英単語「authority」は、物事を決定したり管理したりするための正式な権利や許可を指します。また、他者に影響を与える力や地位、そしてその力を持つ存在を示すこともあります。この言葉は「権威」や「権力」といった意味でもよく使われます。ここでは、「authority」のさまざまな意味とその使い方について、簡単に解説していきます。
①「権威」「権力」の場合の使い方
「authority」は「権威」や「権力」として用いられ、特定の分野における専門家や管理者などが持つ力を表します。例えば、先生や警察官が持つ力や影響力を示すときに使います。
例文:The professor is an authority on ancient history.(その教授は古代史の権威です。)
例文:The police have the authority to arrest individuals.(警察は人を逮捕する権限があります。)
例文:He spoke with authority on the subject, convincing everyone.(彼はそのテーマについて権威を持って話し、全員を納得させました。)
②「許可」「認可」の場合の使い方
「authority」はまた、何かを行うための「許可」や「認可」を意味します。政府や企業などの公式な許可が必要な状況で使います。
例文:You need to get authority from the manager to change the schedule.(予定を変更するにはマネージャーの許可を得る必要があります。)
例文:The project was delayed because they lacked the necessary authority.(そのプロジェクトは、必要な認可が不足していたために遅れました。)
例文:The document requires the authority’s signature to be valid.(その書類は有効にするために権限者の署名が必要です。)
実際の使用例
実際の会話や文章の中で、「authority」がどのように使われるかを見てみましょう。
A: Do you have the authority to approve this request?
(この依頼を承認する権限がありますか?)
B: Yes, I can authorize it, but I need more details first.
(はい、承認できますが、まず詳細が必要です。)
A: The mayor is an authority figure in our town.
(市長は私たちの町の権威的な存在です。)
B: That’s true, everyone respects his decision.
(確かに、皆が彼の決定を尊重しています。)
power
「power」は「力」や「権力」という意味で、「authority」と似ていますが、より一般的に使われます。力そのものや物理的な能力を指すことが多いです。
例文:He has the power to influence many people.(彼は多くの人々に影響を与える力を持っています。)
control
「control」は「管理」や「支配」という意味で使われ、「authority」に近いニュアンスがありますが、具体的に物事を操作したり管理する意味を強調します。
例文:The manager has control over the budget.(マネージャーは予算を管理しています。)
それぞれの使い分け方
「authority」:正式な許可や権威を示す際に使います。
「power」:一般的に力や能力を示す際に使います。
「control」:具体的に何かを管理したり操作したりする際に使います。
「authority」はさまざまな表現や熟語の中にも登場します。以下にその例をいくつか挙げてみましょう。
① authority figure(権威的な人物)
例文:Parents are often authority figures in a child’s life.(親はしばしば子供の人生における権威的な人物です。)
② in authority(権限を持っている)
例文:The person in authority made the final decision.(権限を持つ人物が最終決定を下しました。)
③ local authorities(地方当局)
例文:The local authorities are responsible for public safety.(地方当局は公共の安全を担当しています。)
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