英単語力は「多く覚える」よりも「忘れない」ことで伸びる

英単語の学習は、文章力の基礎であり、ある程度は取り組む必要があります。単語学習においては、もちろん「新しい単語を覚えてボキャブラリーを増やす」ことも大切ですが、それにも増して「すでに知っている単語を記憶に定着させて忘れないようにする」ことが重要です。

人間の記憶は、不要な情報は忘れてしまうようにできています。使われない語彙はせっかく覚えても忘れてしまう。これは大層もったいないことです。

自分のポキャブラリーを管理する」という意識を持って、語彙力を定期的に振り返り、積極的に使っていきましょう。記憶は使い倒して使い古そうとすれば新鮮なまま保たれます。


→英単語の効果的な暗記にオススメ「イメージ記憶法」と「発音記憶法」

単語帳にまとめておき定期的に振り返る

ボキャブラリー管理の基本的な復習・管理の方法として、覚えた単語を記録しておいて後で復習するというやり方が挙げられます。

忘れないうちに見返すことで、薄れつつある記憶を呼び起こせます。すでに忘れかけている単語があっても、容易に覚え直せます。

復習用にいわゆる単語帳(フラッシュカード)を一々作る方法は、あまり効率的ではありません。PCのスプレッドシート(Excel等)に入力しておいたり、あるいは単語管理向けのアプリやサービスを利用するとよいでしょう。

いわゆる英単語アプリや英単語サービスの多くは、自分が登録した単語をフラッシュカードのように一問一答の復習問題として見ていくことができます。

スマホ向け単語アプリの例としては「i暗記」、PC上でも使える単語帳サービスの例としては「weblio単語帳」などが挙げられます。

テキストファイルにダダダッと一覧で入力してしまって、それをプリントアウトしてしまうという方法も、なかなか効果的でオススメできる方法です。紙に印刷することで、持ち運びしやすい・読みやすい・自由な書き込みが可能と、かなり柔軟に扱えます。PC上でファイルを作成してしまえば同じファイルを何度でも出力できる点も強みです。編集だって簡単です。

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とにかく使う、使う機会を自分で設ける

覚えたことを忘れないようにするためには、記憶に定着するまで「使う」ことが何よりも大切です。つまりインプットした情報を繰り返しアウトプットして、知識を体にすり込ませることが最も重要な単語学習法といえます。

記憶を定着させるには複数の記憶と相互に絡みつかせて関連づけることも重要です。単語と訳語を1対1に対比させて覚えると、どうしても抜け落ちやすくなってしまします。

その意味で、単語を文章中の表現として復習する方法は効果的です。これは、英単語は英文の中で扱うものであるという本義にも適します。

単語をお題に英作文する方法

オススメの方法としては、覚えた単語を「お題」にして、その単語を含む英文を作る、という方法が挙げられます。日記感覚で一日に何本か作るとよいでしょう。単語の意味やニュアンスの幅や、時制などに伴う語形の変化、一緒に用いられる単語や表現のパターンなども併せて意識できます。もちろん、英作文そのものの訓練にもなります。

単語をお題にウェブ上で用例を探す方法

いきなり手がかりもなく英作文はハードルが高いと感じたら、ウェブ検索で英語圏のウェブサイトを対象に実際にその単語が使われている例を探して分析するという方法もアリでしょう。

当の単語が用いられている周辺箇所を読むだけでも、前後の文の流れから単語がどういう意味でどのように使われているかといった情報が得られます。必ずしも暗記の際に把握した意味で用いられていない場合もあります。そこで意味を調べ直すと、単語の意味の理解に厚みが増し、より適切な意味で単語を読み書きできるようになります。

ただのウェブ検索では不本意な検索結果が多くヒットします。Google News などで検索すると比較的好ましい文例を多く見つけることができるでしょう。

「既習語彙忘却」のプロセスは、言語学習に付きもの。とはいえ、「既習単語忘却→新規単語暗記」を行って、忘れてしまった単語の上に新しい単語をどんどん積み上げていくと、過去の学習時間を無駄にしていまいます。今回紹介した方法で「既習単語忘却→復習&新規単語暗記」をしっかりと行い、確かな語彙力を高めていきましょう。


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