1年(months of the year ):
- 1月:January(Jan.)
- 2月:February(Feb.)
- 3月:March(Mar.)
- 4月:April(Apr.)
- 5月:May(May)
- 6月:June(Jun.)
- 7月:July(Jul.)
- 8月:August(Aug.)
- 9月:September(Sep.)
- 10月:October(Oct.)
- 11月:November(Nov.)
- 12月:December(Dec.)
期間の単位としての《月》は、month (複数形は months)。
months of the year は、1月~12月をひっくるめた年間の各月の総称です。
- 「日付」の英語での正しい読み方、書き方、使い方
- 英語の「曜日」の正しい書き方・言い方・伝え方
- 朝方・夕方・昼下がり等の「時間帯」を英語で正しく呼び分ける語
- 「また明日」と英語で表現する場面別うまい言い方
- 「日めくりカレンダー」は英語でどう言う?
- 「十五夜」「お月見」は英語でどう言う?
- 「七夕」(たなばた)は英語でどう言う?
- 英語の「天体」、太陽(sun)月(moon)星(star)で表現するフレーズ・慣用表現
英語の「月名」の基本的な書き方、日付・年月日の書き方
月名の表記には「先頭大文字」「省略する場合はピリオドを打つ」といった原則があります。
月 | 正式表記 | 一般的なカタカナ表記 | 省略表記 |
1月 | January | ジャニュアリー | Jan. |
2月 | February | フェブラリー | Feb. |
3月 | March | マーチ | Mar. |
4月 | April | エイプリル | Apr. |
5月 | May | メイ | May |
6月 | June | ジューン | Jun. |
7月 | July | ジュライ | Jul. |
8月 | August | オーガスト | Aug. |
9月 | September | セプテンバー | Sep. |
10月 | October | オクトーバー | Oct. |
11月 | November | ノーベンバー | Nov. |
12月 | December | ディッセンバー | Dec. |
月名は先頭大文字で綴る
月の名称は固有名詞として扱われます。そのため、原則的に先頭を大文字で表記します。
ちなみに、月名と同じく「曜日」名も先頭大文字が原則です。
省略表記は先頭3文字+ピリオドが基本
月名の省略表記はフォーマルな文書を含む多くの場面で用いられます。正式表記は文字数が多いので助かりますね。
省略表記は基本的に「先頭3文字」が用いられます。たとえば January なら Jan. あるいは February なら Feb. という具合です。Sept. のように4文字表記が用いられる場合もあります。
省略表記には「末尾にピリオドを打つ」ことで、省略していることを示します。これは英語全般の約束事です(Dr. や U.S.A. も省略の意味でピリオドを使用しています)。
ただし5月を意味する「May」は、もともと3文字なので、他の月を省略表記している文脈であってもピリオドは不要です。
省略表記でも「先頭を大文字で綴る」という点は変わりません。
簡素な書き方として数字を使う方法もアリ
月名をアルファベットで表記する方法の他に、1、2、~12 のアラビア数字で表記する場合もあります。特に「11 / 8 / 2019」のように年月日をまとめて記載する場合はよく使われます。
ただし、数字による表記はあくまでも略式の書き方です。日常では多用されますが、フォーマルな場面では好まれません。フォーマルな場面ではアルファベットの月名を書きましょう。(年月日を書く場合も「 November 8, 2019 」のように月だけはアルファベット表記にするのが標準的です)
序数詞であることを示す -th のような接尾辞は、月名には使用しません。序数詞は「日」に用いられます。
日付と年月日の「書き方」
月と共に年や日を含めて日付を示す場合、記述方法によって書き方や並べ順に多少違いがあります。
アメリカ英語とイギリス英語の「書き方」の違い
年月日の記載順は、アメリカ式英語とイギリス式英語とでは、月日の前後順が違います。
- アメリカ式英語では月日年(month、day、year)の順に記述します。
- イギリス式英語では日月年(day、month、year)の順に記述します。
数字だけで年月日を表記する場合、米英どちらの方式で読むか?で解釈が変わってしまいます。たとえば「11 / 8 / 2019」は、アメリカ式に読めば「2019年11月8日」、イギリス式に読めば「2019年8月11日」です。月だけでもアルファベットで書いておけば、こうした誤読の危険は防げます。
日付の丁寧な書き方
日付を丁寧に表記する場合、基本的には、月名はアルファベットで表記し、日は序数詞であることを示す接尾辞(-th など)を添えて記述します。
アメリカ式表記で(月-日の順序で)書く場合、年数(西暦)の手前にカンマを挿入します。イギリス式表記の場合はカンマを使用しません。
日付の簡素な書き方
日常生活の中で限られた範囲で用いられる日付の表記は、日本と同様、スラッシュで区切ったりピリオドを打って区切ったりします。
丁寧な書き方と簡素な書き方の折衷案
月名に3文字の省略表記を使ったり、日にちの数字に付く接尾辞を省略して数字だけにしたり、という部分的な省略は、丁寧すぎもせず簡素すぎもしない、中間的な書き方です。使い勝手は一番よいかもしれません。
日常のたいていの場面では、正確に日付が伝達できる表記なら大抵は許容されます。
「Aug. 31st, 2019」の書き方はフォーマルな場面でもたいてい許容されます。
年月日+曜日を記載する場合の書き方(記載順序)
曜日を含めて年月日を記載する場合、(日本語では「年・月・日・曜日」の順で書かれますが)、英語では曜日を最初に配置します。曜日の直後にはカンマを挿入します。
曜日の位置は、アメリカ式英語でもイギリス式英語でも同様です。
月を含む暦(年月日)の「読み方」
月名の読み方は、単独ではそう難しくはありませんが、年や日と組み合わせて読み上げる場面では周辺の語との兼ね合いが微妙にわかりにくくて混乱してしまいます。
西暦の読み方
二桁ずつ区切って読む
西暦は基本的に4桁、一般的な数詞であれば桁数(hundredなど)を含めて読みますが、年号として読む場合は原則的に前後2桁ずつ区切って読みます。
Nineteen Sixty-five
百の位が0の場合の読み方
2000年代のように、百の位が0の場合には、2桁ずつ区切る読み方の他にいくつかの読み方があります。
まずはゼロが2つ重なるパターンで、「20とO(オー)と1」として表現する場合と、「2000と1」として表現する場合です。一見前者は複雑そうに思えるかもしれませんが、実際に口に出してみると、「2000と1」と表現するよりも発音しやすいことがわかります。英語では0を、O「オー」として発音することが多々あるので、押さえておきましょう。
また、2017年や2018年など百の位のみ0の場合は、「20と17」のように二桁ずつ区切る場合と、「2000と17」とがあります。
Twenty oh(O) one
Two thousand one
Twenty seventeen
Two thousand seventeen
年月日の読み方
英語表記された年月日をどう読むかを確認しましょう。
文字で日付を伝える際と同じく、口頭で、日付を伝える際にも複数の読み方があります。口語の際には、筆記の際に省略されていたものもすべて読む必要があるので、注意しましょう。
4月20日 Apr. 20thを例にとってみていきます。
月→日の順で読む場合
日+of+月の順で読む
4月20日(水) Wed. Apr. 20th
英語表現の中で「月」を表現する言い方
予定や経験を語るとき、それらは「何ヶ月先の」予定なのか、「何ヶ月前の」経験なのかを示す必要があります。月の名前だけでなく、「~ヶ月」などを用いた関連表現も言えるようになりましょう。
なお、一月(ひとつき)は英語で「month」です
~ヶ月かかる
(三ヶ月かかる)
(三ヶ月かかった)
~ヶ月以内/の間に/後に
(三ヶ月以内に仕上げる)
(三ヶ月後に連絡する)
I will contact you 3 months later.
(三ヶ月後に連絡する)
(この三ヶ月間のいつかに連絡する)
前の月、次の月、前々月、翌々月
I met him the previous month.
(前の月に彼に会った)
(次の月に彼に会う)
I met him 2 months ago.
(前々月に彼に会った / 二ヶ月前に彼に会った)
I will meet him 2 months later.
(彼に翌々月に会う / 二ヵ月後に彼に会う)
前の月から、翌月から
(前の月から忙しい)
(翌月から忙しくなる)
翌月までに、翌月まで
(翌月までにここに戻ってくる)
(翌月までここにいる)
各月の名前の覚え方
日本語の場合「数字+《月》」を組み合わせるだけで1月~12月まで表現できますが、英語では月の名前はそれぞれ別個の固有名詞です。ばっちり記憶するまでは大変に思えるかもしれませんが、いったん把握してしまえばこっちのもんです。頑張りましょう。
テスト前の一夜漬けでもない限りダジャレや語呂合わせを使った覚え方はオススメできません。その手の覚え方は、日本語を介在させて考えることになるため、英語学習の最終目標である「英語で考えて英語で話す」習慣づくりの邪魔になります。
暦の歴史や単語の由来・語源を学ぶことは、非常に有益なのですが、けっこう経緯がややこしいので、学習の取っ掛かりとしてはオススメできません。混乱のもとになるかもしれません。ある程度まで暗記できてから学べば、記憶を強固にするのに役立つでしょう。文化的教養も身につきます。
体に染み込ませる
英語の学び始めの段階で、これから月名を覚えるなら、ひとまず「暗記」してしまった方が得策です。「理解」は後回しです。
この手の単語を暗記するには、子供向けの「覚え歌」が最適です。歌のパワーで覚えてしまおうというわけです。
YouTube などの動画共有サイトで「months of the year song」などのキーワードで検索すれば、英語圏の覚え歌が多数みつかります。いくつか視聴してみて、気に入った歌を活用しましょう。複数の動画を見まくるというのも有効です。
個人的なオススメは、「Kids Learning Tube」が公開している Calendar Song です。各月が「何番目の月か」をちゃんと教えてくれますし、意外とスルメ曲です。
暦(カレンダー)の歴史を知る
英語の各月の名称は、古代ローマで用いられていた月の名前に由来します。古代ローマ人の神々の名前や、「~番目の月」を意味する語彙などが語源になっています。
英語の月名 には「sept-」「oct‐」といった数を表す語を含むものもあります。これは元々はラテン語の数詞です。しかし、このラテン語における数字の意味が実際の月とズレているから大変です。sept- は本来「7」を意味しますが、September は「9月」を指すのです。とんでもない落とし穴。
月名の由来や背景に関する知識は、西欧世界の基礎的教養でもあります。6月の結婚(June bride)がなぜ好まれるのか?のような月にまつわる疑問も解けてきたりします。
英語の月名は、古代ローマで導入されたローマ暦から多くを継いでいます。月名も基本的にローマ暦の呼び名に由来します。
(英語だけでなく、ドイツ語・フランス語・イタリア語など、西欧の多くの言語でローマ暦に由来する呼び名が用いられています)
前半はローマ神話に登場する神にちなんだ名、後半の -ber のつく月名は数を示す「第8の月」のような呼び方です。
最初のローマ暦は紀元前8世紀に導入されたとされています。当初は1年は10ヶ月分しか暦がありませんでした。ひと月に日数が多く割り振られていたのではな く、年末年始の間に日付のない期間があったのです。(古来、1月と2月は農耕に従事しない期間だったため、暦が必要とされず空白期間とされたのだとか)。
この頃の一年の始まりは今の「3月」に当たる月でした。
暦 の空白期間はほどなく2つの月で埋められ、各月に神の名を冠する月名が与えられました。さらに時代を経ること数世紀、紀元前1世紀に、年の初めが「3月」 (March)から「1月」(January)へ改められました。これによって既存の月は年明けから訪れる順序が2つ分ずつ後方にズレることになり、数を 含む月名は名称と実際の順序が「2」ずつズレてしまいました。そして修正されず今日に至るという次第です。
当初の月名は、神格に由来する名 称が前半4つ、数を含む月名は「第5の月」から「第10の月」まで6つ。つまり、今の7月と8月にあたる月は、最初は数を示す名称でした。改暦を経る中で ローマ皇帝の名を冠した呼称に改められ、それがそのまま現在の名称(の直接の由来)となっています。
各月の名称の語源・由来を学ぶ
January 1月
January はローマの神ヤヌス(Janus)にちなむ月名です。ヤヌス神は頭の前後に顔を持つ神で、門を守護する神とされています。
ローマの兵士達が戦いに赴く際は門を通ります。そこでヤヌスは、あらゆる物事の「始まり」を司る神でもあります。その意味では年頭にふさわしい神格です。
February 2月
Februaryは、贖罪を司る神フェブルウス(Februus)に由来する月名です。古代ローマでは2月15日に清めの儀式が行われており、その儀式の名は Februa 。いずれも「罪を浄める」ことと深い関わりのあることを示します。
March 3月
Marchはローマの神マルス(Mars)に由来しています。勇敢な戦士であり、戦いを司る軍神として知られています。ローマ神話の体系の中では際だって重視されている神格です。
3月は気候が上向く時期であり、農耕を開始する月であると共に、進軍に備え始める月としても重視されていました。マルスを祀る祭儀も多く行われていたようです。
火星(Mars)も同じく軍神マルスに由来します。
April 4月
April はラテン語のアプリリス(Aprilis)に由来する語とされています。Aprillisは「開く」という意味で、花のつぼみが開き始めるといった含意があるようです。
Apr- の語感からはアフロディーテ(Aphrodite)を連想したくなるところですが、アフロディーテはローマ神話ではなくギリシア神話における神格です。まあ、アフロディーテも愛と美と豊饒とを司る女神であり、春を象徴する神でもあるのですが。ローマ神話ではヴィーナス(Venus)がアフロディーテの立ち位置にほぼ対応しています。
May 5月
May は女神マイア(Maia)に由来しています。ローマ神話において、春と豊穣を司る神格とされています。
5月は植物が芽吹き大地が緑で覆われはじめる月であり、マイアに豊穣を祈願する月でした。メーデー(May Day)の根本もマイアを祀る催しが起源とされています。
June 6月
June はローマの女神ユーノー(Juno)に由来します。ユーノーはローマ神話における最高神の妻であり、女性神としては最高位に位置する神格、そして結婚と出産を司る神です。
6月に挙式するとユーノーに見守ってもらえる、ということで、ジューンブライド(June Bride)が結婚に吉とされています。
July 7月
July は、共和制時代のローマを代表する政治家(日本ではラテン語の読みに近い「ユリウス・カエサル」の呼び名で広く知られる)ジュリアス・シーザー(Julius Caesar)の名に由来します。
元々は「Quintilis」と呼ばれていました。当初の3月スタートの暦で第5番目にあたる月であり、「5」を意味するラテン語 quintilis に由来します。
カエサルは従来のローマ暦に大きな手入れを行い「ユリウス暦」を制定したことでも知られます。ユリウス暦は中世ヨーロッパでグレゴリオ暦が登場するまで、千数百年にわたって生活に利用されていました。
Quintilis が July に変更されたのはカエサルの死後まもなく、その栄光を讃える意味を込めた改称だったようです。カエサルの生まれ月が7月生まれだったそうな。
August 8月
August はカエサルの養子として立身しローマ帝国の初代皇帝となったアウグストゥス(Augustus)に由来します。ユリウス暦の運用法に修正を加えた功績もあり、Julyの次の月に名が冠されました。
「アウグストゥス」という呼称は「尊厳者」といった意味の称号・尊称です。アウグストゥスと名乗る以前の名はオクタウィアヌス(Octavian)です。カエサルもアウグストゥスも、神格化して月名に列せられた人物と見ることができます。
Augustと改称される以前の月名は Sextilis。「6」です。
September 9月
ここからは複雑な経緯は特になく単調です。
September は3月から数えて第7番目の月なので、ラテン語の「7」を意味する septem に基づき September。
October 10月
October は「8番目の月」ということで、ラテン語の octo から。ふた月ズレが生じて10月を指すことに。
「8」「octo」で連想する英語といえば octopus(タコ)ですが、オクトパスは「octo」(8)+ pus(足)で「8本足」という、けっこう安直なネーミングです。
November 11月
November はラテン語「9」= novem から。
December 12月
December もラテン語の「10」= decem から。
3月を初月と位置づけていた最初期のローマ歴では、第10の月= December が一年の終わりの月でした。