英語プレゼンを締めくくる「結びの一言」とカッコイイ締め方

プレゼンテーションは「出だし」部分が肝心です。とはいえ、プレゼンの締めくくりだって同じくらい重要です。終わり方がよければ聞き手の心証はぐんと好ましいものになります。

プレゼンテーションの《上手な締めくくり方》は、あまり着目されない部分ですが、洗練された一言を述べて終えることができればプレゼンの成功を印象づけることができます。終わりよければすべてよし。ええきっと確実に。

今やあらゆるビジネスパーソンが「プレゼンを英語で行う」機会に直面しています。ビジネスの場でも学校の授業などでも、英語でプレゼンする機会は珍しいものではなくなっています。「出だし」から「締め」まで、うまくこなしたいものです。

具体的なプレゼンの結びのフレーズ

プレゼンテーションをスッキリと締めくくる一言に独自性を追求する必要はありません。定型的なフレーズが、すでに十分に洗練されています。
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簡素に述べる短めの結びの言葉

簡素に締めくくる場合や時間がない場合は、数語程度のフレーズでサラリとまとめてしまいましょう。

意味するところは同じでも複数の言い方があります。

Thank you so much for your kind attention.
ご清聴ありがとうございました
Thanks for listening.
ご清聴ありがとうございました
This is all for my presentation.
これで私のプレゼンテーションを終わります
I would like to conclude my talk.
これで私の話を終わります
I will further pursue this topic.
今後も私はこのトピックを研究します

丁寧に言葉を費やす長めのフレーズ

時間的あるいは心理的に余裕があれば、聴衆への感謝の気持ちが伝わるような丁寧な言葉をもって締めくくりましょう。

と言っても、長大な難しいレフレーズがあるわけではなく、簡素な言葉をいくつか並べて伝える言い方が一般的です。

That brings me to the end of my presentation, thank for your attention.
これで私のプレゼンテーションは終了です、ご清聴ありがとうございました
It’s been a pleasure being with all of you today, thank you.
本日は、皆さまにご同席いただき光栄でした。ありがとうございました

Thank you all for your patience, I wish you all a very good night.

最後までお聞き頂きありがとうございました、素敵な夜をお過ごしください
Thanks so much for taking the time to join today.
本日はお時間を割いていただきありがとうございました

発表後に質疑応答へ移るためのフレーズ

プレゼンを締めくくった後に聴衆からの質問に答える(質疑応答の)時間が設けられる場合も多々あります。

質疑応答に移る場合には、締めくくりの言葉に続けて「では、ご質問は~」のような言葉を聴衆に投げかけるようにすると円滑に進みます。

Now I’ll try to answer any questions you may have.
それでは、ご質問があればお答え致します
Does anyone have any questions?
どなたか、ご質問などありますでしょうか

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プレゼンの締めは「目標地点への着地」である

プレゼンテーションの定石ははじめに全容を示すという点です。冒頭の導入部分(イントロダクション)で全体の構成をひととおり明示し、その構成の通りに論をつまびらかにしていくという流れ。意外性や急展開はプレゼンでは求められません。

結論の部分では、今までの議論を要約し、プレゼンテーションのテーマを再提示した上で、改めて自分の意見を表明する、という形が基本といえます。「大どんでん返し」なんてありません。はじめに提示した内容に帰結することが重要です。

結論部分に差し掛かる際に使える「キーフレーズ」としては、And Finally, ~、 Lastly, ~、 In conclusion,~ (結論としては~)などの表現が挙げられます。これらの定番フレーズを使うことで、結論部分に至ったことを聞き手に明示的に示せます。

締め括りの手前にグッと来る話を挿む

多くの著名な有名人などのスピーチでは締めの言葉の前に、名言や短い一言を入れることが多々あります。

オバマ大統領 プラハ演説

例えば、2009年にオバマ大統領が核廃絶をうたい、ノーベル平和賞を受賞するきっかけとなった「プラハ演説」の締めくくりです。(ホワイトハウス米国日本大使館HPより引用)

Human destiny will be what we make of it. And here in Prague, let us honor our past by reaching for a better future. Let us bridge our divisions, build upon our hopes, accept our responsibility to leave this world more prosperous and more peaceful than we found it. (Applause.) Together we can do it. Thank you very much. Thank you, Prague. (Applause.)
人間の運命は、私たちが自ら切り開くものです。ここプラハで、より良い未来を求めることによって、私たちの過去に敬意を示そうではありませんか。私たちの間にある溝に橋を架け、希望を基にさらに前進し、これまでより大きな繁栄と平和をこの世界にもたらす責任を引き受けようではありませんか。共に手を携えれば、それを実現することができます。ありがとうございました。プラハの皆さん、ありがとうございました。 

この演説では、オバマ氏の演説のシンボル We can do it.が使われています。

スティーブ・ジョブズ スタンフォード大学スピーチ

また、アップル創業者のスティーブ・ジョブズが2005年スタンフォード大学の卒業式スピーチで、

Stay Hungry. Stay Foolish. (ハングリーであれ。愚か者であれ)

という名言を残したのも有名ですね。
スティーブ・ジョブズ スピーチ全文(日本経済新聞2011年10月9日より)

このような名言を自分で作ることは難しくても、自分のプレゼン内容にあった過去の偉人が残した名言をプレゼンの最後に付け加えると、一気にプレゼンテーションの終わりのレベルが上がります。


セオリーは多いがどれも根本は同じ

プレゼンテーションを成功させる秘訣は沢山ありますが、「覚えることがありすぎる」と嘆く必要はありません。

プレゼン内容以外にも、口調、滑舌、姿勢、身振り、目配せの仕方など、工夫できる部分とセオリーはごまんとあります。しかしながら、これらはいずれも究極的には「いかに分かりやすく伝わりやすく発表できるか」という点を見据えた工夫の結果です。

プレゼンの極意は「伝えること」。そう考えてみると、あらゆるテクニックはもっともな改善としてすんなり受け入れられるはずです。

 


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