現代社会では業種・業態にかかわらず多くの場面で「一定以上の英語能力」が求められます。その英語能力を測るモノサシとしてTOEICが広く用いられています。ことに日本においては、TOEICは、ほぼ標準的な指標として用いられているといってもよいかも知れません。
例えば、武田薬品工業株式会社の2015年度の求人では、応募資格の項目として「TOEIC 730点以上」という要件が挙げられています。つまり「英語を使って業務遂行できるレベルの英語能力を有している」ことを判断する指標としてTOEICが利用されているというわけです。
TOEICと同様に、非英語圏の出身者(英語を母国語としない人)の英語能力を測定するための試験に「TOEFL」(Test of English as a Foreign Language)があります。TOEFLは英語圏の大学への留学を希望する学生を主な対象とし、その英語力を測るために開発されたテストです。海外留学にあたる選考ではTOEFLのスコアがもっぱら必須とされています。