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事実上は英語でどう言う?使い方から使い分けまで例文付きで解説
「事実上」は、実際のところ、法律や規則上ではなく、実際の状況を指して使われる表現である。英語ではこの概念を伝えるためにいくつかの表現が存在する。この記事では、そのような英語表現と、それぞれの使い分けについて詳しく解説する。
「事実上」の英語訳①in effect
in effect
「事実上」の英語訳としてよく用いられるのが「in effect」である。この表現は、法的にはそうではないが、実際の運用や状況においてはそのように扱われている場合に使われる。
例文①:Although not officially retired, he is in effect out of the business.(公式には引退していないが、事実上は業界を離れている。)
例文②:The new policy, in effect, makes it difficult for small businesses to compete.(新しい方針は、事実上、小規模企業が競争することを難しくしている。)
例文③:In effect, the two companies are operating as a monopoly.(事実上、その二つの会社は独占企業として運営されている。)
「事実上」の英語訳②de facto
de facto
もう一つの「事実上」を意味する表現は「de facto」である。このラテン語由来の表現は、法的または公式の地位はないが、実際にはそのように機能している状況を指す。
例文①:She is the de facto leader of the group.(彼女は事実上、そのグループのリーダーである。)
例文②:The city is the de facto capital, although it’s not officially designated as such.(その都市は事実上の首都であるが、公式にはそう指定されていない。)
例文③:English is the de facto language of international business.(英語は事実上の国際ビジネス言語である。)
「事実上」の英語訳③virtually
virtually
「事実上」を意味するもう一つの表現は「virtually」である。この単語は、ほとんどまたは実質的にという意味を持ち、何かが名目上ではなく、実際にはそのように存在または発生している状況を示す。
例文①:The project is virtually complete.(そのプロジェクトは事実上、完了している。)
例文②:Virtually all students have access to the internet.(事実上、全ての学生がインターネットにアクセスできる。)
例文③:He has virtually no chance of winning.(彼には事実上、勝つチャンスがない。)
それぞれの英語訳のニュアンス・文脈の違いまとめ
ここで、上記で解説した「事実上」の英語訳のニュアンスや使われる文脈の違いについてまとめる。これらの表現は似ているが、微妙な違いがあるため、適切な文脈で使用することが重要である。
in effect:実際の運用や状況において、法的にはそうではないがそのように扱われている場合に使う。
de facto:法的または公式の地位はないが、実際にはそのように機能している状況を指す。
virtually:ほとんどまたは実質的に、名目上ではなく実際にそのように存在または発生している状況を示す。
「事実上」を使う際によく用いられる表現
表現① in practice
in practiceは「事実上」や「実際には」という意味の表現で、理論や計画とは異なり、実際の運用や実行の状況を示す際に用いられる。
例文:In practice, the new law has had little effect.(実際には、新しい法律はほとんど効果がなかった。)
まとめ
この記事では、「事実上」を英語でどのように表現するか、その使い分けについて解説した。in effect、de facto、virtuallyの三つの表現は、それぞれ微妙に異なるニュアンスを持ち、適切な文脈で使用することが重要である。また、実際の運用や実行の状況を示す際には、in practiceという表現も有用である。これらの表現を適切に使い分けることで、より正確かつ豊かな英語表現が可能となる。