英語のギリシャに対する扱いは結構ひどい

英語ではギリシャを Greece、ギリシャ語およびギリシャ人をGreek と言います。この Greek を使った慣用表現が、なかなか風変わりな意味を持っています。

もし英語で会話している際に「It’s Greek to me!」なんて言われたら、ちょっと気をつけるべきかも知れません。

ギリシア語は「なに言ってるか分からない」?

It’s Greek to me. は、日本語に直訳すれば「私にとってはギリシャ語だ」という意味ですが、この「Greek」は「全く意味が分からないもの」という意味で使われています。

It’s all Greek to me.
私には全く理解できない

このフレーズはシェイクスピアの戯曲「ジュリアス・シーザー」の台詞回しに由来するとされています。

まあ、ヨーロッパの諸言語ならば共通・類似した言葉も多いので、意味が分かる言葉にも出会いそうなところですが、ギリシア語となると文字も発音も文法も西欧諸語とはかけ離れています。西欧にほど近に位置しながらも文化の隔たりを感じる言語として、ギリシア語が喩えに挙げられることもお察しです。

ちなみに日本語の「ちんぷんかんぷん」も、元々は儒学者の言っていることはまるで分からない、という所から来ています。「アブラカダブラ」なんかも同じですね。


ギリシャ人は「警戒すべき相手」?

Greek を使った英語のイディオムには「beware the Greeks bearing gifts」というものもあります。これは「贈り物をするギリシャ人には気をつけろ」、つまり「敵やライバルが親切な行為をしてきたら、気をつけろ」という意味の慣用表現です。

I had had hostile relations with John, but I changed my opinion.
He gave me a flower bouquet for my birthday!
ジョンとは敵同士だったんたけど考えが変わったの。
彼が誕生日に花束をくれたのよ!
Beware the Greeks bearing gifts.
ギリシャ人の贈り物には気をつけろ、ってね

Oxford英英辞典では、「beware the Greeks bearing gifts」を次のように説明しています。

If a rival or enemy shows one generosity or kindness, one should be suspicious of their motives.

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もちろんギリシャ人はいい面の皮

「ギリシア語=ちんぷんかんぷん」にせよ、「ギリシア人=腹の底で何考えてるか分からない奴」にせよ、やはり偏見を前提とした失礼な言い方です。今時の表現ではない、あくまでも内輪で冗談めかして言う表現であると考えておき、基本的に使用は控えておいた方がよいでしょう。

「理解しがたい」ならこんな風に表現しましょう。

  • incomprehensible
  • hardly understand
  • cannnot understand
  • above my apprehension

「油断ならない」ならこんな言い方があります。

  • treacherous
  • suspicious
  • do not trust
  • must be alert

こうして言い換え表現を探ると、Greek が簡潔で言いやすい表現と気づいてしまいますけれどもね。





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