英語あいさつ表現「How are you?」への返事・返答のしかた

英語のあいさつ表現といえば How are you ? が定番です。これに対する返事は、自分の状況に応じて実にさまざまに表現できます。

How are you ? はもともと「調子はどうですか」と訊ねる表現です。「返事は I’m fine. と答えるものと決まっている」と決め込んでしまわずに、臨機応変に応答できるようになりましょう。

会って最初に交わすあいさつは、会話のとっかかり、最初の手がかりでもあります。返事次第で会話の広がり方も違ってきます。

英語の正しい「はじめまして」のあいさつの仕方

How are you? に対する返事の基本

「I am +形容詞」の形がお決まり

How are you? と訊ねられた側は、自分の具合・調子について言及することになるので、返答フレーズの主語は自ずと自分を指す I になります。

how(どんな)に呼応する表現はもっぱら形容詞です。ということで返答フレーズは《 I am +形容詞》の形に落ち着きます。

最初に覚える表現5パターン

  • I’m fine. (いい調子よ)
  • I’m good. (いい感じだよ)
  • I’m all right. (まあままいいよ)
  • I’m not bad. (それなりにいいよ)
  • I’m OK. (悪くはないかな)

I am は省略しても可

How are you? に対する返事は I am ~ . の形式がお決まりです。もちろん I am を I’m と省略しても構いません。

さらに I’m も省略してしまって、形容詞のみ単独で述べても十分に通じます。たとえば I’m fine. を省略して Fine. とだけ言うように。

Hello. How are you?
やあ、調子どうだいFine, thanks.
いい調子だよ、ありがとう

I’m fine. も決してマズくはない表現

I’m fine. は典型的で教科書的なフレーズではありますが、日常で用いても違和感のない、自然に聞こえるフレーズです。

気の利いた返事を考えあぐねてまごつく位なら、いっそ Fine. と返答しましょう。

型にはまった返答という印象にはなりがち

I’m fine. は、典型的な表現であるだけに、いわゆる紋切り型の返答のような響きを伴いがちです。

何度も顔を合わせ、行動を共にする機会も多い間柄で、出会うたびに交わすあいさつが I’m fine. ばかりだと、さすがに不自然です。

I’m fine. は基本中の基本と心得た上で、さらに表現の幅を広げて、状況に応じた返事ができるようになりましょう。

特に親しくない間柄なら逆に I’m fine. が相応

紋切り型の返答は、儀礼的・形式的に交わすあいさつの返答フレーズとしては、かえって適切だったりもします。

社交辞令で交わす How are you? のあいさつは、特に本心から「調子はいかがですか」と聞いているわけではありません。真剣な回答は期待されていません。そういう場合はお約束の言い方で済ませた方が無難です。

小売店やレストランでは、店員は「いらっしゃいませ」的あいさつとして How are you? と客に声をかけます。特に馴染みの店というわけでなければ、fine あたりで返した方が無難です。

相手を不安にさせないという考え方も大切

社交辞令的なあいさつに限らず、「調子が悪い場合にそれを率直に伝えるべきかどうか」は検討が必要な部分です。

どんなに親しい間柄であっても、いたずらに不安にさせない配慮は不要ということはありません。本心かどうかに関わらず、場面に応じた適切な返し方を選ぶ、という考え方も重要です。

fine 以外には goodall right などが、ポジティブな返答フレーズとして多く使われます。まずは fine と good と all right を使い回せるようになりましょう。


調子の良し悪し別 How are you? への返答フレーズ

「好調」かなり調子イイよと伝える場合

  • pretty good ―― とてもよい
  • great ―― すごくよい
  • very well ―― とてもよい
  • excellent ―― めっちゃいい
  • owesome ―― ハンパなくいい
  • perfect ―― 完璧
  • in high spirits ―― 気分上々
  • active ―― 元気ハツラツ
  • brimming with health and spirits ―― 心身ともにミナギってる
  • oddly energized ―― なんだか妙に元気
How are you?
やあ、調子どう?
I’m great. How are you?
いい感じ。どう?
Hey, How are you doing?
やあ、元気?
I’m brimming with health and spirits!
心身ともにみなぎっちゃってさ!

「full of ~」で示す「元気いっぱい」

「full of +名詞」の形で「活力に満ちている」「元気いっぱい」という意味合いが表現できます。

  • full of energy
  • full of vigor
  • full of beans

energy も vigor も「活力」「元気」といった意味。beans (豆)は、馬に腹一杯の豆(栄養価が高い)を食わせたら元気になる、という話を背景に持つ慣用的な言い回しです。

full of beans は割とよく知られた言い方で、よく使われます。

「ピンピンしています」

  • (as) fit as a fiddle

fiddle はバイオリン(または同種の弦楽器)を指す語ですが、この fiddle を引き合いに出して「fiddle のように調子が整っている」という言い方もあります。

バイオリンなどの弦楽器はとても繊細でメンテナンス命。常によく手入れされているものです。そんなバイオリンと同じくらい調子が整っているという意味で「とても健康」と表現した言い方です。

「不調」ちょっと調子が悪いと伝える場合

実はちょっと調子が芳しくない、と伝える言い方もあります。「調子がいい」型の表現に比べると使用機会は少なめです。

  • could be better ―― あまりよくない
  • not so good ―― よくはない
  • not feel good ―― 気分がよくない
  • bad ―― 悪い
  • exhausted ―― 疲れ果てた
  • worn-out ―― バテバテ
  • fagged out ―― くたくた
  • drowsy ―― 眠くてぼーっとする
  • in bad shape ―― からだの調子が悪い
  • bushed ―― へとへと
  • dog-tired ―― へろへろ

「bushed」は主にアメリカで使われる口語表現で、海外ドラマなどでも多々耳にするくらいよく使われます。

Hi, How are you?
元気?
I’m not so well.
あんまりかな
Morning. How are you?
おはよう、調子どう?
I don’t feel good.
あんまりよくないね

理由も簡単に言い添えましょう

あまり調子がよくない、と返答する場合には、その理由も付け加えて伝えましょう。

理由を特に述べなければ、相手から理由を訊ねられて、どのみち言う流れになります。

How are you?
調子どうだい
I’m exhausted because I worked for 10 hours and then I had to accompany my boss to a restaurant for listening to his comlaints.
すごく疲れてるよ。10時間働いたあと上司の愚痴を聞くために夜ご飯につき合わされたんだよ

「落胆」気分が晴れなくてと表現する言い方

  • feeling blue ―― 気がめいっている
  • feel depressed ――落ち込んでいる
  • in trouble ―― 悩んでいる
How are you doing?
気分どうよ?
I’m feeling blue.
落ち込んじゃってるんだよね
Why?
なんで?
Because I failed to pass the exam.
何でってテストに落ちたからだよ

How are you? と訊ねる側の表現パターン

How are you doing? は少しカジュアル

How are you doing? は How are you とほとんど同じように用いられます。印象としては How are you よりは少しカジュアルでしょう。これに対しては How are you への返事と同じ表現を使って答えることができます。

How are you doing?
調子どう?
I’m doing great!
いい感じ!

How’s it going? は結構カジュアル

How’s it going? も「元気?」のような意味合い、もしくは単なる挨拶の一部として使われます。 How are you? に比べるとカジュアルなので、友達や見知った人との間で使われます。

Hey, How’s it going?
おお、お疲れ~
Jack! How are you?
ジャック!調子どうよ?

How are you? では主語が I でしたが、 How’s it going? に返事をするときは主語が it に、動詞が is going に替わります。

How’s it going, Don?
ドン、調子どうよ?
It’s going well.
いい感じだね

What’s up? に至っては、ほとんどスラング

What’s up? は How are you? のとてもカジュアルなバージョンです。たとえ見知ったもの同士であっても、部下から上司や、または確実に目上の人に対してなどは使われません。友達同士、カジュアルなシーンで使うようにしましょう。

What’s up は「なんかあった?」というニュアンスなので、なにか特別伝えたいことがあればその内容を、特段伝えることが無ければ Nothing special. Not a lot. 「特に何も」と答えましょう。または What’s up? と聞き返す手もあります。

What’s up, bro?
おいっす~
Heeey, what’s up?
へい、どんな感じよ?
What’s up?
最近どうよ?
Nothing special.
かわんねーな



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