入国審査(Passport Control)は、海外旅行や留学のときに、どうしても英会話が必要になる場面の1つです。日本から飛行機で移動した後は、各国の入国審査を通過しなければいけません。
何も質問されず、パスポートにスタンプを押してもらうだけで審査を通過できることもありますが、英語で質問されることもあります。海外の入国審査官には日本語が通じないことが多く、英語に慣れていないと戸惑ってしまいがちです。しかし、入国審査が怖くなくなれば、自信をもって英語を話せるようになります。
よく聞かれる質問と答え方をあらかじめ知っておくと、入国審査の英会話をスムーズにこなすことができます。入国審査で主に聞かれる内容は「入国目的」「滞在期間」「滞在予定地」の3つです。
▼ 入国目的を聞かれたら
入国審査官にパスポートを渡した後、まず聞かれやすいのは入国の目的です。
What is the purpose of your visit ?(訪問する目的は何か)
Why are you visiting ?(なぜ訪問するのか)
入国目的を聞かれたら、以下のような答え方ができます。
Business.(仕事です)
To study.(勉強するためです)
To visit a friend.(友達を訪ねるためです)
I’m a tourist.(私は観光客です)
Just to transit.(トランジットのためだけです)
さらに、以下のような質問を受けることもあります。
What’s your occupation?(どのような仕事をしているか)
質問に対しては具体的に答えるようにし、「I’m an engineer.」(エンジニアです)のように簡潔に答えられるようにしておくとスムーズです。
▼ 滞在期間を聞かれたら
How long are you going to stay?(どのくらい滞在する予定か)
How long will you be staying?(どのくらい滞在する予定か)
滞在期間をたずねる質問には上記のような例がありますが、いずれにせよ「how long」「stay」というキーワードを聞いたら、滞在期間についての質問だと判断できます。滞在期間を聞かれたら、「Several weeks.」(何週間か)のようにあいまいに答えず、「Five days.」(5日間)「Two months.」(2ヶ月)のように具体的に答えましょう。
また、以下のように帰国予定を聞かれることもあります。
When are you returning to your country?(いつ帰国するのか)
Do you have a return ticket?(復路の航空券は持っているか)
「return」という単語を聞いたら、帰国についての質問だと判断できます。帰国予定は、次のように答えることができます。
I’ll return to Japan on February 2nd.(2月2日に日本に帰ります)
▼ 滞在予定地を聞かれたら
どこに向かうか、そしてどこに泊まるかを聞かれたら、具体的な場所の名前を答えます。同じ内容の質問でも、以下のようにさまざまな言い方があります。
Where are you staying?
Where will you stay?
Where are you going to stay?
以上の例はいずれも「どこに滞在するのか」という意味です。「where」「stay」という単語から、滞在予定地についての質問だと判断できます。
I’m staying at XXX Hotel.(XXXホテルに滞在します)
上記ようにシンプルに、具体的に答えるようにします。曖昧な内容で返したり、嘘をついたりしてはいけません。もし入国審査官の英語がわからないのであれば、正直に次のように言うと無難です。
I’m not good at English.(英語は苦手でして)
Could you repeat that?(繰り返していただけますか)
入国審査のような「英語を話さなくてはいけない」場面は、海外旅行や留学の醍醐味ともいえます。始めのうちは緊張するかもしれませんが、英会話に慣れれば、「旅気分」を味わえる場面の1つとして楽しむことができるようになります。