英語では「弁慶の泣き所」を「【誰々】の【アソコ】」という

日本語で言う「弁慶の泣き所」は、身体の部分を指すと同時に「唯一の弱点」「ウィークポイント」といった意味でも用いられます。

英語にも似たように「唯一の弱点」を「○○の泣き所」のように喩えた言い方があります。さて誰の泣き所でしょう。

弱点を英語で言うと「アキレスのかかと」

日本語の「弁慶の泣き所」は、身体の部分としては「向こうずね」を指しますが、英語ではスネではなく「かかと」を使います。そして「弁慶」に対応する人物は「アキレス」(Achilles)です。つまり、「Achilles’ heel」(アキレスの踵)が「唯一の弱点」という意味で使われます。

アキレスは、ギリシア神話に登場する伝説的英雄の名前です。「アキレス腱」の由来でもあります。アキレスは不死身だったのですが、かかと部分が唯一の弱点であり、結局ここを射られて死んで しまいました。

Science has always been my Achilles’ heel
私は理科がずっと弱点なんです
I’m trying to lose weight, but the chocolate is my Achilles’ heel.
体重を減らそうとしているんだけれど、チョコレートに目がないんです

「Achilles’ heel」は人の弱みだけでなく、モノ、集団、システムなどについて言及する場面でも使えます。

The corporate governance has been the Achilles’ heel of many corporations.
企業統治は、多くの企業にとっての弱点になっている
What is the Achilles’ heel of the latest system?
この最新のシステムのウィークポイントは何だろう?
The defense is the Achilles’ heel of our team.
ディフェンスが、私たちのチームの弱点だ
That country has one giant Achilles’ heel.
あの国には、とてつもない弱点がある

 

ちなみに、すね(向こうずね)は英語では shin といいます。

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アキレスの踵とアキレス腱は違うの?

「アキレスの踵」と「アキレス腱」は共に同じアキレスに由来する言い方です。ただし英語でも言い方はそれぞれ違います。

アキレス腱は英語では「Achilles’ tendon」といいます。tendon は「腱」の意。。Achilles’ tendon はれっきとした医学・解剖学の用語です。

He snapped his Achilles’ tendon.
彼のアキレス腱が切れた
It is his Achilles’ heel.
これは彼の弱点です

 

こればかりはニガテなんだよね~と言いたい場面で「Achilles’ tendon」の方を使ってしまうと、理解してもらえないかもしれません。少なくとも失笑のネタになるでしょう。


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