「参考にする」「参考にします」は英語でどう言う?

「参考にする」という意味の英語表現としては refer to ~ 、use ~ as a reference 、consult ~ といった言い方が挙げられます。ただし会話中で「参考にします」と述べる場合、もっと柔軟に言い換えた方がよい場合も多々あります。

たとえば、相手から意見や資料をもらったけどホントに取り入れるかどうか不確かな場合、参考にすると明言するよりも、「助言ありがとう」という切り口でお礼を述べた方が、齟齬のないコミュニケーションにつながります。That helps me a lot. や Thank you for the information. のような言い回しが無難に使えます。

日本語の「社交辞令」に類する言い回しは、文字通りに英語化せず、その真意を自分の言葉に置き換える。そういう意識を持ってみましょう。

資料や意見を(実際に)参考にする、という意味で使える英語表現

refer to ~

refer to ~ は「~を参考にする」にあたる最も一般的な英語表現です。資料の内容や他者の意見を勘案する、言及するといった意味を表します。ちらっとみるだけの場合にも、熟慮する場合にも使えます。丁寧に「参考とさせていただきます」と言うべき場面では、I would like to あるいはI’d like to をつけるのが無難です。

use ~ as a reference

use ~ as a reference は「~を参考資料として使う」と表現する言い回しです。「参考にする」という動詞の意味するところを use (「使う」)ではっきりとわかりやすく表現したものです。reference は可算名詞(1個2個…と数えられ、複数形にできる名詞)として用いると「参考資料」を表します。

I’d like to use your document as a reference.
頂いた資料、参考とさせていただきます

709310116

consult

consult ~ はプロの見解や専門書の解説を真面目に参照する意味合いを持つ英語表現です。「~の見解を参考にする」と訳せる場合も多々あるものの、取り入れるつもりでこちらから情報を求めて相談するイメージであるため、人から情報をもらった際の答え(「参考にします」)として用いるのは不自然です。

consult the dictionary
辞書の記述を参考にする
consult the lawyer
弁護士の見解を参考にする(弁護士に相談する)

ちなみにコンサルティング(consulting)、コンサルタント(consultant)は consult から派生した言葉です。consultant は成り立ちとしては「相談できる人」の意ですが、単にお話を聞いてもらえる人ではなく、意見や情報を与えるプロフェッショナルの意味合いが含まれます。


お礼程度に「参考にします」と表現する方法

後で実際に考慮するかどうかは別として、意見や情報をもらったその場で「参考になります」「参考にします」とお礼のあいさつとして言うことがあります。英語でも That’s really helpful. 、 That helps me a lot. 、 Thank you for the information. 、 Thanks for letting me know. といった感謝の文がなかば決まり文句的に用いられます。

That’s really helpful.

That’s really helpful. は「それは本当に役に立ちます」と表現する言い方です。相手から何か意見や資料などをもらった際に「情報提供、ありがとうございます」に近い意味合いで使えます。日本語の感覚だと、相手が役に立つと思ってくれたものに「役に立つ」とわざわざ述べるのは若干不適切な印象もありますが、That’s really helpful. にはそのような無礼さはありません。

That helps me a lot.

That helps me a lot. は「それは私を多分に助けてくれます」と直訳できる言い方です。That’s really helpful. を動詞表現に言い換えたものといえるでしょう。実際にあとで取り入れるかは別として、何かを教えてくれたことへのお礼のあいさつとして「参考にします」「参考になります」に近いニュアンスで使えます。

Thank you for the information.

Thank you for the information. はシンプルに「情報をありがとうございます」と述べることで「参考にします」の意味合いを伝える言い方です。Thank you も information も簡単であるため、使いやすく場面を選ばない英語表現です。目の前の相手がくれたもので特定のものと分かっているため、information に the が付きます。なお、information は不可算名詞(数えられない名詞で、複数形にしない)です。

Thanks for letting me know.

Thanks for letting me know. は、let + 人 + 原型 の語法を使って「私に知らせてくれてありがとう」の意味を表す言い方です。実際に取り入れるかどうかはわからないが、ひとまず教えてくれたことへの感謝のつもりで「参考にします」と伝えたいような状況で便利な言い方です。


「参考文献」「参考文献一覧」の意味で使える英語表現

文書や発表などを作り上げる際に、他人の著書や発表資料などを「参考文献」として引用・参照することは多々あります。英語では、reference、works cited、 bibliography といった名詞表現によって「参考文献」を示せます。

reference

reference は「参考とする本や資料」を表す名詞表現で、a reference(1冊の参考文献)、two references(2冊の参考文献)、 three references(3冊の参考文献)…と数えられます。「参考にする行為」自体を指すこともありますが、その場合には数えることはできません。本の巻末や発表スライドなどで「参考文献一覧」と見出しを付けたい場合には、冠詞などを付けずに Reference とだけ書くのが普通です。

works cited

works cited は直訳すると「参照された作品、文献」を意味し、熟語的に「参考文献」を表す言い回しです。「作品」を表す名詞の works に、「参照する」を表す動詞の cite の過去分詞形を後ろからかけた表現です。

works cited はもっぱら書籍の巻末に置かれた「参考文献一覧」を指す英語表現として用いられます。他の文脈では基本的には用いられません。

bibliography

bibliography はもともと「書誌学(書籍の形態や分類を研究する学問分野)」を指す英語表現ですが、「書籍の目録」「図書のリスト」を表す名詞としても使われます。

bibliography も本の巻末の「参考文献一覧」を指す見出しに用いられることが多い英語表現です。英語圏の研究系の書籍ではちょくちょく目にします。

bibliography は目録すなわち本の一覧を指す語であり、「参考にする」という行為そのものを指す意味では使えません。





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