指す文脈なら「以前」とか「かつて」という風にも訳せます。

sometime は主に副詞として用いられます。形容詞としての用法もあり、「かつての」「たまに起こる」といった意味を取ることがあります。

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some time

some time と2語に分けて表記し、sometime と同じ意味で用いられる場合もあり得ます。

some time と分けて表記する場合、2語は《形容詞+名詞》という構成と解釈できます。sometime と同じく副詞で「いつか」を指す語としても用いられることがままありますが、「いくらかの間」という意味を取ることもあるので、少し注意が必要です。

英語表現 sometime、some time、sometimes の違いと使い分け方

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some time or other

some time or other はもっぱら未来の時点を漠然と想定して「またいつか」と述べる言い方です。字面も意味も日本語の「他日」に対応する英語表現といえるでしょう。

some time or other という言い回しにおいては、 sometime ではなく some time と2語に分ける表記の方が主に用いられます。とはいえ sometime or other という表記では通じないということもないでしょう。

someday

someday はもっぱら未来のいつかの時点を指す表現です。過去の時点に言及する言い方としては基本的に用いられません(one day に替えられます)。

sometime の time には「時」「時点」「時機」といったニュアンスがあり、someday は day ということで少なくとも1日単位で捉えるような時間感覚の英語表現です。日本語で「いつのにか」という表現がしっくり来る文脈なら、英語でも sometime より someday の方がばっちりハマります。

some day

someday も sometime と同様、some day と2語に分けて表記することがあります。

some day or other

some day or other といって「他日」の意味で用いる言い方もあります。これも sometime と同じ塩梅です。

one day

one day もある時点を漠然と指して「いつか」の意味で使える表現です。「ある日」という日本語表現がしっくり来ます。

one day in the future

one day は未来と過去どちらの時点を指す言い方としても使えますが、敢えていえば過去の時点に言及する用法の方が主です。

one day には oneday のように1語にまとめて表記する書き方がありません。必ず one day と2語構成で表記されます。

one day が「いつか」でなく「1日」という意味で用いられる可能性はあります。とはいえ only one day (1日限り)というような例を除けば、たいてい「1日」は a day と表記されます。


「いつか」を「ちかぢか」(近々)と言い換える英語表現

文脈によっては、漠然と将来の不明な時点を指すよりも、「近いうちに」と言い換えた方がうまく意に沿う場合があります。

たとえば将来の再会を誓って「またいつかね」と伝え合うような場面では、できるだけ近い将来を念頭に置いて表現した方が、再会を望む気持ちの強さが伝わります。状況に応じて英語表現を使い分けましょう。

soon

soon は、「それほど時間が経たないうちに」という意味合いで用いられる副詞表現です。

soon で示される経過時間の程度は、文脈次第で大きく違ってきます。「今すぐ」程度のこともあれば、「まあ、そのうちに」程度のこともあります。

See you soon. のような表現は「また近いうちにお会いしましょう」というニュアンスで「いつか」に通じる意味合いが表現できます。

in the near future

in the near future は文字通り「近い将来」「近いうちに」と表現する言い方です。「遠からず」とも訳せるでしょう。

世間的な動向について「そう遠い未来ではない」と予見するような文脈で使いやすい表現です。

Science: Flying Humans Could Be A Thing In The Near Future
サイエンス:近い将来「飛行少年」が現実のものとなるかもしれない
The Fresh Toast, Feb 05, 2018

ちなみに (be) a thing は、 exist(存在する)とほぼ同じ意味合いで用いられる口語表現です。

one of these days

one of these days は「ここ最近のうちの1つ」ということで「近々」の意味合いを表現する言い回しです。「近日中」とも訳せるでしょう。

具体的に日時を特定して予定を示すとまではいかないが、ここ何日かのうちに実施する心づもりでいる、―― といったニュアンスは one of these days が上手くハマりそうです。

もちろん、内心では「予定は未定」といって、いつまでもやらずにいる腹づもりの場合でも使えます。




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