「基礎的な英語だけど違いや使い分け方がよく分からない」という英語表現はたくさんありますが、「between」と「among」などはその代表例といえるでしょう。
「between」と「among」はどちらも「~の間に」「~の中の」といった語に訳せます。抽象的なイメージにはなりますが、単語のニュアンスをしっかり把握してしまえば、使い分けに戸惑うことはなくなるはずです。
「between」は2つのもの、「among」は3つ以上のものに使うのが基本
基本的なルールとして、「between」は「2つのものの間に」という意味で使われ、「among」は「3つ以上のものの間に」という意味で使われます。
I want to know the distance between Tokyo and Kyoto.(東京と京都の間の距離を知りたい)
It was popular among the general public.(それは一般の人々に人気だった)
上記の例の「the general public」のように、3つ以上のものをまとめて表すときは「among」を使います。
「between」は具体的、「among」はあいまいなものに使う
「between」は、場合によっては3つ以上のものにつけることがあります。「between」は「1つ1つの間で」というニュアンスを持つため、3つ以上のものでも、具体的に区別できるようなものには「between」を使うことができます。
例えば、「close friendship between the three countries」(3国間の親密な友好関係)という場合、「the three countries」(3つの国)というものは「Japan, America and Canada」というように具体的に分けて考えることができるため、「between」を使うことができます。
3つ以上のものであっても、特に一つひとつのものの具体的な関係性を表すときには「among」ではなく「between」がよく使われます。逆に、1つ1つのものに注目せず、3つ以上のものをまとめて「1つの集団」として考えているときは「among」が使われます。
「between」と「among」のような基本的な単語でも、細かい使い方までは知らないということもあるでしょう。単語の使い方を丁寧に学ぶことで、よくある間違いを防ぎ、英語力をアップさせることができます。